住宅ローンは大きな返済となるのですが、その負担を軽くするためには様々な要素を考慮する必要があり金利も大きく関わっていると言えます。
利用する金融機関はどこにするのかをはじめ、変動型あるいは固定型にするかなど考えるべきことはたくさんありますが、金利の性質についても知っておかなければなりません。
住宅ローンでは金利が安いに越したことはないのですが、単に店頭表示されている利率が低いからといってお得であると考えるのは早計です。
今回は金利の安い住宅ローンを効果的に探すための方法について解説していきたいと思います。
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Contents
住宅ローンの金利は自分に合った条件から見る
住宅ローンを選ぶ際にいくらの金利で借りるのかは、最も重要なポイントの一つであると言えます。
住宅ローンは店頭表示されている金利が低いかどうかで決めると思いがちですが、重要なのは自分に見合った条件で金利を考えることです。
選んだ金融機関やプランによってお得さの基準が変わる
仮に住宅ローンの金利が1.0%代であったとしても、プランが固定型であるのか変動型であるのか、また借り入れをする人の年齢や年収などを考慮することで結論は変わります。
たとえばとある金融機関から金利1.0%で変動型の融資を受けたとしても、実際は変動型の利率が1.0%を切っているネット銀行と契約した方がお得であると言えます。
同じ年収でも完済できる可能性は年齢によって異なる
また25歳の人と35歳の人が同じ年収500万円で、金利1.0% /返済期間35年の条件の下に3000万円の借り入れを行ったとします。
25歳の人は60歳に完済ということになりますが、35歳の人だと70歳に完済なので定年後も返済し続けなければなりません。
毎月の返済額は約8万4000円ほどですが、経済的に安定して返せる金額であるかどうかは別の話です。
自分の条件から判断することが大事!
このように住宅ローンは借りる人の条件によって、返済可能かどうかが決まるので単に利率だけでは、安いとも高いとも判断することができないのです。
よって自分にとって本当に負担の軽い利率であるかどうかは、まず自分の条件を元に総返済額を洗い出してみることで初めてわかるのです。
様々な金融機関の金利からシミュレーションを繰り返すことで、どの金利が自分の条件に合っているかが絞れてくるでしょう。
住宅ローンは店頭表示ではなく優遇金利で比較する!
もう一つ金利を考える際に述べておきたいことがあります。
それは実際に住宅ローンでいくらの金利が適用されるかは、金融機関の審査を受けないと正確にはわからないということです。
店頭表示の利率で判断しても意味がない
一般的な金融機関では変動金利住宅ローンの場合概ね2.475%の利率となっています。
しかしこれは店頭表示の利率であり、審査で条件が良い顧客であると評価されるほど金利を優遇してもらうことができます。
つまり利率の引き下げ幅が大きいほど、実質的に安い金利で住宅ローンを契約できるということなのです。
金融機関によってはキャンペーンで優遇金利の引き下げを行っている場合もあります。
審査で最大限の優遇を受ける自信が無いという場合は、こういったキャンペーンを狙って審査を受けるという手もあります。
どのくらいの優遇金利なら安いのか?
さて住宅ローンの金利を安くしたいのであれば、どれくらいの利率なら安いのかについても知っておきたいところです。
上記で述べたように一概に利率だけがお得になる条件であるとは言えないのですが、金利が安ければ返済負担を大きく減らせることは確かです。
キャンペーンなどの特別措置抜きで言うならば、1.6%~1.7%程度の優遇であれば成功と考えて良いでしょう。
以上の利率を基準にして金融機関ごとに、どの程度の優遇を受けられるのかを確認しましょう。
忙しい人のためのネット銀行で住宅ローンを比較する方法
複数の金融機関で比較検討しなければ、自分にとってどの住宅ローンが最適なプランであるのかを判別することはできません。
しかし平日会社に勤務している人がほとんどですので、いくつもの金融機関の窓口にわざわざ出向くのは至難の業です。
そんな場合におすすめなのがネット銀行の住宅ローンから比較する方法です。
オンラインで完結できるネット銀行の仮審査を活用する
ネット銀行はオンライン上で申し込みから審査までほぼ全ての手続きを行うことができます。
また仮審査も受けることができますので、まずは複数のネット銀行で仮審査を受けてみましょう。
審査結果から実際の優遇金利がわかりますので、適用金利からどの金融機関が最も安い条件で借り入れできるのかも判別できます。
本審査が終わっても契約を締結するまではキャンセルすることも可能ですので、途中で別の金融機関を選んでも問題ありません。
このように金融機関を尋ねるのが難しい場合はまずネット銀行の仮審査を受け、その結果から比較して自分の希望に最も近いところを選びましょう。
自分の経済状況から適切な住宅ローンの金利を割り出そう
今回は安い金利の住宅ローンを探す方法について解説させていただきました。
不動産業者からも金融機関を紹介してもらうことができますが、業者から斡旋されただけでは本当に自分に合った契約先であるかはわかりません。
上記で述べたように自分の条件や実際の優遇金利から、本当にお得な住宅ローンがわかりますので、仮審査を利用するのはもちろんですが、事前にライフプラン表を作成するなどして綿密なシミュレーションを行いましょう。
ライフプラン表や返済計画書があれば金利だけでなく、年収から出ていくお金のこともより詳しく把握でき、返済負担を減らすヒントを見つけやすくなります。
住宅ローンで必要になるお金は一生に関わることです。家計と照らし合わせながら自分の経済状況もよく調べるようにすると、最適な金利条件も割り出せるようになるでしょう。