住宅を購入するためには、住宅ローンの利用する必要がありますよね。
その住宅ローンを利用するにあたって、ほとんどの方が返済や審査に対して不安を抱いています。
「審査に通らなかったらどうしよう…。」「住宅ローンをしっかりと返済していけるのかな…。」このような不安を持っている方もいるのではないでしょうか?
今回の記事では、住宅ローンに対する不安を解決するために、住宅ローンの審査・返済についてしっかりと解説します。
その上で、住宅ローンに対する不安を解消するための方法を紹介するので是非参考にしてください。
※本ページにはPRが含まれます。
住宅ローンに対する不安とは?
そもそも住宅ローンに対する不安はどこから来ているのでしょうか。
基本的に、住宅ローンに対する不安は以下の2つに分けられるでしょう。
- 住宅ローンの審査に対する不安
- 住宅ローンの返済に対する不安
冒頭でも触れたとおり、「審査に通らなかったらどうしよう…。」「住宅ローンをしっかりと返済していけるのかな…。」という不安ですね。
ここでは、これら2つの不安について解説します。
住宅ローンの審査に対する不安
まずは、住宅ローンの審査に対する不安について解説します。
例えばですが、「住宅を購入するために借り入れたい金額を借りることができるのか」、「クレジットカードの延滞をしたことがあるから審査に落ちてしまうのではないか」と言った不安が挙げられるでしょう。
住宅ローンを利用したことがない方であれば、このような不安を持っていても仕方ありませんね。
住宅ローンの審査に対する不安に関しては、審査がどのような観点で行われているのか知ることによって解消できるでしょう。
後ほど詳しく解説します。
住宅ローンの返済に対する不安
続いて、住宅ローンの返済に対する不安ですね。
例えば、「将来的に収入が減ってしまったらどうしよう…。」「住宅ローンの返済で老後資金がなくなったらどうしよう…。」と言った不安です。
これらの不安を解消するためには、住宅ローンを利用する前にしっかりとした返済計画をしておくべきですね。
返済計画についても後ほど解説します。
審査についての不安の解消方法
それでは、住宅ローンの審査に対する不安の解消方法について解説します。
住宅ローンの審査に対する不安を解消するためには以下について知っておかなければなりません。
- 住宅ローンの審査がどのような観点で行われているのか
- 住宅ローンの審査に落ちてしまう理由
- とにかく住宅ローンの審査を受ける
それではこれらについて解説します。
住宅ローンの審査がどのような観点で行われているのか
まずは、住宅ローンの審査がどのような観点で行われているのか知ることが大事です。
住宅ローンの審査は大きく分けると以下の3ポイントをチェックされます。
- 契約者の情報
- 物件の情報
- 資金計画
これらをしっかりと整えておくことで問題なく住宅ローンの審査に通ることが可能です。
それぞれ解説します。
契約者の情報
契約者の情報と大雑把に紹介していますが、いろいろなチェック項目があります。
- 収入
- 勤続年数
- 雇用形態
- 健康状態
- 信用情報
- 年齢
このような項目が調べられます。
それぞれ簡単に解説しますね。
収入
収入に関しては、金融機関によって定められているボーダーが異なります。
年収200万円以上で住宅ローンの審査を受けることができる銀行もあれば、年収400万円ないと審査を受けることができないという銀行もあります。
また、直近の年収以外にも過去数年間安定して収入があるかというポイントでも確認されるので、注意が必要です。
勤続年数
勤続年数に関しても、金融機関ごとに変わりますが、基本的には3年以上勤続年数があるといいですね。
もちろん、1年以上でOKという金融機関もありますが珍しいですね。
3年以上勤続していればこの項目は問題ないでしょう。
雇用形態
雇用形態も確認されます。
正社員や公務員の方であれば問題ないと言えますが、契約者員やパート・アルバイトの方だと審査に落ちてしまう可能性が高まります。
もちろん、パート・アルバイトの方でも審査を受けることができる金融機関もありますが、正社員や公務員の方と比べると難しいですね。
健康状態
健康状態に関しては、団体信用生命保険に加入できるかできないかというポイントが見られます。
住宅ローンを利用するためには、団体信用生命保険に加入しなければなりません。
そのため、団体信用生命保険に加入できなければ審査に落ちてしまうことは確実です。
その団体信用生命保険に加入するためには、健康状態が良くなければならないので気をつけましょう。
信用情報
信用情報というのは、カードローンやクレジットカードの支払いの返済履歴のことです。
これらの返済で延滞したことがあるかどうかを確認されます。
支払いの延滞が多くあると住宅ローンの審査が厳しくなってしまうので、注意しましょう。
年齢
年齢についても確認されることがあります。
年齢について完済する年齢がチェックポイントです。
金融機関によっては、定年までに完済しなければならないといった制限がある場合もあります。
例えば、40歳で35年ローンを組むとなったら75歳で完済することになります。
そうなると定年退職までに支払うことができないため、住宅ローンの審査に落ちてしまう可能性が高まります。
物件の情報
続いて物件の情報について解説します。
物件の情報というのは、住宅ローンを利用して購入する物件の担保価値を確認されます。
仮に、住宅ローンの返済ができなくなってしまった場合には、購入した物件を売却して住宅ローンの返済をすることになります。
その際に、物件に価値がなければ返済することができないため、住宅の担保価値がチェックされるのです。
ただし、新築の物件を購入する際にはあまり確認されないので安心してください。
逆に、中古物件を購入する際には確認されるポイントとなりますので、覚悟しておきましょう。
資金計画
最後は資金計画です。
資金計画というのは、収入と返済額の比率が主に確認されるポイントです。
収入と返済額の比率については返済負担率といいます。
返済負担率は基本的に20~28%前後にしておくと良いです。
上限は35%としている金融機関が多いのですが、35%の返済にしてしまうとかなり家計が苦しくなってしまうので気をつけましょう。
住宅ローンの審査に落ちてしまう理由
続いて、住宅ローンの審査に落ちてしまう理由について知りましょう。
先程紹介した中の項目に原因があることがほとんどですが、一番多い部分としては「信用情報」です。
なぜなら、金融機関側も信用情報に問題がある人は信用できないからです。
誰でもお金を融資するのであれば、信用できる人がいいと思うでしょう。
金融機関も同じなので、信用情報についてはしっかりと確認しておきましょう。
とにかく住宅ローンの審査を受ける
最後はとにかく住宅ローンの審査を受けるということです。
住宅ローンの審査について知るためには住宅ローンの審査を受けることが一番なので、落ちても仕方ないと割り切って審査を受けることをおすすめします。
また、住宅ローンの審査はいくつでも受けることが可能なので、気に入った住宅ローンを片っ端から受けていきましょう。
仮に全ローンの審査に通ってしまったとしても、ご自身が一番いいと思っている住宅ローンを選ぶことができます。
落ちたとしても大した問題にはならないため、審査を受けること自体に恐怖は持たなくてOKです。
住宅ローンの返済に対する不安の解消方法
次は、住宅ローンの返済に対する不安の解消方法について解説します。
住宅ローンの返済に対する不安の解消方法は以下のとおりです。
- 住宅ローンの返済を無理なくする方法について
- 住宅ローンの返済計画をしっかり立てる
- 返済だけではなく貯蓄について
それぞれ解説します。
住宅ローンの返済を無理なくする方法について
まずは、住宅ローンの返済を無理なくする方法について知ることが大切です。
例えば、借り入れ上限金額を知ることですね。
借りたい金額が5000万円だったとしても年収が300万円では借りることができません。
住宅ローン契約者が支払えないような金額はそもそも借り入れることができないようになっているので、安心して大丈夫です。
また、先ほど紹介した返済負担率も重要になってきます。
ここでは、フラット35を例に出します。
フラット35では、以下のように定められています。
年収 | 400万円未満 | 400万円以上 |
---|---|---|
返済負担率 | 30%以下 | 35%以下 |
このように年収ごとに返済負担率が定められています。
返済負担率が下がれば、返済も軽くなるので不安が減ることでしょう。
先程も言いましたが、返済負担率は基本的に20~28%前後にしておくと安定して返済していくことができます。
借り入れを行う際には必ず計算しておきましょう。
返済負担率の計算方法は以下のとおりです。
返済負担率(%)=年間返済額÷年収×100
ご自身で数字を当てはめて計算してみてください。
住宅ローンの返済計画をしっかりと立てる
住宅ローンを利用する前に、返済計画をしっかりと立てておきましょう。
住宅ローンを利用する際には、借り入れられる金額を考えるのではなく、無理なく返済できる金額を知る必要があります。
しかし、無理なく返済できる金額を知る方法がわからないですよね。
結論としては、返済負担率を下げることが挙げられます。
先程も説明したとおり、返済負担率は20~28%程度が良いと言われています。
そこから更に下げることによって、無理なく返済することがきますね。
年収別で返済負担率を25%、30%にした場合の借入金額を表にしたので是非参考にしてください。
借り入れ年数は35年、金利1.0%、元利均等方式に設定しています。
年収 | 返済負担率25% | 返済負担率30% |
---|---|---|
300万円 | 2210万円 | 2650万円 |
400万円 | 2950万円 | 3540万円 |
500万円 | 3690万円 | 4420万円 |
600万円 | 4420万円 | 5310万円 |
700万円 | 5620万円 | 6200万円 |
800万円 | 5900万円 | 7080万円 |
900万円 | 6640万円 | 7970万円 |
1000万円 | 7380万円 | 9510万円 |
返済負担率はあくまでも目安です。
25%でも生活が苦しくなってしまうこともありますが、一つの目安として覚えておきましょう。
返済負担率も重要なのですが、住宅ローンを利用する際に必要になる諸費用についても忘れないようにしましょう。
諸費用はすべて合わせると100万円程度掛かることもあるため、忘れていると一気に家計が苦しくなってしまいます。
諸費用に関してもどのくらい必要なのか確認しておきましょう。
諸費用については以下の記事で解説しているので是非参考にしてください。
返済だけではなく貯蓄について
住宅ローンを利用していると、繰り上げ返済を利用してとにかく返済金額を減らそうとする方が多くいます。
確かに、繰り上げ返済をすることによって元本を効率よく減らすことができるのでおすすめの返済方法です。
しかし、余裕が出たらすぐに繰り上げ返済を行ってしまうと全く貯金ができなくなってしまう可能性があります。
繰り上げ返済もいいですが、まずは毎月どのくらい貯金するか決めておきましょう。
返済で手元に残るお金が少ないと、精神的に辛いという方もいらっしゃるかと思います。
また、事故やケガ、病気になってしまい急にお金が必要になった場合にも貯金をしていないと対応できなくなってしまいます。
住宅ローンの返済も大事ですが、家計全体を考えて貯金をしておきましょう。
老後の資金も貯めなければならないことを忘れないようにしましょうね。
住宅ローンの不安は解消できる!
住宅ローンに対する不安は解消することができるとわかっていただけたかと思います。
住宅ローンを借り入れたことがない方であれば誰しもが不安を抱えているかと思います。
しかし、そこまで恐れることはなにもないので、計画をしっかりと立てて返済に備えましょう。
また、住宅ローンについて大して考えずに利用してしまうと、住宅ローンを利用し始めてから生活が苦しくなってしまい「マイホームなんて購入しなければよかった…。」となってしまう可能性もあります。
そうなってからでは遅いので、しっかりと計画を立てましょう。
また審査に関して言えば、通りやすいとされている住宅ローンもあるので、以下の記事を参考にしてみてください。