皆さんは賃貸併用住宅という言葉をご存知でしょうか?
賃貸併用住宅は戸建て住宅の一部分に賃貸住宅が付帯されている住宅です。
基本的な住宅性能は戸建て住宅と同様の性能になります。
賃貸併用住宅は様々なメリットがあります。
また、賃貸併用住宅では住宅ローンを利用して建てることが可能です。
住宅ローンは様々なローンの中でも非常にメリットがあるローンの1つです。
ここでは賃貸併用住宅のメリットと住宅ローンを利用する上で重要なポイントを解説していきます!
※本ページにはPRが含まれます。
Contents
賃貸併用住宅とは?
皆さんは賃貸併用住宅という言葉をご存知でしょうか?
賃貸併用住宅とは戸建て住宅の要素と賃貸住宅の要素を持つ住宅です。
基本の住宅性能は一般的な住宅と変わりません。
家賃収入を住宅ローンの返済に充てられることや建て替え時、相続時にメリットがあるという特徴もあります。
賃貸併用住宅のメリット
ここでは賃貸併用住宅のメリットについてお話します。
賃貸併用住宅には主に以下4つのメリットがあります。
- 住宅ローンを利用できる
- ローン返済時の負担が少ない
- ライフスタイルに合わせた対応が可能
- 相続税を節税できる
それでは上記4つのメリットについて詳しく解説していきますね。
住宅ローンを利用できる
賃貸併用住宅は条件さえ満たせば住宅ローンを利用できます。
アパートローン等の金利は約2%~5%と高めの設定です。
しかし、住宅ローンの金利は約1%前後で借りることが可能です。
ローンの金利が低い住宅ローンを利用できることも賃貸併用住宅のメリットですね。
住宅ローンの金利は働いている会社や勤続年数によっても変動があります。
利用する際は現在のご自身の状況と照らし合わせて、金利を確認した上で住宅ローンを利用しましょうね。
住宅ローンは金利が低いだけでなく、長期間の借入が可能です。
低金利かつ長期借入ができるローンを利用できることは賃貸併用住宅の大きなメリットです。
ローン返済時の負担が少ない
ローンの返済時の負担が少ないということも賃貸併用住宅のメリットの1つですね。
「ローン返済時の負担が少ないってどういうこと?」と思う方も多いのでは?
賃貸併用住宅では家賃収入を得ることができます。
取得した家賃収入を賃貸併用住宅のローン返済に充てることも可能です。
賃貸併用住宅は住宅を所有しつつ、ローン返済に充てる家賃収入を得られるという大きなメリットがあります。
将来的に建て替えしようとする時も自己資金を少なくして立て替えが可能です。
住宅ローンの返済が終われば副収入を得ることもできますね。
ライフスタイルに合わせた対応が可能
ライフスタイルに合わせた対応ができるのも賃貸併用住宅のメリットです。
賃貸併用住宅は住む人の家族構成や人数に合わせて対応できる住宅です。
現在は自分の家族のみで住んでいて将来的に2世帯住宅にすることを考えている方にも対応できます。
多様なライフスタイルに対して対応できる強みを持った住宅です。
相続税を節税できる
相続税を節約できることも賃貸併用住宅の特徴です。
相続税は遺産の金額が基礎控除額を超える分に対して課税される仕組みです。
不動産の評価額を下げることで相続税の節税ができることをご存知でしょうか。
賃貸併用住宅の場合、一軒家の住宅よりも相続税評価が下がります。
賃貸併用住宅の敷地は自宅部分よりも賃貸部分が約2割低い評価になります。
そのため、相続税が一般的な住宅よりも節税できるということです。
また、一定の条件を満たすことで相続税評価額をさらに減額することが可能です。
「小規模宅地等の課税の特例」を使うと賃貸部分と自宅部分で相続税評価額が減額されます。
建物の評価額の計算では賃貸部分の評価額は「借家権割合」を控除して計算します。
賃貸部分は自宅部分と比較しても3割低く評価されるので、この部分でも減額されますね。
相続税の面でも賃貸併用住宅には大きなメリットを持っています。
賃貸併用住宅のデメリット
ここまで賃貸併用住宅のメリットをお話してきました。
メリットが沢山あるということはデメリットもあるのでは?と思う方も多いですよね。
賃貸併用住宅はメリットだけでなく、デメリットも存在します。
デメリットとしては空室率が高まることや管理が大変という様々なデメリットが挙げられます。
賃貸併用住宅の主なデメリットは以下の5つです。
- 管理が大変
- 設計によるリスクもある
- 空室リスクが高い
- トラブルが多い
- 売却が大変
それでは賃貸併用住宅のデメリットについて詳しく解説していきましょう!
管理が大変
賃貸併用住宅は管理が大変です。
賃貸併用住宅の特徴として戸数が少ないということが挙げられます。
戸数が少ないことから自主管理を選ぶ人も多いです。
このことが管理を大変にする要因です。
自主管理の場合、入居者からの問い合わせやトラブルがあった場合に自分で対応しなければなりません。
管理ができていないと入居者からの信頼が失われて空室に繋がることもあります。
賃貸併用住宅やマンションでは入居者の満足度向上が空室率を下げる一つの対策です。
ましてや自分の管理不足で空室率を高めてしまうことは避けたいですよね。
自主管理の良い部分としては必要経費を削減できるという部分です。
ただし、今までに自主管理の経験があって慣れているかたや管理に自信があるという方以外の人は管理会社に依頼することをおすすめします。
設計によるリスクもある
賃貸併用住宅では設計が非常に大切な要素になります。
建物である以上、設計はとても大切ですよね。
賃貸併用住宅は入居者に考慮した設計ができないと入居者の満足度が低下して結果的に空室を招くことも。
入居者だけでなくオーナーも満足のいく設計をしなければなりません。
例えばプライバシー面の考慮です。
自宅部分と賃貸部分で空間を分ける設計をしなければ、プライバシーの保護ができないですよね。
空間自体が分けにくい場合は目隠し用パーテーションの設置等も有効でしょう。
また、賃貸併用住宅はオーナーも同一敷地内に居住しています。
オーナーの所有部分と賃貸部分が分けられないと、思わぬトラブルに発展してしまうこともありますね。
住宅としての基本性能は維持しつつ、プライバシー保護の観点等の要素を加えた設計が必要です。
空室リスクが高い
賃貸併用住宅は空室リスクが高くなる可能性があります。
駅からのアクセスが悪い場所に立っていれば、入居する人も少なくなりますよね。
スーパーやコンビニ、病院がない場所に建てても、入居する人は少ないです。
賃貸併用住宅を建てる際には建てる場所をしっかり検討しましょう。
建てる地域や場所によって住居タイプを選ぶことも良いです。
ワンルームが人気の地域であればワンルームタイプにするなど、地域の特徴を理解した上で建てられれば空室リスクも軽減できます。
トラブルが多い
賃貸併用住宅は入居者との距離が非常に近いです。
そのため、騒音トラブル等の人的トラブルの可能性が高くなります。
子供連れの家族が入居した際に子供の泣き声が原因でトラブルに発展することもあります。
物心付く前の子供だと床から跳ねることや廊下を走り回ることも。
思わぬことでトラブルに発展することだけは避けたいですよね。
売却が大変
賃貸併用住宅は売却が大変です。
その理由として、自宅スペースが小規模であることが挙げられます。
賃貸併用住宅の自宅スペースは全体の2分の1程度です。
そのため、マイホームとして購入する人が少ない傾向にあります。
売却が難しい物件であることを念頭においておきましょう。
賃貸併用住宅で利用できるおすすめのローンとは?
賃貸併用住宅でおすすめのローンは住宅ローンです。
住宅ローンは数あるローンの中でも特に金利が低いです。
固定金利や変動金利等も自分のライフスタイルに合わせて金利の種類を選べます。
住宅ローンには数々のメリットがありますね。
賃貸併用住宅を成功させるコツ
賃貸併用住宅を成功させるコツは主に3つです。
- 収益性重視の住宅を建てよう
- 賃貸併用住宅に強い建設会社をえらぼう
- 管理は専門会社に任せよう
賃貸併用住宅を成功させるためには上記の3つのコツを抑えておきましょう。
「せっかく建てたのに収益も出ない、管理も手に負えない」なんて嫌ですよね。
賃貸併用住宅を成功させるために必要な3つのコツについて詳しく説明していきますね。
収益性重視の住宅を建てよう
賃貸併用住宅を建てる上で重視することが収益性です。
賃貸併用住宅で収益を出すにはしっかりと住宅としてのメリットを熟知することが大切です。
初期費用をなるべく抑えて賃貸者のニーズをふまえた住宅を建てなければいけません。
収益性が高くなれば万が一売却しなくてはならない状況でも売却しやすくなります。
また、間取りだけでなくデザイン性等の外観的要素も取り入れていく必要があります。
どうせ住むならダサい家よりもかっこ良い家に住みたいですよね。
基本的な住宅性能はもちろんのこと、デザイン性も大切です。
外観と内観のバランスが取れた住宅を建てましょう。
賃貸併用住宅に強い建設会社をえらぼう
賃貸併用住宅を建てる上で大切なことが建築会社選びです。
賃貸併用住宅は通常の住宅よりも細かなポイントをおさえて建てる必要があります。
一般的な住宅では気にしなくても良いポイントでも気にしながら設計することが重要です。
ニーズに合った住宅を建てることで空室率を軽減できます。
より良い住宅を建てるためにも賃貸併用住宅に強い建築会社を選びましょう。
長年賃貸併用住宅の建築を行ってきた会社では独自のノウハウも持っています。
ノウハウがあるのとないのでは大きな差が生まれます。
専門的な知識があるため、思わぬところでコストカットに結び付くこともありますね。
住宅の質と費用を両立するためにも賃貸併用住宅の実績のある会社を選びましょう。
賃貸併用住宅を建てる上でおすすめの建築会社3選
賃貸併用住宅を建てる際に、賃貸併用住宅の建築実績を持つ会社を選びましょうとお話してきました。
「でも賃貸併用住宅に強い会社ってどこ?」「住宅を建てるなんて初めてだし、分からない」と思う方も多いのでは?
そのような方のためにもここでは賃貸併用住宅を建てる上でおすすめの建築会社を3社に厳選してご紹介します!
賃貸併用住宅の実績がある建築会社は以下に3社です。
- 積水ハウス
- ミサワホーム
- 朝日建設
上記3社が賃貸併用住宅を建築する上でおすすめの建築会社です。
それではおすすめするポイントを詳しくご説明していきますね。
積水ハウス
最初におすすめする建築会社は積水ハウスです。
テレビのコマーシャルでも「積水ハウス」という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。
積水ハウス株式会社は大阪府に本社を構える大手ハウスメーカーです。
ハウスメーカーは全国に支社や支店を持つため、非常に広い範囲に展開しているという特徴があります。
工務店は地域密着型が多いのに対してハウスメーカーは広範囲にわたって建設しているというイメージですね。
積水ハウスは賃貸併用住宅の実績もさることながら、ローンのシミュレーション等の説明が丁寧で評判の良い建築会社です。
一括借上制度等のクライアントが有益になる情報提供にも定評がありますね。
業界でも大手のため、住宅性能や施工技術も申し分ない建築会社ですね。
ミサワホーム
続いてご紹介する建築会社はミサワホームです。
ミサワホームも大手ハウスメーカーの1つです。
「ベルドリードホームプラスシリーズ」という賃貸併用住宅も手掛けていますね。
賃貸併用住宅だけでなく数々の建築実績も豊富なので、初めて建築工事を依頼するという方でも安心して任さることのできる建築会社ですね。
賃貸併用住宅のプランニングの際はライフシミュレーションシステムという専門的なシステムを使うことで具体的な収益計画を立てることが可能です。
サポート体制が充実しているという点もミサワホームをおすすめする理由の一つです。
ミサワホームには「MRD倶楽部」という巡回清掃、管理人代行ができるサポートシステムがあります。
賃貸併用住宅で大変な管理面もお任せできるのは魅力的ですよね。
朝日建設
最後にご紹介する建築会社は朝日建設です。
朝日建設は創業30年以上の実績のある建築会社の1つですね。
住宅だけでなく、大型商業施設等の豊富な建築実績を持ちます。
特に実績のある建築が賃貸併用住宅です。
賃貸のニーズに対してのリサーチ力にも定評があります。
お客様に合ったプランニングを提供している会社なので、賃貸併用住宅で重要視される収益性をつかんだ建築ができます。
朝日建設はサポート体制も充実しています。
「建てたのは良いけどそのあとの管理が不安」という方もいるのでは?
朝日建設は定期点検や緊急対応も行っています。
これでなにかあっても安心ですよね。
管理は専門会社に任せよう
建築管理はとても大変です。
「賃貸併用住宅なら戸数も少ないし、自分で管理ができるだろう」と思っている方は間違いです。
戸数が少ないからといって、管理が簡単というわけではないです。
働きながら管理をするのは非常に大変です。
自主管理は管理会社に依頼するよりも管理費をカットできます。
ただし、予期せぬ事態であっても自分で対応しなければならないので非常に大変です。
後々の手間を考えるなら最初から管理会社に依頼しましょう。
賃貸併用住宅を建てるのにおすすめの人ってどんな人?
ここでは賃貸併用住宅を建てるのにおススメの人はどんな人かということを解説していきます。
家を建てるためには費用がかかります。
目的を明確にしてから建てなければ収益を継続的に得ることもできません。
自分が賃貸併用住宅を建てる人に向いているかを確認してから建築しても遅くはありません。
それでは賃貸併用住宅をおすすめする人の特徴について解説していきます。
ローン返済の負担を少なくしたい人
賃貸併用住宅をおすすめする人の特徴の1つとして、ローン返済の負担を少なくしたい方が挙げられます。
誰しもがローン返済の負担を少なくしたいですよね。
冒頭でお話したとおり賃貸併用住宅ではローン返済の負担を軽減することができます。
一般的にはマイホームを購入する場合、ローンの返済は自分で全額支払いしますよね。
賃貸併用住宅の場合は家賃収入を得ることができます。
そのため、取得した家賃収入をローンの返済に充てることが可能です。
月々に家賃収入が住宅ローン返済額を上回ってしまえば、自質の自己負担額は支払わなくて良いことになりますよね。
仮に住宅ローン返済額を上回らなくても住宅ローンの返済負担を軽減できます。
二世帯住宅検討中の人
現在は二世帯住宅でなくても将来的に二世帯住宅を検討する人に賃貸併用住宅がおすすめです。
賃貸併用住宅では別世帯の方が入居できるように設計されています。
具体的に説明しますと、玄関等の動線を分けて設計することで別世帯でも住める設計になっているということです。
二世帯住宅ではない期間は賃貸物件として貸し出しして、二世帯住宅になる際に二世帯住宅として利用可能です。
老後の生活資金を確保したい人
賃貸併用住宅は老後の資金対策として所有することもできます。
ローンを完済すれば今までローンの返済に充てていた家賃収入を生活資金として利用できます。
老後の生活が不安という方でも、賃貸併用住宅を所有することで付月々一定額の収入を得ることが可能です。
年金とプラスして収入源があればゆとりを持った生活が送れますよね。
税金対策をしたい人
賃貸併用住宅は相続税の対策が可能です。
賃貸併用住宅では自宅用の敷地や家屋と比べて賃貸住宅用の敷地と家屋の相続税評価額が下がるので、マイホームのみ所有している方と比べても節税効果が高いです。
小規模宅地等の特例が適用の場合はさらなる減税を期待できます。
家賃収入も得られて、節税対策できるなんて魅力的ですよね。
土地等の相続人
皆さんの中には土地を相続している方もいるのではないでしょうか。
交通アクセスが良い土地を持っている場合、そこに賃貸併用住宅を建てることもできます。
マイホームと同時に収益性を高めることも可能ですね。
既に土地を持っている方であれば新たに土地を購入する必要がないので、少ない費用で賃貸併用住宅を建てることができます。
賃貸併用住宅を建てる上でおすすめのプランとは?
ここでは賃貸併用住宅を建てる上でおすすめのプランについてご紹介していきます。
賃貸併用住宅はメリットも多い住宅ですが、建てる上でプランが非常に重要になります。
「いきなりプランといっても分からない」と思う方も多いですよね。
そんな方のためにも賃貸併用住宅を建てる上でおすすめのプランをご紹介します。
好条件の立地
賃貸併用住宅を建てる際は好条件の立地を選びましょう。
駅付近で交通アクセスが良い地域や治安の良い地域を選びましょう。
立地は空室率に繋がる重要な要素です。
できる限り良い条件の立地を選びましょう。
ニーズに合ったプランを選ぶ
居住者のニーズに合ったプランを選ぶことも重要な要素です。
賃貸併用住宅を建てる上で、居住者の家族構成や想定できるライフスタイルに合わせたプランニングを行いましょう。
賃貸併用住宅には「上下タイプ」と「縦割りタイプ」の主に2つのタイプがあります。
それぞれのメリットがあるため、居住者のニーズに合わせたタイプを選びましょう。
各タイプについて簡単に解説していきますね。
上下タイプの場合
上下タイプは1階を住宅、2階を賃貸住宅にするパターンのことをいいます。
もちろん上下反対にしても良いです。
1階を自宅にする場合は庭を利用できるというメリットがありますね。
ほかには階段を使わずに住居に入れるというメリットがあります。
2階を住居にする場合のメリットは上階の足音が響くことが無いという点と屋上の利用が可能です。
いずれも居住者のニーズに合わせたタイプを選びましょう。
縦割りタイプの場合
縦割りタイプとは自宅部分と賃貸部分を左右に分ける設計手法です。
自宅部分が1、2階となるため、上階の足音や騒音を気にしなくて良いというメリットがあります。
上下が自宅という点で安心感はあるのではないでしょうか。
まとめ
これまで賃貸併用住宅についてご説明してきました。
賃貸併用住宅は住宅ローンを利用できます。
住宅ローンは他のローンに比べても金利が低く、利用しやすいローンの1つです。
賃貸併用住宅を建てる際は居住者のニーズに合ったプランニングをしてできるだけ立地の良い地域にたてましょう。
建築会社を選ぶ際は実績のある建築会社を選ぶことをおすすめします。