住宅ローンのがん保険は不要?メリット・デメリットについて知っておこう

住宅ローンの利用を考えていると、住宅ローンを利用するさいに契約できるがん保険について気になる方がいるのではないでしょうか。

住宅ローンを利用しているときにがんになった場合に保証してもらえるので、加入を考える方も多いかと思います。

しかし、がん保険自体が不要なのではないかと考えている方も多数いるのが現状です。

今回の記事では、住宅ローンのがん保険が必要なのかについて解説します。

がん保険のメリット・デメリットを紹介するので、ぜひ参考にしてください。

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Contents

住宅ローンにがん保険は不要?

悩む女性

結論から言ってしまうと、住宅ローンにがん保険はあったほうが良いです。

その理由についてはこれから紹介していきますが、まずは以下のデータをご覧ください。

【がんによる死亡者の推移】

平成28年 平成29年 平成30年 令和元年
372,986人 373,334人 373,584人 376,425人

参照:厚生労働省

このようにがんによって亡くなる方は年々増加しています。

死亡数だけでなく、がん患者数も年々増加しているため、ローン返済におけるがんのリスクというのは高まっていると言えますね。

また、がんになってしまった方の勤労者の30%以上は退職や解雇が行われているという結果もあります。

このような状況を考えると、がん保険に入っても良いのではないかと感じるのではないでしょうか?

がんになってしまい、住宅ローンが返済できないことを考えると加入しても良いかもしれませんね。

住宅ローンのがん保険の詳細

ここまで、がん保険が必要なのかについて解説しましたが、そもそもがん保険の詳細について知っておかなければ意味がありません。

ここからは、住宅ローンのがん保険の詳細について解説します。

がん保険とは?

住宅ローンにおけるがん保険というのは、住宅ローンを契約している方が住宅ローン返済中にがんになってしまったときに、残債を保証してくれる制度です。

住宅ローンを利用しようと考えている方はわかるかもしれませんが、住宅ローンで契約しなければならない保険のことを団体信用生命保険といいます。

団体信用生命保険のがん保険には、50%がん団信や100%がん団信といったような種類の保険があります。

がん団信という名前ではありますが、死亡してしまったり高度障害状態になってしまったりした場合にも支払い義務がなくなります。

ちなみに、住宅ローンを利用するとなると、がん団信以外にもいろいろな団信があるので、後ほどまとめて紹介します。

がん保険の利用条件とは?

がん団信を利用するためには、加入する際の健康状態が重要です。

なぜなら、がん団信を利用する際にがんになる可能性があったら、契約者は狙って住宅ローンの残債を0円にできてしまうからですね。

健康な方が、がん団信を利用することができるということを覚えておきましょう。

また、がん団信を利用する際の健康状態については、過去の病気についても保険会社に伝えなければなりません。

その際に虚偽の報告をする方がいるのですが、違反行為となってしまうので注意しましょう。

仮に、虚偽の報告をして違反行為となってしまった場合には、保険が解約になってしまったり、保険金が支払われなかったりと大きなペナルティが発生します。

必ず正確な報告をするようにしましょう。

がん保険の費用はどのくらいかかる?

がん保険を利用するとなると、毎月費用がかかると思われるのですが、住宅ローンのがん保険であれば金利が上昇することで保険を利用することができるようになります。

例えばですが、みずほ銀行が提供している住宅ローンのがん団体信用生命保険では「金利が0.15%上乗せ」で利用することができます。

他にも、ソニー銀行住宅ローンのがん団信は「金利が0.1%上乗せ」されることで利用吸うことができるようです。

金利の変動自体に不安を覚える方もいるかもしれませんが、しっかりと計算して見ることでそうでもないということがわかります。

がんになってしまってから後悔する可能性があるのであれば、少しだけ金利が上昇する代わりに保障をつけるということもありですね!

がん保険の対象となるがんとは?

がん保険の対象となるがんには制限があることがほとんどです。

ただ、対象となるがんの種類については、住宅ローンを提供している金融機関によって異なっているので、ここではお伝えすることができません。

住宅ローンを利用したいと考えている金融機関の団体信用生命保険を詳しく知っておきましょう。

住宅ローンのがん保険のメリット・デメリット

○と×を持っている女子

がん団信の詳細について紹介しました。

ここからはがん保険のメリット・デメリットについて紹介します。

住宅ローンのがん保険のメリット

まずはがん保険のメリットを紹介します。

ここで紹介するがん保険のメリットは以下のとおりです。

  • がんになってしまっても住宅ローンが免除される安心感を得られる
  • 所得税の納税義務がない

これらについて解説します。

がんになってしまっても住宅ローンが免除される安心感を得られる

まずはなんと言っても、がんになってしまっても住宅ローンが免除されるという安心感を得られることがメリットに挙げられますね。

先程も解説したとおり、住宅ローン契約者が死亡してしまったり高度障害状態になったり、がんになってしまった場合に住宅ローンの残債が保証してもらえます。

仮にがん団信を利用せずにがんになってしまった場合には、ご家族の方に負担をかけてしまうことが考えられますね。

家族に負担をかけないためにも、住宅ローンのがん団信には加入したほうが良いと言えますね。

所得税の納税義務がなくなる

所得税の納税義務がなくなるとはどういうことなのかと言うと、生命保険が満期になると一時金を取得することができます。

その際に、一時所得として所得税を申告する必要があるのですが、団体信用生命保険の場合には所得税を納税しなくて良いのです。

ただ、契約者が死亡や高度障害状態になった場合には債務が免除されることになり、債務免除益という利益が契約者に生じます。

このような場合で死亡してしまった場合には、被相続人の債務が相続人に引き継がれる前に軽減されます。

そのため、相続人に対しても所得税の課税は発生しません。

高度障害状態の場合にも、その免除液が身体の障害に起因しているため、所得税の課税県警は発生しないとされています。

生命保険が満期になるというのは遠い未来の話ですが、その際に税金を支払う必要がないというのは、総支払額の面でメリットと言えるでしょう。

住宅ローンのがん保険のデメリット

ここで紹介するがん保険のデメリットは以下のとおりです。

  • がんになっても住宅ローンが免除されないこともある
  • あとから他の保険に変更することができない
  • 保証内容が薄い
  • 健康状態によっては加入できない
  • 保険料の支払金額が高くなる

これらについて解説します。

がんになっても住宅ローンが免除されないこともある

先程も簡単に解説しましたが、がん団信には対象となるがんが設定されています。

がんにはいろいろな種類がありますが、どれでも良いというわけではないので注意が必要です。

金融機関ごとにがんの指定はされているので、住宅ローンを利用する前にかならず確認しておきましょう。

あとから他の保険に変更することができない

がん団信は団体信用生命保険の中の一つですが、途中で契約を解除したり変更したりすることができないということを覚えておきましょう。

そのため、住宅ローンを利用する前にしっかりと将来を見越して決めなければなりません。

がん団信を利用することによって、金利が上昇し総支払額が増えるので、借入金額によっては大きな金額を支払うことになります。

それに見合った団体信用生命保険を選んでいるのか、しっかりと考えておきましょう。

保証内容が薄い

がん団信に限るわけではありませんが、団体信用生命保険は生命保険と比べると保障が薄いです。

疾病保障もつけることができる団信もありますが、団体信用生命保険は基本的に住宅ローンの残債が0になるだけです。

一般の生命保険にあるような、入院費用の保障があるわけではないので保証内容が手厚いとは言えませんね。

がん団信に加入を考えている方は、どの部分まで保険が対象となるのか確認しておく必要があります。

健康状態によっては加入できない

先程から紹介している通り、団体信用生命保険は一種の生命保険なので、加入する際には健康状態を報告しなければなりません。

一般の生命保険ほど厳しく審査されるわけではありませんが、病歴や持病によっては団体信用生命保険に加入することができない可能性もあります。

ただ、持病や病歴がある方が加入することができるワイド団信という生命保険もあるので、その点は安心してください。

保険料の支払金額が高くなる

最後のデメリットとしては、保険料の支払金額が一般的な生命保険よりも高くなるという点です。

団体信用生命保険の保険料は、住宅ローンの残高によって安くなっていくのですが、初期の頃からの支払いを考えると一般的な生命保険よりも総支払金額は高くなります。

費用の面で不安があるのであれば、一般的な生命保険をおすすめします。

がん保険を利用する際の注意点

家の模型と一の指をしているスーツの男子

ここからは、がん保険を利用する際の注意点について解説します。

ここで紹介する注意点は以下のポイントです。

  • 健康状態が悪いと加入することができない可能性がある
  • がん保険を途中でやめることができない
  • 生命保険に加入している方は保険の内容がかぶることもある

これらについてそれぞれ解説します。

健康状態が悪いと加入することができない可能性がある

先程も紹介したとおり、健康状態が悪いと団体信用生命保険に加入することができません。

団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンの契約すらできないので、今までの計画全ての意味がなくなってしまう可能性もあります。

ワイド団信のような保険もありますが、保証内容は劣ってしまいます。

保険に力を入れたい方はこの点に注意しましょう。

がん保険を途中でやめることができない

がん保険は、住宅ローンの契約時に決定してその後変更することができません。

そのため、最初の段階ではがん保険がほしいと思っていたのに、支払金額がきつくなってきたからやめたいということはできないのです。

無駄な保険料を住宅ローンの支払が終わるまで支払い続け泣けばならなくなるので、がん団信を利用する方は考えた上で選びましょう。

生命保険に加入している方は保険の内容がかぶることもある

住宅ローンを利用する時点で、生命保険に加入している方は、がん団信で保証される内容と加入している生命保険の内容がかぶってしまう可能性があります。

できれば、同じ内容で生命保険料を支払いたくはないですよね。

しかし、団体信用生命保険に加入しないと住宅ローンは利用できないということもあるので、現在利用している生命保険の契約を解除することも視野にいれることになるでしょう。

住宅ローンにある様々な保険制度を紹介

ここからは、住宅ローンにある様々な団体信用生命保険について紹介します。

三菱UFJネット専用住宅ローン

【三菱UFJネット専用住宅ローンには7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉】

  • がん診断
  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 生活習慣病(高血圧症疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)

これらの病気が原因で、就業が30日できなくなったら返済額を補償、1年30日を超えて継続したら全額補償

【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉3大疾病保障充実タイプ】

  • がん診断
  • 脳卒中
  • 心筋梗塞
  • 生活習慣病(高血圧症疾患・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変)

これらの病気が原因で1年30日を超えて修行障害を継続した場合に全額補償

auじぶん銀行変動金利全期間引き下げプラン

【11疾病保障団信】

  • 死亡
  • 高度障害
  • 余命半年
  • がん
  • 10種の生活習慣病で入院

これらの病気が原因で180日継続の場合に全額免除

他にも以下のような保障があります。

がんと診断:100万円支給
皮膚がん、上皮内がんと診断:50万円
入院:10万円

ソニー銀行変動セレクト住宅ローン

【3大疾病保証特約】

  • 心筋梗塞
  • 脳卒中
  • がん

これらの病気になった場合に住宅ローン残高が100%補償

【生活習慣病入院保障特約】

生活習慣病によって半年以上入院した場合に住宅ローン残高が100%補償

短期や中期の入院でも給付金がもらえる

ARUHIスーパーフラット8S(金利Aプラン)

【生活習慣病団信】

がんや10種類の生活習慣病で定められている状態になった場合にローン残高の100%が補償(給付金ももらえる)

【ARUHI 全疾病保障】

病気やケガによって就業不能状態が1年以上続いた場合に住宅ローン残高が補償

新生銀行パワースマート住宅ローン変動金利(半年型)タイプ〈変動フォーカス〉

【団体信用介護保障保険】

被保険者が要介護状態になった場合に、保険会社によって保険契約者である新生銀行に住宅ローン相当の介護保険金が支払われる

三井住友銀行WEB申込専用住宅ローンⅠ

【自然災害時返済一部免除特約付住宅ローン】

自然災害時に返済額の一部を免除

【8大疾病保証付住宅ローン】

8大疾病と診断され、条件を満たした場合にローン残高全額保証

ジャパンネット銀行変動金利

【11疾病保障団信】

がんに加えて10種類の生活習慣病によって180日間継続で入院をした場合にローン残高が全額保証

りそな銀行(金利プラン全期間型)融資手数料型

【団信革命】

  • がんと診断された場合ローン残高補償
  • 腎臓病によって人工透析を永久的に受けることになった場合ローン残高補償(仕事に復帰しても)
  • スキー中の転倒事故によって片側の半身が永久麻痺担った場合ローン残高補償(自宅療養になっても)

住信SBIネット銀行ネット専用全疾病保障付住宅ローン〈通期引き下げプラン〉変動金利

【がん診断給付金特約】

  • 女性が借り入れる場合、がん診断給付金特約が無料
  • がんと診断された場合に給付金30万円が補償

住宅ローンのがん保険は加入しておこう

住宅ローンを利用するためには、団体信用生命保険に加入することが必須です。

保証内容によっては、とてもお得な団体信用生命保険もあるので、ご自身に合うものがあれば加入することをおすすめします。

金融機関ごとによって団体信用生命保険の内容はことなりますので、団体信用生命保険を中心に住宅ローンを選択することも一つの手段として考えられます。

団体信用生命保険に加入しておくことによって、病気になってしまったときの保険を作っておくことができます。

この保険は、住宅ローンを利用している間ずっと効いているため、かなり安心感のある保険と言えるでしょう。

2020年おすすめの住宅ローンについては以下の記事でまとめているので是非参考にしてください。

おすすめの住宅ローンランキングを紹介!金利を徹底比較【2020年版】

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