住宅を購入するときに必ずと言っていいほど利用する『住宅ローン』。
住宅ローンを利用したい人の中には、契約社員という方もいるでしょう。
ただでさえ住宅ローンの審査は厳しいと言われているのに、契約社員だと絶対に審査に通れないのではないかと考えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、契約社員の方でも条件次第で住宅ローンの審査に通ることが可能です。
今回の記事では、契約社員が住宅ローンに申し込む際に気をつけるべきポイントやおすすめの銀行について解説します。
住宅ローンを利用したいと考えている契約社員の方はぜひ参考にしてください。
※本ページにはPRが含まれます。
Contents
住宅ローン審査は契約社員でも通る?
そもそも、住宅ローンに審査は契約社員でも通るのかどうかに気になりますよね。
先程も言ったとおり、条件次第では住宅ローンの審査に通ることができます。
ただし、正社員と比べてしまうと審査に通ることが難しくなることも事実です。
一般的な収入を得ている正社員よりも、稼いでいる金額が大きくても正社員のほうが審査に通る可能性は高いでしょう。
なぜ、収入が多くても正社員のほうが審査に通りやすいのか解説します。
正社員と比べて審査が厳しい理由
契約社員は、正社員と違い仕事や収入が安定しないと考えられているからです。
会社の経営不振によって、人員削減を考えられたときに真っ先にリストラされてしまうのが、契約社員です。
たとえ、リストラされなかったとしても、企業側がアルバイトや契約社員に対して勤続年数の上限を定めていることもあります。
契約社員は契約更新をしてもらえなければ、仕事がなくなってしまいます。
仕事がなくなってしまったときに返済してもらえない可能性があることを考えられて、住宅ローンの審査に通りにくくなってしまうのです。
また、住宅ローンの返済というのは1年や2年で終わるようなものではないですよね。
最長で35年、平均では26年ほど掛かるとされています。
審査をする側の人は、契約社員の方が35年間も住宅ローンの返済を続けられるとは思わないわけですね。
このような理由から、安定的に収入を得られる正社員を優遇しているのです。
安定的な収入というのは、住宅ローンの審査において最も重要視されていると言っても過言ではないので、どうしても契約社員は不利になってしまいます。
契約社員が住宅ローン審査に通りやすくなるポイント
では、契約社員の方が住宅ローンの審査に通ることは不可能なのでしょうか?
そんなことはありません。
先程も言ったとおり、契約社員の方でも条件次第では住宅ローンの審査に通ることができます。
ここからは、契約社員の方が住宅ローンの審査に通りやすくなるポイントについて解説します。
- 頭金を多くする
- 借りたい金融機関の銀行口座を開設する
- 借り入れ条件を確認する
- 勤続年数を増やす
- 年収を増やす
- 親子ローンやペアローンを利用する
- 正社員になる
これらが契約社員でも住宅ローンの審査に通りやすくなるポイントです。
ひとつずつ紹介します。
頭金を多くする
住宅ローンの審査では、収入の安定性以外にも頭金がどのくらいあるかについても確認されます。
頭金を多く用意できていれば、借入金額を減らすことにも繋がるので、ローンの審査には通りやすくなりますね。
借入金額が減るということは、毎月の返済額が減り、返済期間を短くすることが可能です。
また、頭金を多く用意することができれば、その分いい物件を選ぶことができます。
基本的に、頭金は借り入れを行う金額の1~2割程度で多いと言われています。
ただ、契約社員だと1~2割程度では審査には影響しないかも知れません。
したがって、頭金は2割以上、できるだけ多く用意するようにしましょう。
ただし、審査に通りたいからと言って、生活に支障が出てしまってはよくありません。
今後の生活費を計算した上で頭金を用意しましょう。
借りたい金融機関の銀行口座を開設する
住宅ローンの審査に通りやすくなるポイントの一つとして、借り入れをしようとしている金融機関の銀行口座を解説するという方法があります。
借り入れをしようと考えている銀行口座をメインの口座として長く利用していれば、その会社にどのくらいお金を稼いでいて、どのくらいの貯蓄があるのか、確認してもらえます。
つまり、お金に関して言えば信用度が高まる可能性があり、その点で審査に通りやすくなるといえるでしょう。
しかし、メインの口座として利用している必要があるので、住宅ローンの審査を受けようと考える前から講座を解説しなければいけないのが難点です。
逆に考えれば、いままでメインの口座として使っている金融機関であれば住宅ローンの審査に通りやすくなる可能性があります。
いままでメインの口座として利用している金融機関が契約社員でもローン契約を結んでいるのであれば検討してみましょう。
借り入れ条件を確認する
住宅ローンの審査を受ける際には、受けようと考えている住宅ローンの借り入れ条件をしっかりと確認しておかなければなりません。
金融機関にごとに、勤続年数や年収の基準が異なっているため、審査基準を満たせていないのに審査を受けてしまうということもあります。
雇用形態に関しても、契約社員が借り入れ可能なのか確認しておきましょう。
色々な金融機関を調べることで、契約社員でも住宅ローンの借り入れができる会社が見つかるかもしれませんね。
直接金融機関を調べるだけでなく、不動産に相談することでも金融機関を紹介してもらえます。
条件を満たしている住宅ローンを探せないという方は、不動産を頼りましょう。
勤続年数を増やす
契約社員の方であれば、1年以上契約社員を続けている正規社員と同じ条件で、銀行ローンが利用可能です。
もちろん、1年以上勤続している方が条件としてはよくなるので、1年続けているから審査に通るだろうと考えることはやめましょう。
年収を増やす
勤続年数が1年以上ないとしても、年収が多いと審査に通る可能性が高まります。
年収が増えれば、頭金も多く用意することができますね。
しかし、最初に言ったとおり年収が多いとしても、正社員ほどの安定性が見込めないのでその点では審査に通りにくいとも言えるでしょう。
それでも、年収が少ないよりはいいので、できるだけ年収を多くしてから住宅ローンの審査を受けましょう。
親子ローンやペアローンを利用する
契約社員の方一人では審査に通ることが難しいのであれば、親子ローンやペアローンを利用しましょう。
親子ローンやペアローンを利用することで、収入が合算されるため、自身の年収とペアを組む方の収入を合算して審査を行ってもらえます。
基本的には、配偶者や親子とローンを組むことになるでしょう。
どちらか片方が主債務者、もう片方が連帯債務者になります。
親子ローンでは、自信の勤続年数や年収以外にも、連帯債務者の勤続年数や年収も審査の対象となるため、正社員として働いている方とローンを組むことで有利になる可能性があります。
ペアローンでは、夫婦や親子がそれぞれ住宅ローン契約を組む方法です。
どちらか片方が主債務者、もう片方が連帯債務者になることは変わりませんが、ペアローンはペアとなる方と個別でローンを組むことになります。
借入金額は、年収に応じて振り分けられるため、一人あたりの融資額が少なくなり、住宅ローンの審査に通りやすくなるという仕組みです。
つまり、正社員の方と一緒にローンを組むことで、借入金額が分散されて返済しやすくなります。
その結果として、住宅ローンの審査に通りやすくなります!
正社員になる
契約社員が住宅ローンの審査に通りやすくなる方法と言っているのに、正社員になると言ったらおかしいかもしれませんが、一番の近道は正社員になることです。
正社員になれば、契約社員にはない勤続年数や安定性を得ることができますよね。
勤続年数や安定性は、住宅ローンの審査においてとても重要な要素なので、それだけでも審査に通りやすくなること間違いなしです!
住宅ローンの審査に通りたいのであれば、契約社員から正社員になりましょう。
契約社員なのに正社員と嘘をつくことはOK?
契約社員の方が、住宅ローンの審査で正社員と嘘をついても問題ないのか解説します。
結論から言ってしまうと、住宅ローンの審査で嘘をつくと大きな問題がたくさん出てきます。
その問題について簡単に解説します。
住宅ローンの審査中に嘘がバレてしまうと、その住宅ローンの契約は無効になってしまいます。
住宅ローンの審査中であれば、これだけで済みますが借り入れを行ったあとだと、借り入れた金額を即座に返済しなければなりません。
仮に一括返済することができなければ、住宅ローンで購入した物件を売却することになります。
住宅ローンの審査で嘘をついたことが、住宅ローンを借り入れてから10年後にバレてしまったとしましょう。
10年後だと、物件の価値は下がっていることが大半なので、売却してもローンを返済しきれるとは限りません。
家を売り払っても、支払いきれないとなると、さらに借金をしなければいけないので、借金地獄に陥る可能性があります。
このように、住宅ローンの審査に通りたいからと言って正社員と申請してしまうと、借金地獄に陥ることもあるので絶対にやめましょう。
住宅ローンの審査で嘘をつくと他にも色々なデメリットがあるということを下記記事で紹介しています。
契約社員でも組める住宅ローン
嘘をついてまで住宅ローンの審査に通る必要はありません。
なぜかと言うと、契約社員の方でも住宅ローンの審査に通ることが可能だからです。
ここからは、契約社員の方におすすめの住宅ローンを紹介します。
契約社員の方におすすめの住宅ローンはフラット35の住宅ローンです。
フラット35の住宅ローンについて解説します。
フラット35
フラット35の住宅ローンは、派遣社員・契約社員・パート・アルバイトの方々でも審査を受けることができます。
フラット35の住宅ローンの審査では、安定性が重要視されていますが、定期的な収入があって、金額が安定していれば、安定性があると判断してもらえます。
つまり雇用形態に関わらず、収入が安定していれば問題ないということです。
収入さえ安定していれば、雇用形態は関係ないので、契約社員の方で年収が高いのであればフラット35の住宅ローンを利用しましょう。
フラット35のメリット
何度も言っている通り、フラット35では雇用形態に制限がないため、契約社員の方でも審査に通りやすいという点が大きなメリットです。
固定金利となっているので、どのくらいの金額を支払うのかを、借り入れ時点で計算することができます。
将来のことも予測しておきたい方にとっては、おすすめです。
フラット35のデメリット
現在の変動金利よりも少し金利が高い点がデメリットと言えるでしょう。
しかし、金利差は縮まっているので、大きな差は生まれません。
また、フラット35で住宅ローンを利用するとなると住宅金融支援機構が定めている基準を満たしている物件のみがローンの対象になります。
希望している物件が満たしていないと利用できないので、しっかりかくにんしておきましょう。
契約社員でも住宅ローンの審査は通る!
契約社員の方が住宅ローンの審査に通りやすくなるポイントをもう一度まとめます。
- 頭金を多くする
- 借りたい金融機関の銀行口座を開設する
- 借り入れ条件を確認する
- 勤続年数を増やす
- 年収を増やす
- 親子ローンやペアローンを利用する
- 正社員になる
これらの方法を駆使することで、住宅ローンの審査に通りやすくなるということを覚えておきましょう。
しかし、正社員と比べて契約社員の方は借り入れ条件が厳しくなっていることがあるので、しっかりと確認しておくことが重要です。
また、先程紹介したフラット35を利用することで、雇用形態関係なく審査してもらうことができるので、ぜひ利用してみてください!