住宅ローンは額が大きいので、利息支払い額も自然と大きくなります。
しかも、ローンの中でも30年や35年という長期に渡って払い続けるわけですから1%以下の金利の差が、最終的な支払額にすると数百万円になることも有り得ます。
数百万というのは小さくないお金ですので、別の住宅ローンへの借り換えを検討したり、繰り上げ返済で元金を減らし、なるべく早く払い終わるようにしたりして、少しでも多く手元に資産が残るようにしたいですよね。
ですが、借り換えには乗り換え前後の銀行への手数料や保証料、登録免許税、司法書士報酬と、さまざまな金銭的コストがかかります。
繰り上げ返済の場合も、元金を減らすためにある程度大きな金額を返済にあてなければいけません。
最終的に得になるとはわかっているものの、なるべくコストは抑えておきたいですよね?
そのために、現在の銀行と「交渉」してみるのはいかがでしょうか。
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優遇金利と引き下げ交渉
住宅ローンは「優遇」という、支払額に関わる仕組みがあるのを知っていますか?
これは基準となる金利(メーカー希望価格のようなもの)を、職業や年収、借入金額などを参考に引き下げる(割引してくれる)仕組みで、実際に支払いを行うのはこの「優遇金利」を適用した金額になります。
割引されている量のことを「優遇幅」と言います。
この優遇幅が、最大でないならば現在住宅ローンを借りている銀行と交渉する余地があります。
銀行と交渉するために必要なこと
突然交渉されて「わかりました」と引き下げを行う銀行はありません。
まずは事前に優遇幅を広げることができないか聞いてみましょう。
その際に「実はもっと利息の低い借り換えを考えているのですが、現在の住宅ローンをもっと優遇する事はできないでしょうか?」と、借り換えを意識していることを伝えるのと、スムーズです。
銀行としても借り換えは喜ばしくないので「検討のため、話す場を設けましょう」となるのではないでしょうか。
最近はネット銀行がかなり低い利息でのローンプランを展開しているので、webサイトから出来るシミュレーション結果などを持っていきましょう。
優遇幅に広げる余地があるなら、最大幅に広げてもらえる可能性があります。
手数料を支払うこともなく、今後の返済計画に支障がでないどころか、利息の支払い分が減るので得になります!
注意するべき点
- 優遇幅に余地があったとしても、必ず広げてもらえるわけではない
大手銀行などでは、既に住宅ローンを借り入れている方の優遇金利は何があっても変えてはいけない、と決まっているところもあります。
この場合、コストを上回るメリットのある銀行を探し、借り換える方が得です。
- 優遇幅だけを見て考えてはいけない
これは借り換えや新規で借り入れを考えている方に向けたアドバイスですが
現在、多数の銀行がローンプランを展開しており、そのサービス内容は支払額に直接関わるものだけではなく、疾病や地震に対する保険が付いているという形の物もあります。
事前によくプラン内容を確認しましょう。
交渉をしないとしても、市場の状況や世間の情勢によって支払額が変わることはあります。
細かく見直しをして、自分にとって一番お得なプランを考えてみてください!