フリーランスでも住宅ローンの審査は通れる!知っておきたい審査項目と通るコツ

フリーランスの仕事が軌道に乗れば、家を買いたいと思うときがくるもの。

そのために住宅ローンを組むのは自然な流れです。

しかし中には、住宅ローンを組めないと諦める人も。

「フリーランスは審査に落ちてしまう……」

そんな勘違いをしていませんか?

きちんと準備し、審査に通るコツをおさえていれば、フリーランスでも住宅ローンを組むことはできます。

今回は、フリーランスが住宅ローンの審査に通りづらいといわれる理由、審査に通るための準備とコツを解説します。

夢のマイホームを手に入れるためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

※本ページにはPRが含まれます。

住宅ローンを組むまでの流れ

まずは、住宅ローンを組むまでの流れを確認しておきましょう。

物件を決める

住宅ローンを探す

仮審査

物件の契約をする

本審査

ローン契約

融資開始

以上が、住宅ローンを組むまでの流れです。

何事もなければ、スムーズに住宅ローンが組めます。

問題なのは、途中に2回ある“審査”です。

仮審査が第一関門、本審査が最終関門となるわけですが、本審査で落ちることはあまりありません。

希望する額やローン期間が変わった場合や、申込者の情報が変わった時に再審査が必要だと判断され本審査で落ちることが多いです。

審査をクリアすれば、フリーランスの方でも住宅ローンを組むことができるわけですね。

住宅ローンは公務員や会社員だけが組めるもの?

住宅ローンは公務員や会社員だけが組めるもの、そう思ってはいませんか?

そんなことはありません。

フリーランスの方でも、住宅ローンを組める可能性は大いにあります。

もちろん、公務員や会社員と比べれば審査に通る可能性は低くなるかもしれませんが、諦める必要はないのです。

どうしてフリーランスは審査に通りづらいの?

公務員や会社員と比べて、フリーランスの方が審査に通りづらいのはなぜなのでしょうか。

それは、審査で重要視されるのが、“収入の安定性と継続性”だからです。

住宅ローンは、高額かつ長期間のものになりがちです。

人生の中でも、住宅購入というのは大きなイベントですよね。

金融機関としても、大きなお金を貸すこととなるので、できるだけ安心できる相手に貸したいわけです。

信頼できる要素として、収入の安定性と継続性を求めてくるわけですね。

会社という後ろ盾がフリーランスにはないため、金融機関からの信頼を勝ち得るのはとても難しいもの。

住宅ローンの審査に通るのも、簡単ではありません。

審査で見られる項目

住宅ローンの審査では、いったい何を重要視しているのでしょうか。

フリーランスの方に特に知っておいてほしい要素をまとめてみました。

  • 年齢
  • 年収と返済負担率
  • 勤続年数
  • 健康状態
  • 信用情報の傷

1つずつ理由とともに詳しく解説します。

年齢

住宅ローンは1年2年の付き合いではありません。

最長で35年もの付き合いになる、長期的なローンです。

30歳からローンを組めば、返済し終えるころには65歳になっています。

その間ずっと返済を続けるわけですから、借り始める年齢と返済をし終える年齢はかなり重要になってきます。

借入時年齢が若すぎれば、収入の安定性を証明することは難しく審査に落ちやすくなってしまいます。

また完済時年齢が高すぎると、健康面・収入面に不安が生じてきます。

年齢を条件として設定している金融機関もあるので、審査においては重要な項目といえるでしょう。

年収と返済負担率

収入がなければ返済はできませんから、年収が重要なのは言うまでもありません。

年収に絡んで、返済負担率も重要視されます。

返済負担率とは、年収における1年間の返済額の割合のこと。

例えば、年収500万円で年間返済額150万なら、返済負担率は30%です。

金融機関によっては、返済負担率の上限が定められているため、注意が必要です。

勤続年数

勤続年数が長ければ長いほど、収入の安定性と継続性を示せますよね。

逆に1年しか働いていない人が、「収入は安定しています。今後も安心です」と言っても説得力はあまりありません。

フリーランスの方であればなおさらです。

健康状態

住宅ローンを組む場合、団体信用生命保険というものにセットで加入することが多いです。

団体信用生命保険とは、万が一契約者が死亡・高度障害などにより返済できなくなってしまった時に、保険金で残りのローンを返済するというものです。

金融機関としても、不測の事態には備えておきたいわけですね。

ただし、健康状態に問題があれば、団体信用生命保険に加入できません。

保険金は湧いて出てくるわけではないので、保険会社は健康な人と契約したいのです。

そのため、住宅ローンの審査では健康状態が重要視されます。

信用情報の傷

住宅ローンの審査は、信用情報機関の情報をもとに行われます。

年収・勤続年数・家族構成・クレジットカードや公共料金の支払い状況など、照会できる信頼情報はさまざま。

中でも、支払い遅延や滞納が多いといわゆるブラックリストに入れられてしまうため、信用情報に傷がつき審査で落とされてしまいます。

支払うべきものを滞納してきていれば、「住宅ローンも滞納するのでは」と警戒されるのは当然ですよね。

他にも審査で見られる項目は多数あります。

住宅ローンの審査が重要視している要素を知っておくことで、準備や対策につながるので、できるだけ念頭に入れておきましょう。

フリーランスが審査を受ける前に気を付けるべきポイント

住宅ローンを申し込む前に、気を付けておいてほしいポイントがいくつかあります。

  • 事業用は住宅ローン適用外
  • 信用情報をチェック
  • 必要書類があるか

時間を無駄にしないためにも、チェックしておきましょう。

事業用は住宅ローン適用外

住宅ローンはあくまで住む家のためのローン。

事業用の利用はできません。

金融機関にもよりますが、床面積の1/2以上が住居である必要があるので、うっかり事業用で申し込まないようにしましょう。

信用情報をチェック

信用情報に傷があるかどうか、不安な方もいるかと思います。

直接問い合わせることで、自分の信用情報を確認できるので、申し込む前にチェックしておきましょう。

問い合わせ方法は、WEB・郵送・窓口から選べます。

開示に手数料はかかりますが、みておいて損はないでしょう。

必要書類があるか

一般の会社員などであれば、収入証明書類は、会社が発行してくれる源泉徴収票を提出すればOKです。

フリーランスの場合、確定申告書や納税証明書など必要になってくるので忘れないようにしましょう。

基本的に、収入証明書類が3年分は必要になってきます。

場合によっては1年分だけで足りる金融機関もあるので、きちんと確認しておきましょう。

フリーランスが審査に通るコツ

フリーランスは審査に通りづらいのが現状です。

少しでも通る可能性をあげるために、審査に通るコツをおさえておきましょう。

借入金額は高くしすぎない

借入希望額が高ければ高いほど、審査の目も厳しくなります。

身の丈に合った住宅を選び、ローンを組むようにしましょう。

返済負担率の上限ギリギリで申し込むこともおすすめできません。

低収入にも関わらず返済負担率ギリギリで申し込めば、それだけ月々の返済額は増え、家計を圧迫してしまいます。

そうなれば返済が困難になってしまうため、返済負担率ギリギリの申し込みに対して金融機関は警戒せざるをえません。

返済負担率が30%に設定されていたとしても、20%ぐらいにとどめておくのが無難でしょう。

住宅ローンを組む金融機関の口座を作る

信頼してもらうためにも、組みたい住宅ローンを提供する金融機関に口座を作っておきましょう。

申し込むまでに収入や支払いなどで利用し続けていれば、それだけ信用してもらえる可能性があります。

審査にも有利に働くでしょう。

年収は安定させる

フリーランスは、頑張れば頑張るだけ年収が上がるもの。

年によっては大きく年収が上下することもあるでしょう。

ですが、審査に通るためにもできるだけ年収は安定させてください。

年ごとに大きく違えばそれだけ金融機関は不安に思いますし、低い年があればそれ基準で審査される可能性もあります。

頑張って年収を上げることはいいことですが、あまりばらつきが出ないようにしましょう。

税金や年金は納める

税金や年金を納めていなければ、審査に落ちてしまいます。

きちんと納めておきましょう。

取引先は明確に

取引先を明記すれば、企業によっては金融機関からの信頼を得られます。

できるだけ取引先を明確にしておくのがおすすめです。

頭金を多く支払う

頭金を多めに支払うことで、審査に通りやすくなります。

それだけ貯金があるという証明にもなりますし、残る返済額を減らすことができるからです。

頭金を多くするためにも、貯金はなるべくしておきましょう。

支払いすぎには要注意です。

連帯保証人をたてる

連帯保証人とは、ローン契約者が返済をしなかったときに代わりに返済義務を負う人のことです。

金融機関からすれば、契約者が払えないから打つ手なし、というよりは他にも返済する人がいたほうが安心できますよね。

可能であれば、身内に連帯保証人になってもらえないか頼んでみましょう。

ほかにもローンがあれば完済しておく

住宅ローンを申し込む際、ほかにも多数ローンを抱えていると審査に通りづらくなります。

月々のローン返済がそれだけ多いわけですから、住宅ローンまで組んで大丈夫なのかと警戒されてしまうわけですね。

車のローンなど、返せるものは返しておきましょう。

なるべくまっさらな状態で申し込むのが一番です。

審査の甘い金融機関を探す

金融機関によって、審査の厳しさは異なります。

条件がより良い住宅ローンを組むのが一番ですが、審査に通らなければ元も子もありません。

できるだけ条件が緩く、審査が厳しくない金融機関を探してみましょう。

比較するためにも複数の金融機関に審査を申し込むのがおすすめです。

申し込みすぎると警戒され審査に落ちやすくなるので、2~4つくらいに申し込みましょう。

フリーランスならフラット35がおすすめ

フリーランスの方であれば、数ある住宅ローンの中でも『フラット35』がおすすめです。

住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携して販売する住宅ローンで、条件が緩く、固定金利なのが特徴です。

勤続年数は問われませんし、年収は前年度分のみで大丈夫なことが多いです。

注意点として、返済負担率を問われるのと、住宅金融支援機構が定めた建築基準をクリアしている物件である必要があるので要注意です。

フリーランスなら知っておきたい、住宅ローンの控除

プラスアルファにはなりますが、住宅ローンを組んだら控除制度を利用するのがおすすめです。

住宅ローンの控除とは、最初の10年間に限り、ローン残高の1%が控除される制度のことです。

利用する条件はありますが、使えるのであればぜひ使いましょう。

終わりに

いかがだったでしょうか。

住宅ローンの審査は決して優しいものではありませんが、準備と対策をきちんと練ればフリーランスでも通ることは可能です。

もし落ちてしまったとしても、諦めずにほかの住宅ローンを探してみましょう。

一つ落ちたからといって、全部落ちるわけではないのです。

理想の家を手に入れるためにも、よりよい住宅ローンを探してみてくださいね。

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