住宅ローンの借り換えに失敗するケースとは?失敗しないための方法を紹介

住宅ローンを利用している方の中には、借り換えをしてお得に返済をしたいと考えている方もいらっしゃいますよね。

近年では、住宅ローンの超低金利状態が続いています。

そのため、現在の超低金利状態になる前に住宅ローンを利用した方にとっては、借り換えのチャンスですね。

しかし、金利差だけを見て住宅ローンの借り換えをしてしまうと、失敗してしまう可能性があります。

今回の記事では、住宅ローンの借り換えに失敗してしまうケースを紹介したあとに、借り換えに失敗しない方法を紹介します。

また、住宅ローン借り換えの体験談も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

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住宅ローンの借り換えで失敗するケース

悩むスーツの男性早速、住宅ローンの借り換えに失敗してしまうケースを紹介します。

  • 住宅ローンの借り換え審査に通らない
  • 十分に比較をしていない
  • 手数料を考慮していない
  • 審査に時間がかかって金利が上昇してしまう
  • 借り換え後に金利が上昇しないと思っている
  • 疾病保障がなくなる

住宅ローンの借り換えに失敗してしまう方は上記のポイントに引っかかってしまっていることが多いです。

また、住宅ローンの借り換えの失敗と聞くと、お金の面だけだと思われていることが多いようですが、実際にはその他の問題点もたくさんあります。

費用面以外でも、失敗してしまう可能性があるということを紹介します。

住宅ローンの借り換え審査に通らない

まずは、住宅ローンの借り換え審査に通らいないということがあります。

そもそも、住宅ローンの借り換えができなくなってしまうことがあるのです。

住宅ローンの借り換えの審査は、住宅ローンを借り入れる際よりも厳しく審査されているので、審査に通らないこともあります。

なぜ審査が厳しくなっているのか気になる方もいると思いますので、理由を簡単に紹介します。

  • 物件が中古になっているので、価値が下がっている
  • 年齢を重ねることによって体の状態が悪くなっている
  • 住宅ローンの借り換えでは不動産のサポートを受けられない

これらの理由によって、住宅ローンの借り換え審査は厳しいとされています。

審査に通らずに、渋々諦めてしまうという方もいるので、失敗ポイントと言えるでしょう。

十分に比較をしていない

住宅ローンの借り換えを行う際に、十分に比較せずに借り換えてしまう方がいます。

住宅ローンの借り換えを行ってから、他社の住宅ローンの金利を知って「もっとお得に借り換えできる銀行があったのか…。」と後悔してしまう方がいるのです。

住宅ローンの適用金利は金融機関によって全く異なるので、選ぶ金融機関によっては総支払金額がかなり変わってきます。

ここでは金利だけを考慮して、返済金額をシミュレーションしてみましょう。

住宅ローン残高:2,000万円
住宅ローンの返済期間:20年
現在の金利:1.5%
借り換え先の金利:0.8%

このような条件で計算してみます。

適用金利 毎月の返済金額 総返済金額
1.5%(現在の金利) 96,509円 23,171,908円
0.8% 90,205円 21,654,445円

住宅ローンの借り換えを、金利の差だけ見てみると、1,517,463円の差額が生じます。

現在利用している金利の約半分の金利に借り換えをすることができれば、かなり大きな金額を支払わずに済むことがわかったかと思います。

金利差が開けば開くほど総返済金額を減らすことができるので、必ずいろいろな住宅ローンの金利を比較しましょう。

手数料を考慮していない

先程は、住宅ローンの金利で比較をしましたが、それだけでは不十分です。

なぜなら、住宅ローンの借り換えをする際には様々な手数料が掛かるからです。

手数料は最大で数十万円ほどかかるため、金利差が十分にないと借り換えに失敗してしまう可能性があります。

ここからは住宅ローンの借り換え手数料について解説します。

住宅ローンには以下の種類の手数料が必要になります。

  • 保証料
  • 事務手数料
  • 印紙代

それぞれ簡単に解説します。

保証料

住宅ローンの保証料というのは、万が一住宅ローンが返済できなくなってしまったときに、住宅ローンの残債を保証会に肩代わりしてもらうために必要です。

ただ、住宅ローンの借り換え保証料は0円の金融機関が多いため、そこまで負担には鳴らないことが多いです。

保証料がかからない金融機関が多いので、保証料が掛かる住宅ローンを選ぶことは、よっぽどそれ以外の項目がよくない限りはおすすめできません。

注意深く確認しておきましょう。

事務手数料

事務手数料というのは、住宅ローンを契約する際に金融機関に支払わなければならない手数料のことです。

基本的に、住宅ローンを借り入れる金額の2.2%と設定されていることが多いです。

まれに、定額型の事務手数料もありますが珍しいです。

借入金額の2.2%よりも定額型の事務手数料のほうがお得になることが多いですが、借入金額によって異なります。

借り換えを行う際には、しっかりと計算してみましょう。

印紙代

最後にかかってくる手数料は、印紙代です。

住宅ローンを利用するためには、金銭消費賃貸契約を行う必要があります。

その際に、印紙を貼り付けなければならないので、印紙代が掛かってきます。

しかし、ネット銀行の住宅ローンを利用すると、印紙代が不要になることもあるので、少しでも費用を抑えたいと考えている方は、ネット銀行住宅ローンを選ぶことも視野に入れましょう。

また、住宅ローン借り換えの手数料に関しては以下の記事で詳しく解説しているので、是非参考にしてください。

住宅ローンの借り換え手数料はどのくらい必要?借り換え前に計算しておこう

審査に時間がかかって金利が上昇してしまう

住宅ローンの審査は厳しくなっていることをお伝えしましたね。

そのため、住宅ローンの審査に時間がかかってしまうことがあります。

審査に時間がかかってしまうこと自体には問題がないように思われるかもしれませんが、実は大きな問題があります。

それは、住宅ローンの審査期間中に金利が上昇してしまう可能性があるということです。

基本的に、住宅ローンの金利というのは審査時点のものではなく、借り入れを行う時点での金利が反映されます。

したがって、借り換え審査中に金利が上昇してしまって、あまり得にならないということもあり得るのです。

しかし、1~2ヶ月程度で大きく金利が上昇することはまれなので、そこまで意識することではないかもしれません。

可能性としてはありえるので、頭の片隅においておきましょう。

借り換え後に金利が上昇しないと思っている

住宅ローンの借り換え審査時に低金利だったために借り換えを行ったら、金利が変動して上昇してしまったということもありえます。

基本的に、金利の低さで住宅ローンを選ぶ方は変動金利を選ぶことが多いです。

変動金利は文字通り、金利が変動するタイプなので借り換え時に金利が低くても将来的には上昇してしまう可能性があります。

そのことを考えずに、借り換えを行ってしまうと、痛い目に合う可能性があるので、注意しましょう。

疾病保障がなくなる

住宅ローンの借り換え時には、現在利用している住宅ローンの保障は失われてしまいます。

また、年齢を重ねているので同じ保障を受けられない可能性があるということを覚えておきましょう。

基本的に、団体信用生命保険に加入できないと住宅ローンを利用することはできないので、借り換えができないということもあります。

また、団体信用生命保険にも様々な種類があるため、しっかりと比較していないと保障でも失敗してしまうことに繋がります。

保証内容もしっかりと確認しておきましょう。

住宅ローンの借り換えした人の体験談

パソコンを見る夫婦それではここからは、住宅ローンの借り換えをした人の体験談を紹介します。

成功した人、失敗した人どちらも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

住宅ローンの借り換えに成功した人の体験談

住宅ローンを利用し始めてから5年後に借り換えを行いました。
元々はどの金融機関でもほとんど同じだろうと考えて住宅ローンを利用していましたが、金利差や保証内容をしっかりと確認して住宅ローンの借り換えを行いました。
結果としては、総返済金額をしっかりと減らすことができました。
審査の書類を集めたり、審査を受けたりと手間はありましたが結果的に借り換えを行ってよかったです。【50代男性】

住宅ローンの借り換えを行うことで、月々の返済金額が10,000円減りました。
家計が苦しくなってしまったため、少しでも毎月の返済金額を減らしたくて借り換えを行いました。
元々固定金利を利用していて、安定して返済していくつもりでしたが、難しくなってしまったために、思い切って変動金利に借り換えました。
結果としては月々10,000円の節約できるようになり、家計も幾分か楽になりました。
借り換えを行ってよかったです。【40代男性】

住宅ローンの借り換えに失敗した人の体験談

続いては借り換えに失敗した人の体験談を紹介します。

住宅ローンの借り換えをするときに、保証内容をしっかりと確認しなかったために失敗してしまいました。
元々がん保障団信に加入していたのですが、住宅ローンの借り換えを行ったときに、他の団体信用生命保険に切り替わってしまいました。
借り換えてから3年後にがんになってしまったために、借り換えをしないほうが結果的にお得になっていました。
借り換え先でもがん団信を利用すればよかったと後悔しています。
残債はあと少しだったのでまだ良かったですが、もう少し考えてから借り換えを行うべきだと思いました。【60代男性】

住宅ローンの借り換えをすることはできましたが、時間がとても取られてしまいました。
住宅ローンの借り換えは、住宅ローンを利用しているので、大した手続きを必要としないだろうと勝手に考えていましたが、最初の審査のときと同じくらい時間が取られました。
結果として、総返済金額は減らすことができたのですが大した金利差はなかったため、大きく減らすことはできませんでした。
そのため、無駄に時間が取られてしまった感じが大きいです。【50代男性】

このような体験談があるので、それぞれしっかりと確認しておきましょう。

住宅ローンの借り換えを失敗しないために確認しておくべき注意点

家の模型と1の指をしている女性それでは最後に、住宅ローンの借り換えを失敗しない方法を紹介します。

住宅ローンの借り換えを失敗しないためには以下のポイントを確認しておきましょう。

  • 金利タイプの違い
  • 借り換えを行うタイミング
  • 手数料がいくら掛かるのか

これらのポイントを意識しておくことが重要です。

それではそれぞれ解説します。

金利タイプの違い

住宅ローンの金利には固定金利と変動金利の2種類あるということを知っておきましょう。

それぞれの金利タイプの特徴についてしっかりと知っておかないと、返済時に失敗してしまうことがあります。

それぞれ簡単に解説します。

固定金利

固定金利タイプとは、期間を設定して金利を固定する方法です。

2年、3年…25年と期間を選択して固定金利にするのですが、期間が伸びれば伸びるほど金利が高くなる可能性が高くなります。

また、全期間固定金利タイプというものもあり、住宅ローンを利用している間はずっと同じ金利で返済していく方式です。

基本的に、借り換えでは期間固定金利タイプが選ばれることが多いです。

変動金利

変動金利は、最も金利が低くなる金利タイプですが、返済金額が上昇してしまう可能性があるので、デメリットも大きいです。

総返済金額を安定させたいと考えているのであれば、おすすめできない金利タイプです。

しかし、うまく行けば一番返済金額を減らすことができるので、その点ではおすすめですね。

借り換えを行うタイミング

住宅ローンの借り換えをする際には、タイミングをしっかりと考えなければなりません。

基本的に、住宅ローンの借り換えをするタイミングは以下に当てはまるときです。

  • 住宅ローンの金利が下がっているとき
  • 変動金利を利用していて金利が上昇しそうなとき
  • 収入が下がる見込みがあるとき
  • 転職する予定があるとき
  • 健康状態が良いとき

タイミングについてもっと詳しく知りたいという方は、以下の記事を参考にしてください。

住宅ローンの借り換えはタイミングが重要!注意点やメリットを紹介

手数料がいくら掛かるのか

先程も紹介しましたが、住宅ローンの借り換えには手数料が必要です。

そして、手数料は数十万円程度掛かることがあるので、考慮していないと対して得に鳴らない可能性があります。

必ず計算してから、借り換えを行いましょう。

住宅ローンの借り換えはメリットだけではない!失敗しないように注意しましょう

この記事で紹介したとおり、住宅ローンの借り換えは必ずしもメリットをもたらすわけではありません。

何も考えずに借り換えを行ってしまうと、失敗してしまいます。

必ず様々なポイントを比較してから借り換え審査に挑みましょう。

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