住宅ローンの問題に直面したら知っておきたいこと

夢のマイホームとともに背負うことになる住宅ローンですが、当然後々問題が浮彫りになることも。今回は、そんな住宅ローンにおける主要な問題をご紹介しつつ、解決法をお教えします

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住宅ローン問題の代表格とは

それではまずは住宅ローンの主要な問題を確認していきましょう。

返却困難のケース

もっとも主要なのはやはり借りた住宅ローンの返済が間に合わなくなるというものです。

その理由には様々なケースがあり、たとえば、リストラに合ってしまったケースや老後になって収入が途絶えて返却が厳しくなったケース、ゆとりローンと呼ばれる後から返済額が上がる住宅ローンを組んでいたケース、急な病気・けがなどでお金がかかってしまったケースなど返済が厳しくなってしまう原因は人によって様々。

特に近年では、景気が良かった時代に35年ローンを組んだけれど、不動産価値は下がってしまったし、老後の支払いが間に合わないというケースが非常に多く社会問題となっています。

当然支払いを滞納してしまえば、信用情報に傷がつきますし、新たなローンを組むこともクレジットカードを利用することもできません。また、裁判所によって一方的に立ち退きを要求されることも。こうなると当然日常生活にも支障が出てきてしまいますから、返却をしないという選択肢はありえません。では住居を売ればいいかと言われるとそう簡単なものでもありませんよね。

また、家は住んでいるうちに価値が下がってきます。土地の値段は上がっていることもありますが、基本的には土地も安くなってることが多いです。その結果、家を売却して得られるお金よりもローン残高のほうが多いオーバーローンと呼ばれる状況にある方も多くなっています。こうなると、返却の道筋もなかなか見えなくなってきます。

離婚のケース

離婚するということになれば基本的に財産は分け合う形になりますよね。そのため、住宅ローンが残っていようとも住居は財産分与の対象となってしまいます。

さきほども紹介しましたが、この状況でオーバーローンが発生していると売るのはもったいないと思うのも自然でしょう。また、どちらかが土地や家に愛着があって離れたくないという場合もあります。

しかし、ここで問題となるのが住宅ローンの連帯保証人や債務者といったローンの条件は基本的に変えることができないという点です。相手が支払いを滞納するのが心配という場合や、家を売るかどうかでもめるなど

たとえば、子供のために子供と母親が元の家に住み、元旦那が別居しているが住宅ローンの支払いをしていたというようなケースにおいて、急に支払い滞納になってしまうなど心配は絶えません。

どうしたら住宅ローン問題を解決できるのか

それではつぎにどうしたそうした住宅ローン問題を解決できるのか考えていきましょう。

やはり売ってしまうのが一番

基本的にはたとえオーバーローンだとしても売ってしまうのが一番でしょう。もし裁判所によって競売にかけられた場合、周囲に競売にかけられていることが周知されてしまうので住宅ローンの返却困難になってしまっていることが知れ渡ってしまいます。また、売買価格も低くなる傾向です。

そのため、自分の意志で家を売却する任意売却のほうが、メリットが多いと言えます。市場の相場で取引されますから、最大限債務を減らすこともできますし、周りに状況を知られてしまうこともありません。また、金融機関も任意売却のほうが高く売れるために積極的であり、引っ越し費用などを負担してくれる可能性もあるのです。

最大限債務を減らした上で新たに返済計画を立てれば今の経済状況に合わせて返却してゆくことも難しくないでしょう。返済が難しいというケースであれば任意売却はまず検討したいですね。

どうしても住み続けたい場合はリースバック

リースバックとは一旦、家を第三者に売ってしまい、その家主と賃貸契約を結ぶことで同じ家に住み続けるというものです。

まとまったお金を得ることができるので資金繰りが楽になるという点がまず押さえておきたいポイントです。また、周りに何も悟られることなく今まで通りそこに住めるというのも大きな利点でしょう。

ただ、オーバーローンのケースでは売却が認められないので全員が利用できるわけではないので注意が必要です。

借り換えという手段

これは主に離婚でかつ家に愛着があるケースというのが主なターゲットになります。契約を新たにするので元パートナーを連帯保証人でなくすこともできますし、相手の反対などなく家に住み続けることができます。

昔より金利が下がっているので乗り換えで得できるというような情報も多くあると思いますが、返却困難となっているような状況では特に問題解決にはならないでしょう。

任意売却やリースバックなど早めの対処が大事!

住宅ローンの問題、特に返済困難を放置しておくと安い値段で家を売られ、信用情報に傷がつき、最悪の結果になってしまいます。

早めに任意売却やリースバックを駆使して問題を解決しておくのが賢い選択と言えるでしょう。