ほとんどの方はメガバンクをはじめとした、一般的な銀行が提供している住宅ローン比較検討していると思いますが、 JAバンクからも住宅ローンが提供されていることはご存知でしょうか。
JAバンクは農協が関わっていることから、メガバンクよりも馴染みが少ない印象がありますが、条件によっては契約者側のメリットが大きい場合もあるので、検討のしてみる価値はあると言えるでしょう。
今回はローンの中でも通常のローンとは異なる特徴を持つ農協住宅ローンについてご紹介していきたいと思います。
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Contents
農協住宅ローンを利用するならまずは組合員になろう
農協住宅ローンはJAバンクが提供しているローンです。JAバンクは農林中央金庫を中心に、JAや信用農業協同組合連合会などにより運営されている銀行事業の総称を指します。
農協は主に農業に携わる人が正組合員となっていますが、農業家で無い人もテレビCMでJAバンクの名称を聞いたことがあると思います。
正組合員か准組合員として加入しなければ利用できない
JAが提供しているローンは基本的に組合員となっている人を対象としています。
通常の金融機関ではまず口座を開設して顧客になることで申し込み条件を満たすことができますが、JAの住宅ローンは農協の正組合員あるいは、准組合員であることが申し込み条件となっています。
ちなみに正組合員として加入できるのは農業を営む人に限定されているので、他の職業に就いている方がJAでローンを組むには准組合員として加入する必要があります。
一般的な職業でも准組合員になれる
准組合員として加入するには出資金を支払うことが条件となっています。
出資金という呼び方だと大きな費用が必要な印象を受けますが、一般的に1万円程度の出資金を出せば准組合員になることができます。
このように農業を営んでいる人限定で利用できるサービスであると思いがちですが、その他職業でも准組合員として加入することで、預金などの金融サービスを利用可能です。
またJAでは住宅ローンの他にも、教育ローンをはじめマイカーローンやカードローンも取り扱っていますので、一般的な金融機関と同じようなサービスをひと通り利用できると言って良いでしょう。
通常ローンには無い特徴が多い農協住宅ローン
JAバンクを利用したことが無いので、どのような住宅ローン商品があるのか気になるという人もたくさんいらっしゃるでしょう。
以下ではJAから提供されているローンの特徴について詳しく解説していきたいと思います。
自己負担分に応じてローンを選択できる
JAバンクが提供している農協住宅ローンにおける最大の特徴は、自己負担の金額に応じて異なる商品が選べることです。
商品によっては頭金が少なめでも契約できる場合もあります。
借り換えにも対応しており准組合員になる前に、ローンを利用していた方でも新たに契約することができます。
また団体信用生命保険の保険料が金利に含まれているため、保険料の支払いは無くその分諸費用の負担が少なくなります。
店舗ごとに申し込み条件や保証会社が異なる
また農協住宅ローンは地域色が強く、融資する条件が店舗によって異なる場合や、保証会社が異なることにより商品内容にも違いが見られます。
JAバンクの場合は共通の保証会社ではなく、地域ごとに保証会社が異なるという特徴があるため商品差が生まれる結果となっています。
大抵は農協が保証を受け持つローンか、民間の保証会社と契約するローンから選ぶ形になります。
また金利に関してもその地域を代表するJAバンクにより異なるためバラつきがあります。
そのため最新の金利については契約を検討しているJAバンクに問い合わせる必要があります。
9大疾病保障特約による手厚い保証
農協住宅ローンでは一般的なローン商品には見られない手厚い保証サービスを提供しています。
一般的な金融機関で提供している3大疾病特約だけでなく、なんと9大疾病保障特約を付けることが可能です。
団体信用生命保険にこれらの特約を付ける場合は金利に0.2%~0.3%の上乗せとなります。
住宅ローンは長い返済をし続ける必要がある商品ですので、もしものために手厚い保証を付けたい場合には大きな利点となります。
店頭表示から割引きを受けられるとくとくプラン
JAバンクは全国様々な地域で店舗を展開しており、地域ごとに取り扱っている商品も多少異なりますが、ここではJAバンクが取り扱っている代表的な農協住宅ローンをご紹介していきたいと思います。
とくとくプランは店頭表示されている金利よりも一定の割引きを受けることができるプランです。
こちらは変動金利と10固定金利の住宅ローンが対象となっています。
変動型では1.5%~1.7%前後の割引きを受けることができ、10年固定型では1.0%前後の金利割引きを適用できます。
またとくとくプランでは一律3万円程度の保証料がかかります。店頭表示よりも安い金利を確実に適用できるため、変動金利の住宅ローンならより低金利のメリットが活かせると言えるでしょう。
一般的な住宅ローンには無いメリットが魅力
今回は一般的な住宅ローンには無い特色を持つ農協住宅ローンについてご紹介させていただきました。
地域色が強いので店舗ごとにサービス内容をよく確認しておく必要がある反面、自己負担金が少なくてもローンを組める、通常よりもさらに手厚い保障特約を付けられるといった、通常の商品には無い大きなメリットがあることもお分かりいただけたと思います。
ただ自己負担が少ない分保証料も上がってしまうというデメリットもあります。
そのためある程度自己負担金を貯めた上で利用するのが望ましいと言えるでしょう。
これらの情報から農協住宅ローンが自分に合うと感じた場合は、是非さらなる情報を集め検討してみてくださいね。