住宅ローンが払えないときはリスケで負担軽減をすれば安心です!

大きな病気を患ったり、会社を突然クビになったりし、住宅ローンを払えなくなったらどうしますか。

住宅ローンの返済は基本的には何十年もかかりますよね。

何十年もある中でいつ何が起きるかは予想できません。

住宅ローンの返済が困難になったときはリスケで負担軽減をしましょう!

今回は、リスケの負担軽減によりどのようなメリット・デメリットがあるのかをご説明します。

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リスケジュールってなに?

みなさんは「リスケ」という言葉を一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

正式にはリスケジュールと言います。

計画を変更したい時などにリスケという言葉を使っている人もいますよね。

住宅ローンや事業資金借入の返済条件見直しのことをリスケと呼んでいます。

このリスケは、簡単に言うと返済期間を延長する方法です。

さまざまな条件で返済することが困難になった人のローンを、返せる金額まで一時的に減らすことができます。

リスケのメリット・デメリット

住宅ローン返済が困難になった場合にリスケをおすすめしていますがいったいどのようなメリット・デメリットがあるのかを説明します。

メリット

リスケをすることで、住宅ローン返済を返せる金額まで減らすことができます。

例え延滞していた場合でも、いったん延滞をリセットしてくれる場合もあるのでかなりおすすめです。

リスケすることで、延滞もリセットされ督促されることもなくなるので一安心できます。

条件の内容は交渉次第になりますが、返済額の減額や返済期間の猶予延長などをしてもらえるので、返済が楽になります。

無理に返済し、生活が困難になることはないので安心ですよね。

デメリット

リスケは誰でも簡単にはできるわけではありません。

返済を一時的に猶予延長してもらえるためには、リスケ後の返済見通しを設定する必要があります。

返済猶予を設けても返済の見込みがない人には猶予を与える必要がないと判断されてしまうのです。

具体的にどのような条件が必要かというと、3つの条件があります。

1つ目は、今後も安定した収入が見込める方です。

今後も返済の見込みがない人にはリスケできません。

2つ目は、資金不足が一時的なものである方です。

病気などにより、一時的に資金が不足してしまったが、今後の収入に見込みがあるのであればリスケは可能です。

条件を達していないとリスケができない可能性があるので注意しましょう。

また、リスケをすると正常先から要注意先へ評価が落ちる可能性があります。

何らかの状況によりお金に困難になったからリスケをするので、お金がないと判断される可能性が高いです。

つまり金融機関からローンの借り入れが難しくなる可能性があります。

どのくらい減額できる

利息は最低限支払う必要があります。

リスケ期間中は利息と少しの元金が返済の目安となるので、そこまで高くはありません。

金融機関との交渉で、無理せず支払える金額になりますが、必ず支払わなければいけません。

返済猶予期間

一般的な金融機関で25年以上のローンを組むことは難しいと言われています。

リスケを使えば、元々の住宅ローンが25年の契約であれば、最長5年から10年延長できる可能性もあります。

返済が遅れる前に申し込む

リスケを申請する際には早めの対応が大切です。

リスケは返済が遅れる前後でも申し込みができますが、返済が遅れた後はリスケ交渉が難しくなる可能性があります。

申し出る際は返済が遅れる前かリスケした返済日の約1カ月前にしてください。

金融機関の審査や契約の手続きに1カ月ほど必要になってくるので、早めの対応が必要です。

預金対策

リスケを申し込むことは金融機関に対して返済が難しいと言っていることと同じです。

金融機関が借金回収は難しいと判断した場合に預金がロックされてしまう可能性があるので注意しましょう。

預金がロックされてしまうと銀行口座から預金を引き出せなくなるので、あらかじめ他の金融機関へ移しておくことをおすすめします。

リスケの交渉で提示される条件

リスケする際には条件を提示される場合があるので事前に確認しておきましょう。

金利の引き上げ

金融機関はリスケする際に貸倒引当金というお金を金融機関の利益から積み増しする場合があります。

貸倒引当金というのは、借金回収不能になった際の保険の役割をします。

回収不能になるリスクに応じて積み立てるお金です。

リスケを申請することで余計なコストがかかってしまうのはデメリットに感じるかもしれませんが、しょうがないことだと思ってください。

担保の追加

リスクを軽減するために担保の追加が必要になる場合もあります。

住宅ローンはすでに住宅が担保として取られています。

自宅以外に不動産を所有している場合でも、自宅の評価額が借金金額よりも大幅に低い場合は担保の追加が必要です。

保証人の追加

保証人の追加を勧められる場合がありますが、これはおすすめしません。

保障人に迷惑が掛かってしまうので、絶対にやめておきましょう。

リスケジュールでは解決しない際の対処方法

通帳と電卓と家

住宅ローンの返済に困った際はリスケをおすすめしていますが、条件等の都合によりどうしても難しいという場合でも、対処方法はあります。

任意売却

任意売買は任売(ニンバイ)とも言われています。

ローンを借りている人が自分で自宅を売りに出すことです。
売主が不動産業者などの仲介を利用し、購入希望者を探してもらい売却するのが基本的です。

売買の形式は不動産売買と同じですね。

任意売買の場合は銀行ローンを融資している金融機関が認めた場合のみ売却できます。

ローン残高より高く売れなければローンが残る可能性があるので、金融機関は同意しないことが多いです。

ローン残高未満でも売却を認めてもらいローン返済を返し続けていく場合もあります。

メリット

基本的に競売よりも高く売れる可能性があります。

競売は専門業者が扱う特別な取引なため、売却価格は相場より安いイメージです。

事前に所有権が銀行に移っている競売で売れても自分のお金にはならないので、注意してください。

任意売却なら自分の希望する価格になるまで待つこともできますが、その手段を取るなら返済を継続していく、あるいはリスケが必要になってきます。

売りに出している間も返済は続けなければいけないので、短期間で売りたい場合は、必然的に値段を下げる必要があります。

デメリット

任意売却により自宅を一度手放してしまった場合にもう一度住宅ローンを借りることができるのかと不安に思う人もいると思います。

リストラや病気など大きな原因によりローンが返済できなくなったので、任意売買に踏み込んだはずです。

そういった状況の人たちが今後新しく住宅ローンを借りることは、非常に厳しいです。

もう一度自宅を持ちたいと考えるなら売却に踏み切る前に借入できるのかを確認しておく必要があります。

責務整理

責務整理というのは、住宅ローンを含む借金返済に困った人が、専門家である司法書士や弁護士に依頼して返済の軽減や免除をすることです。

具体的に言うと任意整理、個人再生、自己破産など同じ部類です。

メリット

専門家が直接銀行などの責務者と交渉してくれます。

責務整理を依頼すると原則として督促など責務者からの連絡は一切なくなるので安心です。

交渉がうまくいけば借金が軽減され、過払い金が戻ってくる場合もあるので、ぜひ活用してみましょう。

デメリット

責務整理に共通して言えることは弁護士などの専門家から連絡が来た時点で、銀行側は接触を断つことが多いです。

仮に借入の申し込みをしたとしても再び融資をしてもらえない可能性が高いので注意しましょう。

まとめ

住宅ローンが払えず、家を売ることにかもしれないと不安に思っている場合は、すぐにリスケできるかどうかの確認をしましょう。

家を手放すことなく、無理なく支払える返済額の変更や延滞のリセットなど条件がよいものが提示される可能性もあります。

延滞してからでは遅いので、延滞する可能性のある方は早めの行動を心掛けましょう!