60代でも住宅ローンは組める!年齢の壁を越える方法

笑っている60代夫婦

新しく住宅ローンを組んで、新しい物件の購入をお考えですか?

でも60歳を超えて年齢的に厳しいのではとお考えのあなた。

そんなあなたのために、60代で住宅ローンを組むにはどのような壁があるのか、またそれを越えるにはどんな方法があるのかをまとめました。

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60代で住宅ローンは組めるのか?

60代で住宅ローンは組めるのでしょうか?

60代で住宅ローンの審査に通るには、以下のような懸念項目あります。

完済時年齢

多くの金融機関では、住宅ローン完済時の年齢を80歳未満としています。

現在60代であれば、長くても十数年の住宅ローンとなります。

そのため、無理のない返済計画を立てるには、必然的に総借入額が少なくなり、多くの自己資金が必要になります。

ちなみに申込時の年齢は70歳未満というところが多くなっています。

収入

60代であっても、金融機関は安定した収入を求めます。

年金の支給開始年齢は引き上げられる傾向にありますので、まだ支給されていない年金を収入として見立てるのは難しいでしょう。

さらに会社員であっても、定年を過ぎ、契約社員として雇用延長しているような状況であれば、いつまで続けられるか分からないと判断され厳しくなります。

審査に通るには、安定した収入をいかに確保するか、またそれをアピールできるかが重要になってきます。

健康状態

民間の金融機関で住宅ローンを借りるには、団体信用生命保険(団信)への加入が必須となります。団信の告知事項には以下のようなものがあります。

  • 3カ月以内の治療歴
  • 3年以内の手術歴
  • 3年以内の2週間以上かかった治療歴

60代となると、今は健康でも過去には様々な治療歴があるのではないでしょうか。

特に精神疾患やガン、脳疾患、心疾患、肝疾患、緑内障などの治療歴がある方は断られる可能性が高くなります。

60代でも住宅ローンを組む方法

60代夫婦と住宅ローンの相談員

それでは、60代でも希望の住宅ローンを組むにはどうすればいいのでしょうか。

返済負担率を下げる

収入に対する返済額の割合(返済負担率)は、通常25%~35%程度が基準と言われています。

退職金などある程度まとまったお金が入る予定があるなら、年齢が1~2歳上がったとしても、まとまったお金が入って自己資金を増やしてから、借りる額を減らした方が審査に通りやすくなります。

ワイド団信やフラット35

健康上の理由で団信への加入が難しい場合は、ワイド団信やフラット35を検討してみてはいかがでしょうか。

ワイド団信とは、通常の団信に比べ、保険料が割高(金利+0.3%程度)となりますが、加入要件が緩和される生命保険です。

糖尿病や高血圧、肝機能障害など比較的病状が安定している場合は、ワイド団信に加入できる可能性があります。

またフラット35は団信への加入を必須としていません。

本人の状況より物件の価値を重視する傾向があるため、その分担保物件への審査は厳しくなります。

担保物件への自信があるなら検討の価値は十分あります。

リバースモーゲージ

「リバースモーゲージ」とは、自宅を担保に融資を受けた後死亡後に自宅を売却して一括返済するという仕組みです。

利息のみ月々返済するものや死亡後に全て一括返済するものなど様々な商品が用意されています。

まだあまりなじみのないリバースモーゲージですが、簡単にメリット・デメリットをまとめると以下のようなものがあります。

リバースモーゲージのメリット

  • 支払額が少ない
    手元資金や月々の支払が少なくて済むのが一番のメリットです。
  • 60代でも審査に通りやすい
    「55歳以上のみ可」等の基準が設けられているところが多く、むしろ高齢者に有利な仕組みです。
    収入やその他の要件も住宅ローンに比べてゆるくなっています。

リバースモーゲージのデメリット

相続人すべての同意が必要 死亡後は相続せず売却し一括返済することが前提ですので、その旨の同意が相続人全員分必要になります。

  • 取り扱い銀行・対象物件が少ない
    住宅ローンに比べ、取り扱う金融機関や商品の数は少なくなります。
    また土地付き一戸建てでなければ借入できない等、対象物件にも制限がある場合が多くなっています。
  • 長生きのリスク
    長生きリスク 生きている間借りていることになりますので、長生きすればするほど利息が膨らみます。
    長生きの間に物件の価値が下がり、融資額が担保価値を上回れば、契約の見直し・打ち切りが行われる可能性もあります。
    さらにリバースモーゲージは変動金利の場合が多いですので、長生きの間に金利が上昇し、返済額がより大きくなる可能性もあります。

まとめ

いかがでしたか?

住宅ローンを60代で組む場合の問題点や対応策はお分かりいただけましたでしょうか。

30代・40代に比べて難しいことは多いですが、リバースモーゲージなど年齢を活かした借り方もあります。

情報収集や家族との相談をしっかり行ったうえで、老後をより豊かにするあなたらしいご自宅を手に入れてみてはいかがでしょうか。

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