別荘というと裕福層と呼ばれる人たちが避暑地で利用するというイメージが強いと思います。
しかし近年では30代や40代から所持する方も増えており、休日を過ごす拠点あるいは将来移住することを目的に購入するというケースもあります。
今回は別荘を購入する際に住宅ローンを利用する場合について解説していきたいと思います。
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住宅ローンでは別荘を購入することはできない!?
旅行に行った際に特定の地域が気に入って、訪れた際に利用できる住宅が欲しくなったという人も多いでしょう。
中には住宅ローンを利用して購入したいという方も当然いらっしゃると思います。
通常とは異なる専用のローンで購入する
しかし購入する物件が生活拠点となる住宅ではない場合は、住宅ローンの対象外となっています。
よって金融機関が提供している通常のローンでは購入することができません。
住宅ローンを利用できるのはあくまでも、契約者とその家族が生活する場となる住宅であることが前提となっているのです。
別荘をローンで購入する場合は通常とは異なるローンを利用することになります。
セカンドハウスローンは住宅ローン対象外の物件を購入できる
住宅ローンは基本的に契約者および、その家族が定住する住宅でなければ利用することができません。
しかし通常とは異なる仕様の住宅ローンを組んで別荘を購入することは可能です。
別荘のように一定の期間のみ利用するような住宅を購入する場合は、セカンドハウスローンかフラット35を利用するという手があります。
レジャー目的などの用途でも利用できる
セカンドハウスローンとは生活をする場としての目的以外で利用する住宅を購入するためのローンです。
最も代表的な例で言えば休日の間だけ利用する、というレジャー目的で購入する別荘が挙げられますね。
また通勤をもっと楽にするために平日の間だけ利用する、という目的でセカンドハウスを購入する際にも利用できます。
このようにセカンドハウスローンは通常の住宅ローンでは、対象外となる用途の住宅でもローンを組めるというメリットがあります。
セカンドハウスローンと住宅ローンが持つ違いとは?
住宅は一般的に高額な買い物ですのですぐに購入することはやはり難しいと言えます。
そのため一括では難しくてもローンを組むことで、別荘を購入できるというのはやはり大きなメリットであると言えます。
しかしセカンドハウスローンは通常の住宅ローンとは異なる特徴をいくつか有しています。
ここでは通常の住宅ローンとは何が異なるのかについて具体的に解説していきたいと思います。
利用するには最低でも年収500万円必要
まず住宅ローンと異なる点として年収が非常に重要視されることが挙げられます。
通常のローンでは250万円程度の年収でも融資を受けることはできますが、別荘をローンで購入する場合は最低でも500万円以上の年収が必要であると言われています。
また住宅ローンとは異なりセカンドハウスローンはどこの金融機関でも扱っているというわけではありません。
生活拠点として利用する物件ではなく、リゾート物件という扱いになりますので、利用できる金融機関も限定されています。
通常のローンよりも金利がとても高い
またセカンドハウスローンは通常の住宅ローンよりも金利が高いという特徴があります。
現在は日銀によるゼロ金利政策によって変動金利や、当初固定型の住宅ローンでは金利が1.0%を切るものがほとんどです。
また全期間固定金利も軒並み1.0%代となっているものが多く提供されているのですが、セカンドハウスローンの場合は3.0%~4.0%代の金利となっており、返済負担も通常の住宅ローンより大きくなっています。
別荘を購入する年齢も昔に比べて段々と下がってきているとはいえ、現在でも別荘は贅沢品という扱いになっているため、利用の際には相応の返済能力が求められると言えます。
控除による還付を受けることができない
通常のローンを利用している人の誰もが住宅ローン控除を利用していると思います。
こちらは住宅ローンで住宅を購入している人を対象に、払いすぎた所得税あるいは住民税から還付を受けることができるという支援制度です。
しかしセカンドハウスローンでは国からの控除を受けることができませんので注意が必要です。
この点からもセカンドハウスローンを利用する場合は、支援を受けなくても問題なく返済できる支払能力が要求されると言えるでしょう。
フラット35は別荘にも利用できる住宅ローン!?
別荘を購入できる住宅ローンとしては他にもフラット35があり、こちらは通常の住宅ローンと同じように多くの金融機関で提供されています。
実のところフラット35はセカンドハウスや、別荘を購入することができるだけでなく、これらの住宅を購入する際におすすめと言えるメリットを備えています。
条件的にフラット35の方がメリットも多い
まずフラット35は一般的な住宅ローンと同じ条件で利用できます。
セカンドハウスローンの場合は通常よりも金利が高いため、利用できる人の条件がある程度絞られてしまいますが、フラット35は通常と同じ金利だけでなく、全て同じ条件で適用できますのでセカンドハウスや、別荘の購入をする際にも住宅ローンの返済負担を大きく抑えることができます。
レジャー目的あるいは通勤の事情や単身赴任などの理由で、住宅を購入する際にはまずフラット35を検討してみると良いでしょう。
とくにセカンドハウスローンでは借り入れの条件を満たせないという場合、はじめからフラット35を選んだ方が無難です。
この記事で読んだ情報を是非夢の別荘購入に役立ててくださいね。