不動産の買取相場は市場価格の7割の理由!買取価格を上げるコツも紹介

様々な理由から「不動産を手放したい」と考えている人の中には、売却ができずに不動産買取を検討している人もいるでしょう。

買取をしてもらうのなら、できるだけ高く不動産を買い取ってほしいと思いますが、一般的な不動産の買取相場は、なんと市場相場の7割。

通常の不動産売却と比較して、3割も価格が下がってしまうなんて悲しいですよね。

しかし、なんでそんなにも価格が下がってしまうのか疑問に思っている人も多いと思います。

今回はそんな疑問に答えるために、不動産買取相場が7割の理由と買取のメリット・デメリット、買取で高く売るためのコツを解説していきます。

この記事を参考にして、後悔しない不動産買取を目指しましょう!

※本ページにはPRが含まれます。

Contents

不動産の買い取り相場は市場価格の7割の理由

家と?マークの画像

一般的に不動産の買取相場は7割といわれています。

できるだけ高く買い取ってほしい側からしたら、こんなに買い取り金額が下がるのは納得できませんよね。

しかし、買取相場が7割になってしまうことにはきちんとした理由があるんです。

これから不動産の買取相場が市場価格の7割になってしまう理由を4つ解説していきます。

買取時に価格が下がってしまう謎を紐解いていきましょう!

【理由①】買取業者にかかる費用が多い

価格が下がる一つ目の理由は、不動産買取の場合不動産売却とは異なり、買取業者に莫大な費用が掛かるという点です。

一般的に、不動産買取業者は建物を買い取った後、リフォームやリノベーションをして、中古物件として再販をします。

買取した建物を再度売却するためにはリフォーム費用やリノベーションは費用が掛かります。

つまり、買取価格が低い理由は再販するための準備金の分です。

また、リフォーム後も物件を販売するためには広告費が必要です。

通常の不動産売却の際に仲介手数料で得ていた利益が買取にはないため、広告費や人件費を考えると、圧倒的に業者側の負担が大きくなります。

普段が多く利益が少ないため、買取価格が市場価格の7割ほどになってしまいます。

【理由②】売れ残るリスクがある

どんなにきれいにリノベーションやリフォームをしたとしても、場合によっては買い手がつかず、買い取った不動産が売れ残るリスクもあります。

たくさんの費用をかけてリノベーションをしても、まったく利益にならないケースはよくあること。

売れない場合はさらに広告費や人件費がかかり、どんどんリスクが膨れ上がります。

そのため買取業者は買取金額を安くして、リスクが大きくなるのを軽減しつつ利益を出しています。

【理由③】状態が悪い物件が多い

買取を選択する人の中には、「不動産の条件が悪くて売れないから買取に出した」という人や、「取り壊しの費用をかけたくない」という人もいるでしょう。

条件が悪くて通常の不動産売却では売れない場合も、買取の場合はほとんど買い取ってもらえます。

物件の状態によっては、リノベーションやリフォームでどうにもならないケースもあるため、そのような不動産は需要が少なく、買取相場が安くなります。

【理由④】買取業者の数が少ない

不動産の買取はリスクが大きく、豊富な資金力が必要なため、参入してくる会社が少ないです。

業者が少ないことで価格競争が働きづらいため、業者が有利な条件で買取が行われているという側面もあるかもしれません。

そのため、通常の不動産売却よりも価格が低く、市場価格の7割ほどになってしまいます。

不動産をできるだけ高く買い取ってもらうコツ

「買取相場が市場価格の7割」の理由がわかりましたか?

簡単に説明すると、不動産買取は「業者側に高いリスクとかかる費用が大きい」ということですね。

市場価格よりも安くなりやすい不動産買取ですが、実は、高く買い取ってもらうためにはいくつかコツがあります。

これから不動産を高く買い取ってもらうコツを紹介していくので、検討している人はぜひ参考にしてみてください!

複数の不動産会社で査定をしてもらう

買取を依頼する際は、自分の物件の適正価格が全く分からない人もいると思います。

そのため買取の査定を出す際は、必ず複数の業者に査定をしてもらいましょう。

自分の物件の価格がわからない状態では、最初に査定された金額が高いか安いかもわかりません。

まずは複数の買取業者に査定を依頼して、買取してもらう不動産の適正価格を理解しましょう。

複数の金額を比較することで、自分の物件の価格が理解できます。

査定金額は会社によって異なるため、複数の会社に査定をしてもらうことで思わぬ高額な評価を受ける可能性もあります。

買い取り保証を使う

買取を依頼する際は、買取保証制度を利用しましょう。

買取保証とは、一定期間通常の不動産売却と同じように販売して、もし売れなかったら買い取りをしてもらうという仕組みです。

時間はかかるけど、通常の売却期間に売ることができれば、買取より価格が3割上がります。

買取保証は売らなければいけない期限が決まっている人が利用するケースが多いです。

繁忙期を狙う

不動産取引には繁忙期があります。

新生活が始まる準備期間である「1月から3月」か「9月から11月」が繁忙期です。

繁忙期は需要が高まるため、買取業者も買い取った不動産を販売できる可能性が高まります。

不動産取引が活発化するので、買取業者も売れ残るリスクが減少し、通常よりも高い価格で買取をしてくれる可能性があります。

買取を今すぐしてほしい!という状況でなければ、できるだけ繁忙期に買取してもらうことで買い取り価格を上げることができるでしょう。

周辺相場を事前に把握する

査定をしてもらう際は、事前に不動産の周辺相場の把握をしておくといいでしょう。

周辺相場を把握することで、自分の不動産の買取相場がわかった時に、査定価格が高いのか安いのかを判断する材料になります。

周辺相場を知っていることで、交渉をすることも可能になるので、買取価格を上げるためにも事前把握をしておくことをおすすめします。

周辺相場は、チラシやインターネットを使って調べれば簡単に把握することができるので、買取業者と話す際は相場を事前に頭に入れておきましょう。

不動産の買取価格を決める要素3つ

不動産の買取価格を決める要素は様々ありますが、価格に大きく影響する要素を3つ紹介します。

この3つの条件がいいと、「買い手が付きやすく、売れ残るリスクが少ない」という理由から相場よりも価格が高くなる傾向があります。

あなたの不動産が当てはまるかどうか、当てはまらなくても、「買取業者がどうやって価格を決定しているか」を知るためにもぜひチェックしましょう!

【要素①】築年数

不動産の価値を決めるとき築年数は大きく影響します。

住宅は済んだ瞬間から価格が下がり始めるといわれており、特に建てた時から築15年までが一番価格が下落します。

築浅であればあるほど高値が付きやすく、築25年を超える物件だと価値はほとんどないと考えていいでしょう。

また、建物の構造が木造なのか鉄筋コンクリート像なのかという点も価格に影響します。

一般的に、木造の建物は鉄筋よりもダメージを受けやすいため損傷が激しく、価格が下がりやすいです。

【要素②】立地や周辺環境

立地や周辺環境のいい不動産は、多少築年数がたっていても高く買い取ってもらうことができます。

具体的には

  • 駅から近い
  • 主要な駅への交通のアクセスがいい
  • コンビニやスーパーなどの周辺施設が充実している
  • 学校が近くにある
  • 家からの眺めがいい

などの条件がありますが、これらの条件をすべて満たしていると、買取価格が上がる可能性が高いです。

特に、交通の便がいい地域は需要が減ることが少ないため、相場も高くなる傾向があります。

【要素③】南向きの住宅

建物の向きも買取価格に影響します。

一般的に、南向きの住宅は日当たりがいいという理由から、価格が高くなりやすいです。

物件に付加価値がついて、需要が想定できる場所にある不動産は価値が上がる傾向があります。

土地が角地であると建ぺい率が上がるため、買取価格が高くなることが多いです。

不動産買取のメリット3つ

独身の男子

不動産買取は通常の売却よりも価格が3割も下がることから、マイナスイメージを持たれがちですが、実は買取ならではのメリットもたくさんあります。

これから不動産買取の代表的なメリットを解説していくので、まだ知らない人は確認してみてください!

①瑕疵担保責任が免除される

不動産買取のメリット一つ目は、「瑕疵担保責任」を免除することができるという点です。

「瑕疵担保責任」とは売却後に「瑕疵」と呼ばれる傷や不具合が発見された場合、売却した側が責任を持つという決まりのことを指します。

通常、不動産売却をした場合「瑕疵担保責任」が付くため、売却した後に「瑕疵」が発見されるとその修繕費用を負担しなければなりません。

しかし、不動産業者に買取してもらう場合は、「瑕疵担保責任」を免除できるため、不動産を手放した後に費用が掛かる心配がないので安心です。

②仲介手数料をかけないでいい

直接買い取り業者に買い取ってもらうことで、仲介手数料がいらなくなります。

不動産売却では、売却の際に「仲介手数料」をとられますが、自分で買取業者を見つけて買取をしてもらうことで、間に入る業者がなくなるため、その分買取価格も上がります。

③確実にお金が手に入る

買取をしてもらうことで、素早く確実にお金が手に入ります。

すぐにまとまったキャッシュが欲しい人にとって不動産買取が一番確実です。

買取業者の査定金額が、ほぼそのまま買い取り金額になるため、手元に入ってくるお金が査定金額以下になることは珍しいです。

通常の不動産売却では、確実に売れるとも限りませんし、仮に売れたとしても手元にお金が入ってくるまで半年から数年かかることもありますよね。

一方、不動産買取では確実かつ素早くお金が入ってくるので、急にまとまった資金が必要になった人が利用するケースも多いです。

不動産買取のデメリット2つ

ここまで不動産買取のメリットを紹介してきましたが、デメリットも存在します。

デメリットを知らないまま不動産買取をしてもらうと、後悔することにもつながるので、買取依頼を検討している人は、これから紹介するデメリットも是非チェックしてください!

①買取価格が安い

やはり不動産買取の一番のデメリットは、買取価格が市場価格の7割ほどになってしまうことでしょう。

急にまとまった資金が欲しいからといっても、「通常の相場よりも価格が3割も減ってしまうのはもったいない」と感じる人も多いですよね。

説明した通り、買取業者はその分リスクを負っているため、価格が安くなってしまうことはやむを得ません。

買取価格をできるだけ上げるコツを上記で紹介しましたが、3割は取り戻すことはできないことが多いので、買取をする際は金額が安くなることを覚悟しておきましょう。

②悪質な買取業者もいる

買取業者の中には、緊急性の高さから精神的にも余裕がなくなり、適切な判断ができない人を狙った悪質な業者もいるので注意が必要です。

不動産買取を依頼する人の多くは「緊急性が高い」という傾向があります。

お金がすぐに欲しいという理由で買取を検討しているにも関わらず、悪質な業者に関わってしまうとさらにお金を請求されてしまうことも考えられます。

悪質な業者と関わらないためにも、買取を検討する際は必ず査定を複数の業者に依頼して買取相場を調べておくことが大切です。

不動産買取を検討すべきケース3選

AとBを比較するスーツの女子

ここからは買取を検討すべきケースを紹介します。

価格が低いとは言え、不動産買取を検討した方がいいケースも存在するのです。

買取価格は低くなりますが、売却をするよりも買取をしてもらった方が結果的にお得になるという場合もありますので、ぜひチェックしてみてください。

①すぐに現金が欲しい

買取を依頼すると早く確実に現金が手に入るため、「どうしてもすぐに現金が欲しい」と急いでいる人は売却よりも買取を検討した方がいいでしょう。

しかし、上記で紹介したように怪しい業者もいるので、急ぎすぎには注意し、冷静に判断すること大切です。

②瑕疵がある建物を所有している

「瑕疵」がある建物を所有している人は、買取をしてもらう方が結果的にお得になるかもしれません。

買取をしてもらうことで「瑕疵担保責任」を免除してもらうことができるため、瑕疵に対しての責任を負う必要がなくなります。

初めから瑕疵がわかっている建物はこれからも瑕疵が発見されるかもしれません。

「瑕疵担保責任」があると修繕費を支払わなければならないこともあるので、買取業者に買い取ってもらった方が最終的に手元に残る金額が多いということも考えられます。

③売りにくい土地を持っている

買取は条件の悪い不動産を所有している人にもおすすめです。

所有している不動産の地形などが悪いと、使いにくいという理由から需要が減るため、価値が相場よりもかなり落ちます。

不動産をそのままにしておくと固定資産税等がかかるということもあり、価格が多少低くても固定資産税を支払うくらいなら売却した方がいいという場合もあります。

実例あり!よくある買取事例を紹介

実際、買取をしてもらうケースというのは具体的にどのようなものがあるのでしょうか?

買取を考えている人にとって、よくある買取事例は気になりますよね。

すぐにまとまったお金が欲しいという理由以外にも買取をしてもらうケースは意外とあるんです。

これからよくある買取事例を紹介していきます。

不動産買取を依頼するケースはどのようなものがあるのか気になっている人は、参考にしてみてください!

相続対策

買取をしてもらう理由の一つに、「相続対策」があります。

「相続対策」とは、主に遺産の分割や相続税などの税金対策することを指します。

不動産の所有者が高齢になり、財産整理を行う際「相続対策」として買取をしてもらうことがあります。

なぜ買取をしてもらうことが相続対策になるのかというと、通常、不動産を相続する場合は分割協議を行い、公平性が保たれるように遺産が分割されます。

しかし、不動産というものは価値の判定が非常にしづらく、相続がきっかけで相続人がもめてしまうというケースも少なくありません。

その際、不動産が現金になっていると、分割がしやすく相続人がもめることもないため、相続対策として買取をしてもらうというケースもあります。

広すぎる土地

広すぎる土地を所有している人は買取をしてもらうことを検討してもいいかもしれません。

あまりにも広すぎる土地は買い手がつきにくいため、通常の不動産売却ではなかなか売れません。

売れないまま所有していても、固定資産税や維持費がかかってきますので、使い道がない広い土地を持っている場合も買取をしてもらいましょう。

どんなに広い土地でも、買取業者に依頼をすれば買取をしてもらうことができるのでおすすめです。

賃貸経営していたアパートやビル

不動産の買取はアパートやビルなどの賃貸経営をしていた物件も対応可能です。

アパートやビルは築年数がたっているなどの条件が良くない場合、建て直したりするコストがかかりすぎるため、売却できないことが多くあります。

買取業者は戸建てのみならず、アパートやビルも買取をしてくれるため、処分に困ったアパートを所有している人は一度査定してもらうのもいいかもしれません。

実際にアパートやビルの売却に困り、最終的に買取をしてもらう人は多いです。

遠く離れた相続した物件

親と離れて暮らしていても、突然親の実家を相続するという場合がありますよね。

遠く離れた場所に不動産を所有していて、管理をすることが難しいという理由から買取をしてもらうというケースは多くあります。

特に、相続した家が地方にある場合は通常の不動産売却を検討していても、需要が低いことから、なかなか買い手がつかないことが多いので、買取をしてもらうという人が増えてきています。

また、家だけでなく別荘の処分もこれに当てはまります。

別荘というのはたいてい都会から離れたところにあるため、買い手が付きづらいです。

時代も変わり、別荘を所有したいという人も減少傾向にあるため売却よりも買取をしてもらうケースが増えています。

もちろん別荘にも固定資産税や維持費はかかりますので、処分に困っている人は買取を検討してみてください。

離婚をしてとにかく家を売却したい

離婚をしてとにかく家を売却したいという理由から、買取を依頼するケースも多いです。

離婚をして財産分与をする際、不動産は分割することができません。

離婚をすると、「話し合いもしたくない」という人も多いので、財産分与をできるだけ早くするためにも買取を依頼するというケースは増えています。

「買取金額は気にしないので、素早く関係を終わらせたい」と考えている人は検討してもいいかもしれません。

孤独死をした物件

近年、社会問題にもなっていますが、「孤独死」をしてしまう高齢者の方は増えています。

何らかの理由で孤独死をしてしまった物件を相続しなければならないこともありますよね。

しかし、孤独死をした物件は売却をしたくても買い手がつきにくいです。

清掃してもにおいが消えないことは多く、また、事故物件として扱われてしまうため、結果的に建物を取り壊すしか方法がありません。

建物を取り壊すとしても費用が掛かるので、処分に困っている人が買取依頼をするケースは増えています。

失敗しない不動産買取業者の選び方

家の模型と1の指をしている女性

買取を依頼したいと考えている人はどの業者に依頼をすればいいか迷ってしまいますよね。

不動産買取の場合は通常の不動産売却と異なり、買取業者の選ぶ際に気を付けることがあります。

これから買取をしてもらう人が知るべき「失敗しない買取業者の選び方」を紹介します。

買取を検討している人はぜひ参考にしてみてください!

査定金額が高い会社に依頼する

買取業社を選ぶ際は、できるだけ査定金額が高い会社に依頼をしましょう。

買取の場合は査定金額がほとんど買取価格になります。

そのため、金額が高い会社が一番あなた不動産を評価している会社です。

繁忙期によって価格が変動することはありますが、どこの会社が、一番高いかを知るためにも、複数の業者に査定をしてもらうことが大切です。

複数業者に査定をしてもらうことで、相場を知ることにもつながり、悪質業者を回避することもできるというメリットがあります。

サービスが充実しているかどうか

買取業者によってサービスの質は様々です。

不動産買取は売却よりも金額が低くなるので、交渉によって少しでも金額を上げたいと考えている人も多いですが、業者によっては査定金額以上に上げることは難しい業者もいます。

そのため、業者によっては交渉に応じてくれる業者や買取保証がある業者など、サービスが充実をしている会社を選ぶことをおすすめします。

実績がたくさんある業者

買取をしてもらう際は、不動産買取の実績が豊富な会社を選びましょう。

買取業者は買取をした後、リフォームやリノベーションをして再び販売をします。

実績が豊富な会社というのは、買い取った不動産に価値を付け、販売するまでのノウハウをきちんと理解しているので、買取金額も適正な金額になりやすいです。

実績がどれくらいあるのかを調べると同時に、買取業者の評判もインターネットで確認しておきましょう。

きちんと理解して、後悔しない不動産買取をしてもらおう

不動産買取の価格相場が7割になる理由と買取価格を上げるためのコツが理解できましたか?

リスクが大きい不動産買取は価格が上がりづらいですが、今回紹介したコツを使うことで少しでも価格を上げることができます。

通常の不動産売却よりも価格が低くなるという理由から、不動産買取を避けたいという人も多いですが、最終的にお得になる人もいるので、まずは自分の所有している不動産がどのような状況か確認してみてください!

くれぐれも悪質業者には注意して、後悔しない不動産買取を依頼しましょう。

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