住宅ローンの平均はどのくらい?返済期間や借入金額など8つの平均を紹介

初めて住宅ローンを利用する方の中には、自分が借り入れようと考えている金額や年数が平均と異なっているのではないかと不安に思うかもしれません。

どのくらいの住宅ローンが平均的なのか知っていないと不安ですよね。

今回の記事では、国土交通省が発表しているデータをもとに、住宅ローンに関係する様々な平均値を紹介します。

住宅ローンを組もうと考えている方で、不安が強いという方は是非参考にしてください。

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住宅ローンの8つの平均を紹介

早速、住宅ローンの8つの平均について解説します。

この記事で紹介する平均値は以下の8種類です。

  1. 返済期間の平均
  2. 返済金額の平均
  3. 返済負担率の平均
  4. 頭金の平均
  5. 平均借入金額
  6. 平均世帯年収
  7. 平均年齢
  8. 平均金利

これらの情報を知っておけば、住宅ローンの平均についてはほとんど知ることができるでしょう。

では、それぞれ解説します。

住宅ローンの返済の平均

まずは、住宅ローンの返済にまつわる平均値を紹介します。

返済期間の平均

まずは、返済期間の平均について確認してみましょう。

注文住宅 31年
分譲戸建て住宅 30年
分譲マンション 29年
中古戸建て住宅 26年
中古マンション 25年

購入する住宅によって大きな年数の差がありますね。

返済期間はながければながいほど月々の返済金額を抑えることができるので、生活費に余裕がない方であれば、35年ローンを利用することをおすすめします。

年間返済金額の平均

ここでは、年間返済金額について紹介します。

購入する住宅ごとに平均の返済金額を表にしました。

注文住宅 130.5万円
分譲戸建て住宅 119.2万円
分譲マンション 123.1万円
中古戸建て住宅 110万円
中古マンション 96.4万円

注文住宅が一番高く、中古のマンションが一番低くなっています。

年間100万円程度の返済が平均値ということを覚えておきましょう。

ついでに、月々の返済金額も確認してみましょう。

注文住宅 10.875万円
分譲戸建て住宅 9.333万円
分譲マンション 10.258万円
中古戸建て住宅 9.166万円
中古マンション 8.033万円

これが、月々の返済金額となります。

年間の返済金額以外にも月々の返済金額を覚えておきましょう。

返済負担率の平均

続いて返済負担率の平均について解説します。

返済負担率とは、年収に占める年間返済金額の割合のことを言います。

基本的には、30%~35%程度までとされています。

具体的な例を出すと、年収400万円の方が住宅ローンを返済負担率35%で借り入れたとしたら、年間で140万円までしか返済することができないということです。

では、実際にどのくらいの返済負担率が平均なのか確認してみましょう。

注文住宅 20.5%
分譲戸建て住宅 18.4%
分譲マンション 17.0%
中古戸建て住宅 17.7%
中古マンション 15.6%

購入する住宅ごとに平均返済負担率をまとめました。

このように見ると、返済負担率は20%以下程度が一般的だと言えますね。

住宅ローンの返済負担率は、20~25%程度が安全圏とされていますので、それ以上に低ければより安心できますね。

頭金の平均

続いて、住宅ローンを借り入れるときに用意しなければならない頭金の平均について解説します。

注文住宅 919万円
分譲戸建て住宅 803万円
分譲マンション 1333万円
中古戸建て住宅 1033万円
中古マンション 1032万円

平均的に、1000万円程度の頭金を用意していることが多いですね。

頭金は多ければ多いほど、審査に通りやすくなりますし、利息を多く払わなくて済みます。

頭金を用意することはメリットが多いですが、生活が不安になる可能性もあるので、生活費を優先することをおすすめします。

また、最近では低金利が続いているので、頭金を多く支払ったからと言って、利息が大幅に変わるわけではありません。

その点も覚えておきましょう。

住宅ローン借り入れの平均

次は、住宅ローン借入時の平均について解説します。

平均借入金額

平均借り入れ金額を確認してみましょう。

注文住宅 3004万円
分譲戸建て住宅 2827万円
分譲マンション 1540万円
中古戸建て住宅 2396万円
中古マンション 1166万円

やはり注文住宅が一番高いので、借入金額も大きくなっていますね。

高いと感じる方もいるかと思いますので、少し計算をしてみましょう。

  • 借入金額:3000万円
  • 金利:1.32%
  • 元利均等返済
  • 返済期間:35年

このような条件でシミュレーションしてみましょう。

毎月の返済金額 総返済金額
89,233円 37,477,683円

結果はこのようになりました。

3000万円であれば、35年ローンであれば、月々90,000円弱で返済することが可能です。

家賃のことを考えれば、安いと思えるのではないでしょうか?

借入金額は、購入する家によって異なるので、参考程度に覚えておきましょう。

その他の平均

ここからは、借り入れや返済以外の住宅ローンに関係する平均値について解説します。

平均世帯年収

まずは、平均世帯年収を紹介します。

注文住宅 670万円
分譲戸建て住宅 665万円
分譲マンション 745万円
中古戸建て住宅 616万円
中古マンション 622万円

購入する物件ごとの平均年収です。

全体の平均値としては、650万円程度ですね。

世帯年収なので、共働きをしている家庭も含まれていることはご了承ください。

あくまでも、平均値として参考にしていただければ幸いです。

平均年齢

続いて、住宅ローンを利用し始める年齢について紹介します。

注文住宅 40歳
分譲戸建て住宅 37歳
分譲マンション 40歳
中古戸建て住宅 42歳
中古マンション 44歳

30代後半から40代前半で住宅ローンを組み始める方が多いですね。

基本的に、70歳までに住宅ローンを完済できるように返済していければいいと考えてください。

そのため、35年ローンを借りるのであれば、35歳までですね。

年齢と住宅ローンの年数をしっかりと考えておきましょう。

平均金利

金利については、平均値よりも、低い金利のほうが知りたいという方が多いと思いますので、低い金利について紹介します。

変動金利 固定金利
最低 0.380%(auじぶん銀行) 0.800%(住信SBIネット銀行)

変動金利と固定金利の最低金利です。

他にも低金利の住宅ローンはたくさんあります。

以下の記事で低金利の住宅ローンをまとめているので、興味がある方はぜひご覧ください。

おすすめの住宅ローンランキングを紹介!金利を徹底比較【2020年版】

住宅ローンを借りるときの注意点

ここまで、住宅ローンの平均について紹介してきましたが、実際に住宅ローンを利用するとなればそれだけの情報では不十分です。

ここからは、住宅ローンを借り入れる際の注意点について解説します。

ここで紹介する内容は以下のとおりです。

  • 家賃と返済金額を比較しておく
  • 頭金がどのくらい用意できるか考える
  • 返済負担率を25%程度にする

これらについて解説します。

家賃と返済金額を比較しておく

住宅ローンを初めて利用する方は、不安になってしまうこともありますよね。

ただ、少し考えてみてください。

現在住んでいる家にも毎月お金は支払っていますよね?

家賃がなくなって、住宅ローンに変わるだけなので、実際には支払金額は大して変わらないのです。

先程も計算しましたが、3000万円を35年で借り入れた場合、月々9万円程度で済みます。

家賃と毎月の返済金額を比較して、住宅ローンのほうが安くなるという方も多くるのではないでしょうか。

このように考えれば、住宅ローンも対して怖くはないと理解できます。

まずは、ご自身の家賃と借り入れようと考えている住宅ローンの月々の返済額を比べてみましょう。

頭金がどのくらい用意できるか考える

続いて、頭金がどのくらい用意できるか考える必要があります。

先程も言ったとおり、最近の住宅ローンは低金利ですので、頭金を多く用意したからと言って総支払金額が大きく異なるわけではありません。

しかし、住宅ローンの審査の段階で、頭金が多く用意されていると分かれば、審査に通りやすくなるので、生活に支障がない程度で頭金を用意することをおすすめします。

返済負担率を25%程度にする

返済負担率を25%程度で抑えることをおすすめします。

30%を超えてくると、どうしても生活が困窮してしまうことがあります。

そうならないためにも、返済負担率を計算してから住宅ローンを利用しましょう。

また、借り入れ当初は返済負担率が高くても問題ないかもしれませんが、子供の教育費や介護費などが必要になったときに困る可能性があります。

将来的なことまで考えて住宅ローンの返済負担率を決めましょう。

住宅ローンの平均は参考程度にしよう

この記事では住宅ローンにまつわる様々な平均値を紹介しました。

しかし、あくまでも住宅ローンを借りる方の平均値でしかないので、平均値と離れているからといって不安になる必要はありません。

考えなければならない点は、住宅ローンの返済負担率と月々の返済金額です。

しっかりと考えてから住宅ローンの利用を考えましょう。

審査が甘い・通りやすい住宅ローンとは?ローン選びと審査のコツを解説

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