住宅ローンを組むときは月々の返済額や返済期間が非常に大切ですよね。
返済期間に関して住宅ローンは55歳までに返した方がよいという話を耳にしたことはありませんか?
そんなに簡単じゃないと思う人も多いでしょう。
正直言って結構厳しいですよね。
ですが、この年齢にはきちんとした理由があるのです。
ここでは55歳までに住宅ローンを返済した方がいい理由やそのための方法などについてご説明致します。
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Contents
なぜ住宅ローンを55歳までに返さなければダメ?
住宅ローンはなるべく早く完済した方がいい、というのは納得できます。
しかし、今の時代は70歳以上まで返済を続ける住宅ローンを組んでいる人も少なくないです。
55歳までに無理してまで返済する必要ない、と考えてしまいますよね。
ですが、私はできれば55歳までに完済してしまうことをお勧めいたします。
その理由についてまずご説明します。
老後の生活を豊かに
色々と細かい理由はあるにせよ、すべては老後の生活を豊かにするために繋がります。
人生の3大支出というのをご存知ですか?
生きていくうえで必要な大きな支出として「教育にかかる支出」「住宅にかかる支出」「老後にかかる支出」の3つが挙げられています。
教育や住宅と同じように老後はお金がかかるものなのです。
年金生活
定年退職後は貯金と国からの年金で生活していくことになると思います。
最悪貯金がなくても年金がもらえるから大丈夫と考える人もいるかもしれませんがその考えは非常に危険です。
日本は今、少子高齢化が進行しています。
将来的に年金をもらえる保証なんてどこにもありません。
全く貰えなくなるという可能性は低いですが、支給額が少なくなることは十分考えられます。
そのためにも定年退職するまでに老後の資金を貯蓄する必要があるのです。
55歳までに住宅ローンの返済を終えることで貯金もしやすくなります。
収入のピークは55歳
厚生労働省の調査によると、日本人の収入は55歳ごろにピークを迎え、そこから減少していく傾向があります。
収入のピークを過ぎても住宅ローンの返済が終わっていないと老後の資金準備に力を入れられませんよね。
そういった観点からも55歳までの完済がオススメできます。
住宅ローンを55歳までに返すために
少しでも「55歳までに返済しよう」という気になりましたでしょうか。
ですが、意志があっても住宅ローンは返済できませんよね。
次は住宅ローンを55歳までに返すための方法を見ていきましょう。
繰り上げ
最も手っ取り早い方法が繰り上げ返済をすることです。
今までより多く払わなければいけないので、簡単な方法ではないですが、無理のない範囲でできるなら繰り上げするのもいいでしょう。
手数料が発生する場合もあるので、繰り上げを頻繁に行う場合は手数料に関しても確認しておきましょう。
借り換え
仮に繰り上げを検討しているなら、その前に借り換えを検討しましょう。
金利の差が大きければ、最終的な返済額が大きく変わってきます。
登記にかかる費用なども含めて早く返済できそうだなと感じたら検討してみても良いでしょう。
55歳に間に合わなそうなときは?
どうしても55歳までに返済が終わらない、とお困りの方もいると思います。
もちろん無理してまで返す必要はありませんが、どうしても間に合わない場合はどうしたらよいのでしょうか。
あくまで目安
「55歳」というのはあくまで目安の年齢ですので、56歳でも57歳でも大丈夫です。
遅くとも定年までに住宅ローンは支払い終わることをお勧めします。
退職金も返済にあてる方は
住宅ローンを返す資金として退職金をあてにしている方もいますよね。
人によっては退職金はかなり大きな額なので、退職金を受け取ったら完済できるひともいるかもしれません。
退職金を受け取る段階で住宅ローンが完済していればすべて老後の資金にあてられるので、退職金を返済費用としてつぎ込む人は定年前から定年後の生活資金をためておきましょう。
老後を考えて生活
ここまで55歳までに住宅ローンは完済すべきだと言ってきましたが、最終的な目的は住宅ローンを完済することではなく、あなた自身の老後の生活を豊かにするためです。
その目的を見失わないようにしましょう。
十分な貯蓄さえあればもし仮に住宅ローンが残っていても安心して過ごせます。
普段の生活からある程度は老後を意識して行動していくことも必要です。
日々の小さな積み重ねが老後を豊かにしますよ。
住宅ローンを組む人へ
55歳までに完済できなそうならば住宅ローンを組むことはお勧めしない、というわけではありません。
ここまでのお話はあくまで目安であって、絶対こうした方がいいということではありません。
一つの基準として参考になればと思います。
住宅ローンを組むときは長期的な考え方が大切です。
完済する年齢の自分を想像してみるのもいいかもしれませんよ。