住宅ローン返済中に病気になったら免除してもらえる?団信以外の保険も紹介

住宅ローンは最長で35年間付き合っていかなければなりません。

住宅ローンの利用を始めた当初は、健康体だったとしても35年間病気にならないとは言えませんよね。

仮に、病気やケガによって仕事ができなくなってしまったり、寝たきりの生活になったりしたらどうしたらいいのでしょうか。

今回の記事では、住宅ローンの返済中にケガや病気になってしまった際に免除をしてもらえるのかについて解説します。

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住宅ローン返済中に病気になってしまったら免除してもらえる?

ではさっそく、住宅ローン返済中に病気になってしまったら、住宅ローン費用が免除されるのかについて解説します。

結論から言うと、住宅ローン返済中にケガや病気で仕事ができなくなってしまった場合に、保険に加入していれば免除されます。

つまり、その保険に入っていれば、病気やケガで支払いができなくなってしまった場合に、住宅ローンの返済が免除してもらうことができるということです。

基本的に、団体信用生命保険と呼ばれる保険に入ることになります。

住宅ローンの返済を借り入れるのであれば、団体信用生命保険に加入することになるので、覚えておきましょう。

免除制度がある団体信用生命保険について知ろう

相談員と相談している女性では、団体信用生命保険について詳しく解説します。

そもそも、団体信用生命保険というのは、住宅ローン契約者に万が一のことが合った際に、残りの返済期間や返済額に関わらず、全額返済してもらうえる生命保険です。

基本的には、住宅ローンを利用する方であれば全員が加入することになっています。

この団体信用生命保険では、契約者が死亡した場合や高度障害状態になった場合に全額免除されます。

団体信用生命保険にはこれ以外にも様々な種類があるので、それらも紹介します。

三大疾病保証付き団信

三大疾病保証付き団信には、以下の病気になった際にも住宅ローンの免除が認められます。

  • 死亡
  • 高度障害
  • がん(悪性新生物)
  • 脳卒中
  • 急性心筋梗塞

死亡と高度障害については元の団体信用生命保険にもついています。

がん(悪性新生物)、脳卒中、急性心筋梗塞が三大疾病保証付き団信で加えられます。

七大疾病保証付き団信

次は、七大疾病保証付き団信について解説します。

七大疾病保証付き団信は以下の7つの項目に当てはまった際に住宅ローンが免除されます。

  • 死亡
  • 高度障害
  • がん(悪性新生物)
  • 脳卒中
  • 急性心筋梗塞
  • 高血圧性疾患
  • 糖尿病
  • 慢性腎不全
  • 肝硬変

いわゆる生活習慣病と呼ばれるものが多いです。

このような病気になると、住宅ローンを全額免除してもらうことができます。

金融機関ごとに固有の団信があることも

三大疾病保証付き団信や七大疾病保証付き団信は基本的な団体信用生命保険の一つです。

団体信用生命保険の中には、金融機関ごとに定められているようなものもあります。

三菱UFJ銀行ネット専用住宅ローンであれば、【7大疾病保障付住宅ローン ビッグ&セブン〈Plus〉3大疾病保障充実タイプ】と言った団体信用生命保険もあります。

他にも、新生銀行住宅ローンでは、団体信用介護保障保険と言った団体信用生命保険もあります。

このように、金融機関によって団体信用生命保険の中身が異なっていることもあるので、自分にあっている団体信用生命保険を選ぶことをおすすめします。

免除条件の1つの高度障害状態とは?

先程から何度か登場している「高度障害状態」について解説します。

生命保険文化センターによると、高度障害状態というのは以下の状態に当てはまることを指します。

  • 両眼の視力を全く永久に失ったもの
  • 言語またはそしゃくの機能を全く永久に失ったもの
  • 中枢神経系・精神または胸腹部臓器に著しい障害を残し、終身常に介護を要するもの
  • 両上肢とも手関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 両下肢とも足関節以上で失ったかまたはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢を手関節以上で失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったか、またはその用を全く永久に失ったもの
  • 1上肢の用を全く永久に失い、かつ、1下肢を足関節以上で失ったもの

引用:生命保険文化センター

住宅ローンを契約している方が、上記のいずれかの状態に陥ってしまった場合には、住宅ローンの費用が全額免除されます。

免除される条件を満たさない病気やケガの場合にはどうすればいい?団信以外の保険を紹介

団体信用生命保険適応内の病気やケガであれば、住宅ローンを免除してもらえるということがわかっていただけたかと思います。

しかし、団体信用生命保険の範囲に当てはまらない病気になってしまい、動けなくなってしまうということもありえます。

ここからは、団体信用生命保険で補えない部分を補うための保険を紹介します。

住宅ローン疾病保障保険

まずは、住宅ローン疾病保障保険について解説します。

住宅ローン疾病保障保険とは、団体信用生命保険の範囲外の特定の病気になった際に、ローンが免除してもらえるものです。

こちらも、金融機関ごとによってさまざまな種類があるので、しっかりと確認しておきましょう。

住宅ローン疾病保障保険をつけるとなると、金利が上昇してしまいますが、住宅ローンを支払えずに大きな負債を抱えてしまうよりはマシだと考えましょう。

将来に不安があるという方は、住宅ローン疾病保障保険をつけておくことをおすすめします。

住宅ローン返済支援保険

続いて、住宅ローン返済支援保険を紹介します。

住宅ローン返済支援保険とは、死亡や高度障害状態以外で就業不能状態になってしまった際にリスクをカバーしてもらえる保険です。

住宅ローン返済支援保険では、病気やケガによって30日以上の長期療養と判断された場合に、毎月の住宅ローンを返済してもらえます。

入院だけでなく、自宅療養と判断された場合にも適用されるので、かなりおすすめです。

ただし、就業不能状態になった経緯は重要です。

例えば、住宅ローンを契約している方が故意にケガをしたとしても、住宅ローンの返済が保証してもらえません。

また、戦争や暴動によってケガをした場合にも保証してもらえないということは覚えておきましょう。

妊娠をして仕事を休んでいる場合にも対象にならないので注意が必要です。

団信以外の保険に加入せずに住宅ローンの支払いができなくなってしまったら?

悩む女性住宅ローン疾病保障保険や住宅ローン返済支援保険について解説してきましたが、これらの保険に加入していないという方もいますよね。

そんなときに住宅ローンの支払いができなくなってしまったらどうすればいいのでしょうか。

保険に加入せずに支払いができなくなってしまったときには、以下の手段を取りましょう。

  • 延滞や支払額の軽減を申請する
  • 労災保険を利用する
  • 社会保険や障害年金を利用する

これらについて解説します。

延滞や支払額の軽減を申請する

住宅ローンが支払えなくなってしまうと、せっかく購入した家を任意売却しなければならないような状況になってしまいます。

それを避けるためには、金融機関に相談するしかありません。

現在の状態をしっかりと説明することで、延滞や軽減を許してもらえる可能性があります。

どうしても返済できないと判断してもらえれば、支払期間を伸ばしたり、融資期間を伸ばしたりといったことをしてくれます。

まずは、相談してみましょう。

労災保険を利用する

ケガや病気によって収入が減ってしまった際には、労災保険が活用できる可能性があります。

仮に、ケガや病気が勤務中や仕事が原因であれば、労災から保険金が支払われます。

金額はそれぞれ異なりますが、最大で給与額の80%が支払われます。

ただし、パワハラやセクハラのような人間関係による就業不能の場合には、ケガや病気の場合よりも労災を受けられる可能性が下がります。

状況の確認に時間がかかってしまうため、労災を受けられるとなっても時間がかかるかもしれません。

社会保険や障害年金を利用する

社会保険を利用すれば、医療費を減らすことができます。

医療費が減ればその分を住宅ローンに回すことができるので、返済を延滞させずに済みますね。

また、障害年金を受け取ることができれば、収入を一定額確保することができるので、それらも住宅ローンの返済に回すことができます。

住宅ローンを利用する際には免除してもらえる制度をうまく活用しましょう

住宅ローンは最長で35年間付き合っていかなければなりません。

その間にケガや病気をしてしまう可能性は大いにあります。

いい保険をつけると金利が上昇してしまいますが、できるだけ免除制度のある保険を活用することをおすすめします。

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