近年では、住宅ローンの金利がとても低くなっているということもあり、独身の方でも住宅を購入することが増えています。
マンションに限らず、一戸建ても独身で購入する方が増加しているのです。
一戸建てやマンションを購入するということに対して、家族と一緒に住むものだと考えている方もいらっしゃるかと思います。
しかし、生涯独身で過ごす方も増えていて、家賃を払い続けるよりもマンションや一戸建てを購入してしまったほうが良いのではないかと思う方も増えています。
現に、生涯未婚率は年々上昇しており、2020年現在では26%程度、2035年には30%弱が未婚だというデータが厚生労働省から出されています。
このようなデータもあるため、未婚の方でも物件を購入することは珍しくなくなっているのです。
今回の記事では、独身で住宅を購入するメリット・デメリットや賃貸との比較をします。
独身で住宅を購入しようと考えている方は、是非参考にしてください。
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Contents
独身で住宅を購入する理由とは?
それでは、独身の方が住宅を購入する理由について解説します。
独身の方が住宅を購入する理由としては以下の2店が挙げられます。
- 生涯未婚率が上昇している
- 日本人は長寿なので賃貸にお金を払い続けるよりも住宅を購入してしまったほうがお得になる
これらの理由が挙げられます。
それぞれ解説します。
生涯未婚率が上昇している
先程も紹介したとおり、日本人の生涯未婚率というのは年々増加しています。
そもそも生涯未婚率というのは、50歳になるまでに一度も結婚していない人のことを言います。
厚生労働省からの発表によると、1985年までの生涯未婚率は5%未満だったことに対して、2020年現在では26%程度まで上昇されるとされています。
このように、日本人の4人に1人は50歳まで未婚でいることがわかりますよね。
未婚のままであっても、自身の住宅がほしいという方はたくさんいます。
そのため、日本では独身であっても物件を購入することが珍しくなくなっているのです。
日本人は長寿なので賃貸にお金を払い続けるよりも住宅を購入してしまったほうがお得になる
続いて、日本人は長寿なので賃貸にお金を払い続けるよりも住宅を購入してしまったほうがお得になることについて解説します。
日本人の平均寿命は世界的に見てもトップクラスで、厚生労働省が発表しているデータを見ると、平均寿命は以下のようになっています。
平均寿命 | |
---|---|
男性 | 81.25歳 |
女性 | 87.56歳 |
このようなデータとなっています。
つまり、これだけの年数を賃貸で暮らすよりも、物件を購入したほうが安くなると考えるわけですね。
賃貸は、お金を支払い続けなければ住むことができませんが、物件はローンの支払いを終えてしまえば住むためのお金はかかりません。
特に日本人のように長寿であれば賃貸よりも物件を購入したほうがお得になるというわけですね。
後ほど、賃貸を生涯利用する場合と物件を購入する場合でシミュレーションを行います。
独身は賃貸と住宅購入どっちがいい?
日本人は、長寿で生涯未婚率も高いということは理解していただけたかと思います。
しかし、それだけでは独身の方が賃貸と住宅購入のどっちがいいのかわかりませんよね。
ここからは、独身の方が賃貸と住宅購入のどちらがいいのか紹介します。
結論から言ってしまうと、人によって異なります。
時と場合によって異なるので、人それぞれ異なってしまうことは仕方のないことですね。
しかし、それでは参考に鳴らないと思いますので、賃貸を利用したほうが良い方と住宅を購入してしまったほうが良い方に分けて紹介します。
賃貸を利用したほうが良い方
賃貸を利用するべき方は以下に当てはまる方です。
- 結婚を予定している
- 会社から家賃補助を受けている
- 転勤する可能性がある
- ずっと同じ家に住むのが嫌な方
これらに当てはまる方は賃貸を利用するべきでしょう。
それではそれぞれ解説します。
結婚を予定している
近々結婚を考えている方や、将来的に結婚をしたいと考えている方は、賃貸に住むことをおすすめします。
結婚の予定があるのにも関わらず、独身のときに物件を購入する意味はあまりありません。
結婚をする前としたあとではライフスタイルが大幅に変わることがあるので、独身時に購入した物件が無駄になってしまう可能性があります。
子供ができてしまえば、家の大きさに物足りなさを感じることもあるので、結婚の予定があるのであれば、賃貸をおすすめします。
会社から家賃補助を受けている
続いて、会社から家賃補助を受けている方です。
今勤めている会社によっては、家賃補助を受けられる場合があるでしょう。
会社から家賃補助を受けている状態で住宅を購入してしまうと、家賃補助を受けることができなくなってしまいます。
そのため、家賃補助を受けている方は、その分のお金を貯蓄しておくことをおすすめします。
その貯金を住宅購入にあてましょう!
転勤する可能性がある
マンションや一戸建てを購入してから転勤をすることになってしまっては、意味がありません。
ご自身が現在就いている会社で、転勤があるかどうかをしっかりと確認してから購入を検討しましょう。
転勤の可能性があるのであれば、物件の購入はやめておきましょう。
資産運用をすることも可能ですが、物件で利益を生み出すことはかなり難しいです。
固定資産税や管理費など様々な部分でお金がかかるので、利益を生むことは考えないほうがいいでしょう。
ずっと同じ家に住むのが嫌な方
最後は、ずっと同じ家に住むことは嫌な人ですね。
住宅を購入してしまえば、一生その家に住むことになる可能性がありますよね。
仮に30歳で物件を購入して80歳で亡くなるとしても、50年間同じ家に住む必要があります。
もちろん、物件を売却して他の家に住むこともできますが、物件を売却するとなると手間もかかります。
気軽に住む場所を変えたいと考えているのであれば、賃貸にしておきましょう。
住宅を購入したほうが良い方
続いて住宅を購入したほうが良い方について解説します。
住宅を後乳するべき人は、賃貸に住むべき人の項目に当てはまらない方です。
つまり、
- 結婚を予定している
- 会社から家賃補助を受けている
- 転勤する可能性がある
- ずっと同じ家に住むのが嫌な方
これらの項目に当てはまらない方に住宅の購入をおすすめします。
結婚の予定がなく、会社からの家賃補助を受けていなく、転勤をするような職種ではなく、ずっと同じ家に住んでいたい方ですね。
安定的な生活を望んでいる方に、住宅物件をおすすめします。
賃貸と住宅購入の比較シミュレーション
それではここからは、賃貸と住宅購入の比較シミュレーションをしてみましょう。
ここで比較するポイントはお金の面のみです。
シミュレーションをする前に、簡単な条件を決めておきましょう。
購入物件:2000万円
返済期間:35年
金利:1.32%
返済方法:元利均等方式
住宅購入に関してはこのような条件にします。
賃貸に関しては、12万円の家賃の家に25歳から80歳まで暮らすこととしましょう。
それでは、それぞれ計算します。
毎月支払金額 | 総支払金額 | |
---|---|---|
賃貸(55年) | 120,000円 | 79,200,000円 |
購入(35年) | 59,488円 | 24,985,102円 |
このような結果となっています。
2000万円の物件を35年ローンで購入すれば、毎月60,000円弱の支払いで済んでしまいます。
しかも35年で買いきってしまいことができるので、その後の支払いは必要ありません。
このように見ると、住宅は購入してしまったほうがお得になることは間違いありませんね。
ただ、2000万円だとしたらマンションの購入が精一杯かと思います。
そのため、一戸建て用の住宅ローンに関しても計算しておきましょう。
購入物件:4000万円
返済期間:35年
金利:1.32%
返済方法:元利均等方式
借入金額を倍にして計算します。
毎月支払金額 | 総支払金額 | |
---|---|---|
賃貸(55年) | 120,000円 | 79,200,000円 |
購入(35年) | 118,977円 | 49,970,368円 |
4000万円借り入れてやっと1月の返済金額が賃貸と並びますね。
しかも、住宅ローンであれば35年間で支払いを終わらせることが可能です。
金額面だけで言えば、圧倒的に住宅を購入がお得ですね。
ただし、住宅を購入した場合には固定資産税や管理費が取られる点には注意しましょう。
独身で住宅を購入した方の体験談
ここからは独身で住宅を購入した方の体験談を紹介します。
やはり、体験談がないと購入しにくいかと思うので、是非参考にしてください。
結婚をする予定がないためマンションを買いました。正直一人暮らしで物件を購入することには抵抗感がありましたが、賃貸にお金を支払い続けるのであれば住宅を購入してしまったほうが良いかなと思ったので買ってしまいました。住居に必要なお金を減らすことができたので満足しています。
家賃よりも低い金額でマンションを購入できるという点にひかれて購入しました。結果は失敗です。というのも、家賃以外にも固定資産税や管理費が取られるからです。金銭的に思っていたよりも費用がかかってしまったのでびっくりしています。
独身で住宅を購入するメリット・デメリット
ここからは、独身で住宅を購入するメリット・デメリットについて解説します。
独身で住宅を購入するメリット
まずはメリットから紹介します。
- 老後の心配が1つ減る
- 住宅ローンを組んでいる間は生命保険が必要なくなる
- 資産運用をすることも可能
これらのポイントが独身で住宅を購入するメリットと言えるでしょう。
ではそれぞれ解説します。
老後の心配が1つ減る
住宅を持っておくことで、老後住む場所がなくなる心配がなくなります。
若いうちに物件の支払いを済ませておけば、家賃を支払う必要もありませんので、老後はかなり楽になるといえるでしょう。
仮に、老人ホームに入居しなければならないとなっても、物件を売却したり賃貸化したりとお金を得ることもできます。
住宅ローンを組んでいる間は生命保険が必要なくなる
住宅ローンの利用している間は、団体信用生命保険に加入する義務があるので、その他の保険に加入する必要がありません。
また、団体信用生命保険では、がんになった場合に住宅ローン残債の100%を保証してくれるような保険もあるので、安心して利用することが可能です。
資産運用をすることも可能
先程も言いましたが、購入した住宅が必要なくなれば、資産運用をしてお金を稼ぐことも可能です。
ただし、住宅というのは購入した段階から価値が下がりつづけるので、住宅ローンの費用を全て回収することは難しいです。
独身で住宅を購入するデメリット
ここからは独身で住宅を購入するデメリットについて解説します。
独身で住宅を購入するデメリットは以下のとおりです。
- 売却が難しい
- 結婚した場合に引っ越すことが考えられる
- 介護が必要になった場合に手放すことになる
- 近隣トラブルによって住みにくくなることも
- 収入が変化すると返済が辛くなる
これらについて解説します。
売却が難しい
独身向けの物件を購入しているのであれば、売却することが難しいです。
なぜなら、まだ独身の方が物件を購入する件数は少ないからです。
今後伸びてくる可能性は大いにありますが、まだまだ少ないので売却するとなると困ってしまうかもしれません。
結婚した場合に引っ越すことが考えられる
購入当初は結婚を考えていなかったとしても、人生何があるかわかりません。
いきなり結婚の機会に恵まれて、結婚をする可能性もありますよね。
そうなった際に、独身向けの住宅では不満が生じる可能性があります。
結婚するとなれば、子供ができることもありますし、引っ越しを考えるようになるでしょう。
そうすると独身の方が住んでいる物件が邪魔になってしまうかもしれませんね。
介護が必要になった場合に手放すことになる
老後のことまで考えて住宅を購入したとしても、介護が必要になってしまった場合には住み続けることができません。
そうなってしまえば、マンションを購入した意味はありませんね。
介護が必要になる前に物件を賃貸化することができれば良いのですが、なかなかうまく行かないでしょう。
そのため、何のメリットもなく手放すことになる可能性があります。
近隣トラブルによって住みにくくなることも
住む家が固定されるということは、その周りの方とも長く接していくことになるでしょう。
仮に、近隣トラブルを起こしてしまった場合には住みにくくなってしまうことも考えられます。
何十年も同じ家にすまなければならないので、近隣トラブルを起こしてしまうと日々ストレスを感じながら生きていくことになります。
収入が変化すると返済が辛くなる
住宅ローンの返済や管理費、固定資産税等様々な費用がかかるため、収入が減ってしまうと返済が厳しくなってしまうこともあります。
昨今の状況的に、リストラやボーナス減、減給などいろいろ考えられますよね。
これらは想像できないことが多いため、予期せぬ出来事についても考えておかなければなりません。
独身で住宅を購入するのであれば何歳までが良い?
最後に、独身で住宅を購入する年齢を紹介します。
結論から言ってしまうと、長期的なローンを組むのであれば40歳までがおすすめです。
住宅ローンは35年が最長なので、40歳で住宅ローンを利用し始めたとしても75歳まで返済し続けなければなりません。
75歳だと定年退職をしていることが多いので、お金に困ってしまう可能性が高いです。
したがって、住宅ローンを最長で組む場合には40歳までにしておきましょう。
独身で住宅を購入するのであれば将来的なことまで考えておきましょう
独身で住宅を購入するのであれば、将来的なことまで考えておくことをおすすめします。
結婚する可能性や収入が減る可能性など、ありとあらゆる可能性を考えた上で住宅購入をするようにしましょう。
これからの日本では、独身で物件を購入する方も増えてくると思いますので、徐々に一般的になるとは思います。
しかし、現段階では独身者が住宅を購入することは一般的ではないので、慎重に考えることをおすすめします。