一軒家という夢を叶えるために利用する住宅ローン。
今現在お世話になっているという方も多いのではないでしょうか?
住宅ローンは非常に大きな金額を用いるローンですから、それゆえに金利も気になってしまうところですよね。
「できるなら低い方が良いな…」と多くの方が思っていることでしょうが、実際はどうなのでしょうか?
※本ページにはPRが含まれます。
Contents
住宅ローンの金利は低い方がいいのか?
住宅ローンでなくとも、お金を借りるなら「金利は低い方が良い」と思われがちです。
金利が低ければ、それだけ返す金額が小さくなりやすいからです。
確かに、何百万円、何千万円とかかる住宅ローンは、たった0.1%程度の差でも支払金額が大きく異なってくることがあります。
だからこそ低い金利のローンにして、少しでもお得にしようと思う人が多いのでしょう。
しかし、金利がいいということだけで住宅ローンを選んでしまうのはとても危険です。
なぜかというと、金利以外の部分でもお金がかかってくることが多いからです。
たとえば、初期費用として事務手数料や保証料などが請求されるケースもあります。
それぞれの数万円程度かもしくは金利に上乗せした額が請求されることになるので、ローンの中身や初期費用の内容によっても総支払金額に差が出てきます。
そのためいくら低金利の住宅ローンを利用していたとしても、初期費用の額によっては金利が高いローンと総支払金額があまり変わらないということもありうるのです。
金利で安易に選んではいけない理由はここにあります。
どの住宅ローンでも金利の低さを主なメリットとして広告を打ち出していますね。
返済の負担を減らすにはやはり少しでも低い利率で借り入れを行うことが必須となりますので、多くの方が様々な住宅ローンを比較していると思います。
しかし利率が低いということだけを主軸にしてしまうと、思わぬ落とし穴に落ちてしまう可能性があります。
今回は住宅ローン選びで後悔したくない人のために、気をつけるべき金利プランについて解説していきたいと思います。
住宅ローンの金利プランは固定型と変動型がある
住宅ローンの金利プランは主に固定型と変動型に分かれており、どちらのプランを選ぶかによって総返済額にも大きく影響が出ます。
固定型と変動型にはそれぞれの特徴があり、金利で損をしないためには利率を抑えることももちろん大事ですが、プランの内容をよく把握しておくことも同じくらいに大切であると言えます。
固定型は利率が契約中一定となる
まずは住宅ローンにおける2つの金利プランの違いについて、基本的な知識を頭に入れておきましょう。
固定型の場合はその名の通りずっと利率が固定されます。
契約している期間中ずっと利率が一定となる全期間固定型もあれば、2年/10年などの一定の契約期間だけ利率が固定となる当初固定型というプランも存在します。
固定型の住宅ローンで契約するとたとえ相場の利率が上昇しても、その影響を受けることは一切ありません。
よって低い金利で契約をすれば他のプランよりも、返済の負担を抑えることができるというメリットがあります。
変動型は相場の影響をもろに受ける
変動型は固定型とは反対に住宅ローンを契約した当初の利率が、相場の影響で変動するという特徴を備えています。
たとえば契約してから数年後に金利が上昇した場合、銀行側がそれに合わせて利率を釣り上げることができるのが変動型です。
将来的に利率が上がるかもしれないというリスクがありますが、提供されているプランの中では最も安い利率で契約することができます。
とは言えやはり利率が上昇すると返済負担が大きくなるので、自分でマメな返済計画を立てておくあるいは、住宅ローンの利率が安い内に繰り上げ返済を行うなど状況に合わせて臨機応変に動く必要があります。
特に初めてローンを利用する方の場合は、変動型のメリットを活かしきれない可能性が高いと言えます。
固定型は低金利の住宅ローンが持つメリットを活かせる
このように住宅ローンの固定型と変動型の特徴には、それぞれ金利の利率に大きく関わる要素が備っていると言えます。
変動型のメリットを上手く活かすには、相場の動きを常にチェックするだけでなく、自分の収入が将来的にどの程度になっているかなど、綿密な計画を立てることも必要となるので、ある程度慣れた経験と知識が要求されます。
対して固定型は利率が安い住宅ローンであれば契約中相場の影響を受けずに、ずっと低金利のメリットを保持することができるので、多くの人にとって利用しやすいプランであると言えます。
よって住宅ローンの低金利によるメリットをフルに活かすのであれば、やはり固定型のプランがおすすめであると言えるですが、固定型のプランを選ぶ際に注意しておきたい点も存在します。
当初固定型の住宅ローンは実質的に総返済額が増えてしまう
前述したように固定型の住宅ローンには契約期間中ずっと利率が固定できる全期間固定型の他に、一定期間のみ利率が固定できる当初固定型があります。
金利プランを選ぶ際に気をつけていただきたいのはこの当初固定型を利用する場合です。
当初固定型は一部の契約期間だけ利率が固定される
当初固定型の住宅ローンには当初2年/3年あるいは、10年固定など一定の固定期間が定まっているという特徴があります。
たとえば2年固定となっている場合、当初2年間の間は契約時の利率を固定できるので、向こう2年の間は金利上昇のリスクを回避することができます。
また当初固定型は最も利率が低くなっている変動型よりも、さらに低い利率で契約できるというメリットもあります。
ここまで見るとかなりお得な住宅ローンに見えますが、気をつけたいのはこの固定期間が終了した後なのです。
将来的に過去の変動型よりも利率が増えている
当初固定型の住宅ローンが持つメリットとして、変動型よりも低い利率で契約できるというものがあります。
実はここが落とし穴になっていてそもそも最も低い利率となっている変動型は、それ以上金利が上がることはあっても下がることはありません。
よって当初固定型で始めに変動型よりも低い利率で契約できても、固定期間が終わった後は契約当初の変動型よりも高い利率で残りの期間の返済を行わなければならないのです。
変動型の住宅ローンよりも利率が低いといっても、実際のところ当初固定型は将来的に変動型よりも多くの総返済額を支払う仕組みになっているということを頭に入れておきましょう。
住宅ローンの金利プランについては徹底的に調査しよう!
今回は低金利でも気をつけておきたい住宅ローンについて解説させていただきました。
固定型の住宅ローンは契約期間中金利を低く抑えておける、というテクニックをしっかりと適用できてこそお得に利用できると言えます。
ローン契約で失敗しないためには候補として選んだプランが、どのようなものであるかを徹底的に知っておく必要があるのです。
銀行では利益を重視したセールを行う場合もあるので、低利率のメリットだけに目を向けるのはおすすめできません。
この記事を参考に様々なプランを吟味して慎重に住宅ローン選びを進めていただければと思います。
ローンの支払い金額を減らすには返済方式にも注意が必要!
住宅ローンの支払い金額を安くしたいなら、金利や初期費用だけではなく、返済方式にも気を遣わなければなりません。
というのも、完済というゴールが遠くなるほど、利息が大きくなるのがローンというものだからです。
利息は金利にのみ左右されると思われがちですが、実はその利率よりも返済期間による影響の方が大きいんです。
その点をチェックして、どこの住宅ローンでお金を借りるかを慎重に選びましょう。
ちなみに、追加返済が可能なところなど、早めに完済できるローンがおすすめです!
借り入れ金額を小さくしたい方はぜひそのような方式をとっているものを選びましょう。