新生銀行住宅ローンの借り換えのメリットデメリットとは?借り換え審査について徹底解説

新生銀行住宅ローンは、ネット銀行住宅ローンのなかでも金利が低くて手数料も安いと高い評価を受けています。

そこで、新生銀行住宅ローンの借り換えについて調べてみました。

新生銀行住宅ローンに借り換えるメリットやデメリット、借り換え審査の内容や必要書類など、公式ページでは分かりにくい情報をていねいに解説していきます。

新生住宅ローンへの借り換えを検討している人はぜひ参考にしてください。

新生銀行の住宅ローン審査では重視されるポイントがあった!

※本ページにはPRが含まれます。

新生銀行住宅ローンの借り換え商品

新生銀行住宅ローンには、

  • 変動金利タイプ
  • 当初固定金利タイプ
  • 長期固定金利タイプ
  • ステップダウン金利タイプ

の、4タイプの借り換え商品があります。

借り換え商品の種類

新生銀行住宅ローンの借り換え商品を、金利タイプごとに簡単にご紹介します。

変動金利タイプ

変動金利タイプには、

変動金利(半年型)タイプ 事務手数料が定額でお得
変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス> 適用金利が低くてお得

の2種類があり、以下の特徴があります。

  • 変動金利(半年型)タイプ 事務手数料が定額でお得
  • 変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス> 適用金利が低くてお得

当初固定金利タイプ

将来的には変動金利に変更するかもしれないけれども、当面は現在の金利をキープしたいという人におすすめの金利タイプです。

長期固定金タイプ

長期固定金利タイプは、完済まで契約時の金利が継続されます。

  • 金利を細かくチェックするのは苦手な人
  • 家計管理しやすいように返済金額はずっと変わらない方がいいという人

におすすめの金利タイプです。

ステップダウン金利タイプ

ステップダウン金利タイプは、借り入れから10年経過すると5年ごとに適用金利が下がっていきます。

住宅ローンには珍しい金利タイプです。

借り換えから10年も経つと、子供の教育費や住宅の修繕費などの支出が大きくなりそうという家庭は多いです。

その頃にはローン返済の負担はできるだけ抑えたいという人にはステップダウン金利タイプが向いています。

ただし、金利が下がるのは借り入れから10年後ですから、返済期間を短めに設定してしまうとメリットを感じられない可能性があります。

 

新生銀行住宅ローン商品概要

新生銀行住宅ローンの商品概要は以下の通りです。

借入可能金額 500万円~1億円(10万円単位)
※ステップダウン金利タイプは2,000万円~1憶円(10万円単位)
事務手数料 変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>のみ借入金額の2.2%
それ以外の金利タイプ:5万5,000円
保証料 0円
返済期間 5年~35年(1年単位)
※長期固定金利タイプ、ステップダウン金利タイプは21年~35年(1年単位)
繰上げ返済手数料 一部繰り上げ返済:0円
一括返済:原則として0円※
※安心パックWを契約している場合は、借り入れから5年以内に完済すると繰り上げ返済手数料として16万5,000円を支払う必要あり

新生銀行住宅ローンへの借り換えのメリット

新生銀行住宅ローンに借り換えをするとどのようなメリットがあるのか、一つずつ見ていきましょう。

諸費用を抑えられる

新生銀行住宅ローンの事務手数料は、変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>以外は一律5万5,000円で済みます。

一般的なネット銀行住宅ローンだと、事務手数料は借入金額の2.2%かかるのが一般的ですからかなりお得です。

【事務手数料が安いネット銀行住宅ローン】

金融機関名 事務手数料
ソニー銀行
・住宅ローン
4万4,000円
新生銀行
・変動金利(半年型)タイプ
・当初固定金利タイプ
・長期固定金利タイプ
・ステップダウン金利タイプ
5万5,000円
イオン銀行
・金利プラン定額型
11万円
楽天銀行
・金利選択型
33万円

新生銀行の事務手数料は業界でもトップクラスの安さです。

住宅ローンの借り換えは、返済の負担を抑えるためという人がほとんどですから、できるだけ余計な出費は控えたいです。

借り換えにかかる初期費用をぐっと抑えられるのはうれしいですね。

コントロール返済を利用できる

新生銀行住宅ローンに借り換えをすると、任意で「コントロール返済」というサービスを付帯できます。

コントロール返済とは?

通常の住宅ローンは、繰り上げ返済をすると返済期間が短くなったり返済金額が少なくなったりしますが、それまでです。

新生銀行住宅ローンのコントロール返済は、もし返済が負担になってきたときには繰り上げ返済で期間を短くした分、月々の返済額を減らせます。

具体的には、元金据え置きで月々の返済を利息の支払いのみにできます。

子供の大学進学で家計の負担が増えたので、在学中は元金の支払いをストップして利息だけを返済していく…。

コントロール返済なら、そんなことも可能です。

コントロール返済は、借り入れ時よりも返済期間が短縮されている限りは何度でも利用できますし、手数料も一切かかりません。

余裕があるときに繰り上げ返済しておくことで、返済期間を短縮できるだけでなく将来のリスクにも備えられるのは心強いですね。

コントロール返済を利用するなら「安心パック」を

コントロール返済を利用するためには、「安心パック」に加入しなければなりません。

新生銀行住宅ローンでは、5万5,000円の事務手数料に5万5,000円~11万円加算すれば「安心パック」に加入できます。

安心パックは3種類で、それぞれ付帯するサービスが異なります。

安心パックなし 安心パック 安心パックW 安心パックS
事務手数料 5万5,000円 11万円 16万5,000円 16万5,000円
コントロール返済 ×
安心保障付き団信 ×
病児保育サービス × × ×
家事代行サービス × × ×
自然災害時債務免除特約 × × ×

どの安心パックにも、

  • コントロール返済
  • 安心保障付団信

が共通して付帯していますので、あとは自分に必要なサービスを選んで加入してください。

借り換え後の返済期間を延長できる

通常、住宅ローン借り換え後の返済期間は、現在利用中の住宅ローンの残存期間より長くなることはありません。

現在利用中の住宅ローンの残存期間が20年なら、借り換え後の返済期間は最長20年に設定するのが一般的です。

新生銀行住宅ローンに借り換えをすると、現在利用中の住宅ローンの残存期間に関係なく、申し込み時に20歳以上65歳以下、完成時に80歳未満であるなど所定の条件を満たせば最長35年までの返済時間を設定できます。

期間を延長することで、毎月の返済の負担を抑えたりボーナス返済をなくしたりできます。

返済期間が少々延びてもいいから月々の返済の負担を減らしたい、という人にはありがたい仕組みだといえます。

新生銀行住宅ローンへの借り換えのデメリット

家の模型を持っている悩む女性

では、新生銀行住宅ローンに借り換えるとどのようなデメリットがあるでしょうか?

「変動フォーカス」は手数料が高い

新生銀行住宅ローンの「変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>」は、かなり低金利です。

ただし、新生銀行の住宅ローンの商品のうち、この変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>だけは、事務手数料が借入金額×2.2%とかなり高く設定されています。

他の金利タイプの商品の事務手数料は5万5,000円と業界トップクラスの安さで、初期費用を大幅に抑えられるのが大きなメリットなので、少々残念だといわざるをえません。

通常の変動金利タイプよりも金利を抑えている分事務手数料が高くなっており、借り換え金額や返済期間によっては、変動金利(半年型)タイプとほとんど返済額が変わりませんので注意してください。

5年ルール・125%ルールを採用していない

現在は低金利が続いているため、住宅ローンで変動金利を利用する人も多いです。

しかし、景気次第では今後大幅に金利が上昇して、毎月の返済額が大きく増える可能性もあるでしょう。

「5年ルール」・「125%ルール」とは

実は住宅ローンには、金利が急上昇した時に急激に返済額が増えるリスクを抑えるためのルールが2つあります。

それが、「5年ルール」と「125%ルール」です。

かなり大雑把ですが、このようなルールです。

【5年ルール】
金利がどれだけ上昇しても5年間はこれまでの返済額を維持するルール

【125%ルール】
金利上昇によって返済額が増加する場合、これまでの返済額の125%を上限とするルール

金利が上昇で住宅ローンの返済ができなくなってしまう人が発生しないようにと、住宅ローン業界では5年ルールや125%ルールが設けられているのです。

新生銀行住宅ローンではこの5年ルール・125%ルールを採用していないので、金利が上昇したら、返済額にダイレクトに影響が及びます。

5年ルール・125%ルールがないとダメ?

5年ルール、125%ルールがないのは、完全にデメリットだというわけではありません。

確かに、金利が上昇してもルールがあれば一時的には返済金額が抑えられるでしょう。

ですが、それは実際に増えた利息の支払いを先送りしているだけだからです。

ですが、住宅ローンで変動金利を選択する人の立場から見れば、5年ルールや125%ルールは保険としてあった方が安心できますので、あえてデメリットとしました。

もし新生銀行住宅ローンで変動金利を選択するなら、金利上昇リスクを回避するために

  • 返済額にゆとりを持たせておく
  • 元金が減りやすい繰上げ返済をしておく

などの対策を立てておくことをおすすめします。

新生銀行住宅ローン借り換え審査の内容

新生銀行住宅ローンの借り換え審査について解説していきます。

年齢

新生銀行の借り換え審査は、申し込み時年齢20歳以上65歳以下、完済時年齢79歳以下の人が申し込みできます。

借り換え審査では申込者の年齢が高くなりがちです。

しかし、申し込み時年齢があまりに高いと、老後の生活に影響がでないかが問題となりやすいです。

返済への影響はないことをしっかりアピールできれば、審査通過の可能性が高まるでしょう。

年収

新生銀行住宅ローンの借り換え審査に申し込むには、前年度年収税込み300万円以上、自営業者は直近2年の所得の平均が300万円以上あることが条件です。

住宅ローン審査の年収条件としては平均的だといえます。

雇用形態

正社員、契約社員、個人事業主、自営業者の人なら、新生銀行住宅ローンの借り換え審査に申し込みできます。

派遣社員やパートの人は新生銀行住宅ローンを利用できません。

派遣社員でも借り換え審査を受けられる住宅ローンもあることを考えると、若干厳しめだといえそうです。

勤続年数

連続した就業が2年以上、自営業者については業歴2年以上あれば問題ありません。

「連続した就業が2年以上」ですから、同一の会社での「勤続」でなくてもOKです。

転職直後でも、転職歴を報告すれば新生銀行住宅ローンの申し込みは可能ですから、この辺りの基準は緩やかだといえます。

健康状態

新生銀行住宅ローンに借り換えをするには、新生銀行が指定する団体信用生命保険に加入する必要があります。

もし、健康上の理由などで団体信用生命保険に加入できなければ、新生銀行住宅ローンを利用できません。

新生銀行住宅ローンは、基本の団体信用生命保険よりも加入条件が緩やかなワイド団信の取り扱いはありませんので、その点留意しておきましょう。

新生銀行住宅ローン借り換え審査の難易度

新生銀行住宅ローンの借り換え審査の申し込み条件は、それほど厳しくはありません。

転職直後でも申し込み可能という点は、非常に柔軟な印象を受けます。

ただし、住宅ローンの借り換え時には、住宅ローン残高が担保評価額を上回っているケースが多いことを考慮して、評価額の100%以上の融資をするのが一般的ですが、新生銀行では評価額の100%を超える融資は行っていません。

借入金額に関しては難易度が高めといえそうですが、総合的に見て新生銀行住宅ローンの審査難易度は平均的だといえるでしょう。

新生銀行住宅ローン借り換え審査の申し込み手順

新生銀行住宅ローン借り換え審査の申し込み手順を、簡単にまとめてみました。

審査申し込み

  • WEB
  • 郵送

のいずれかの方法で申し込みます。

【WEB申し込み】

新生銀行公式ページ「審査WEB申込」から申し込みます。

「住宅ローンマイページ」で審査に必要な書類を確認しておきましょう。

【郵送申し込み】

  • 資料請求をして届いた資料に同封の申込書
  • 新生銀行公式ページからダウンロードした申込書

等に必要事項を記入して郵送すると、審査に必要な書類の案内が送付されます。

必要書類の提出

【WEB申し込み】

必要書類を用意のうえ、「住宅ローンマイページ」にログインして書類をアップロードします。

【郵送申し込み】

必要書類を用意して新生銀行に返送します。

審査結果の連絡

審査結果は、電話または郵送にて通知されます。

審査に通過したら、契約内容を確認しましょう。

【WEB申し込み】
現在利用中の住宅ローンに関する書類を、「住宅ローンマイページ」からアップロードします。

【郵送申し込み】
現在利用中の住宅ローンに関する書類を、FAXで送信します。

契約

契約時の必要書類を用意のうえ契約店舗に来店して、契約手続きを行ってください。

電話で契約手続きを行うことも可能です。

契約後7営業日移行に融資が実行されます。

申し込みから借り換え完了までには、1ヶ月程度の時間がかかります。

新生銀行住宅ローンの借り換えに必要な書類

新生銀行住宅ローンの借り換えに必要な書類は、以下の通りです。

これ以外にも追加書類の提出を求められることがあります。

審査申込時の必要書類

新生銀行住宅ローンの借り換え審査に申し込みをする際には、以下の書類を用意しておきましょう。

給与所得者と自営業者とでは提出書類が異なりますので、よく注意してください。

会社員・公務員

【本人確認書類】

・健康保険証(全員提出)
◎健康保険証に訂正がない、または訂正印つきの訂正がある…以下から1点
◎健康保険証に訂正印のない訂正がある…以下から2点 を保険証とともに提出する
・運転免許証
・パスポート
・個人番号カード
・住民票の写し
・公共料金の領収書

【収入の審査に必要な書類】

<収入証明書>
・住民税の課税証明書直近1年分
・住民税課税決定通知書直近1年分
・確定申告書の控え(申告をしていない場合は不要)直近1年分
・所得税の納税証明書直近1年分<現在利用中の住宅ローンに関する書類>・返済予定表
・返済用口座の通帳(口座引き落としで返済中の場合)
・給与・賞与証明書(給与・賞与天引きで返済中の場合)<住宅ローン以外の借り入れに関する書類(借り入れがある場合)>・返済予定表
・返済用口座の通帳(口座引き落としで返済中の場合)
・給与・賞与明細(給与・賞与天引きで返済中の場合)

【物件の審査に必要な書類】

  • 重要事項説明書

個人事業主・自営業者・会社役員

【本人確認書類】

会社員・公務員と同じ

【収入の審査に必要な書類】

<収入証明書>

・確定申告書の控え直近2年分
・所得税の納税証明書(その1、その2)直近2年分
・法人の決算報告書直近2年分
・法人税の納税証明書(その1、その2)直近2年分

<現在利用中の住宅ローンに関する書類>

会社員・公務員と同じ

<住宅ローン以外の借り入れに関する書類(借り入れがある場合)>

会社員・公務員と同じ

【物件の審査に必要な書類】

会社員・公務員と同じ

契約に関する必要書類

  • 本人確認書類(運転免許証、パスポート、個人番号カードなど)
  • 実印
  • 印鑑登録証明書
  • 住民票の写し
  • 収入印紙
  • 登記識別情報通知(不動産登記済権利証)
  • 新生銀行パワーフレックス口座のキャッシュカード

おわりに

新生銀行住宅ローンは、事務手数料が業界トップクラスの安さで初期費用が少なく済みますから、借り換え先として検討する価値は充分にあります。

他の住宅ローンには見られないサービスが多くありますので、自分に合ったサービスを選択するといいでしょう。

新生銀行の借り換えシミュレーションは非常に見やすくて便利ですので、ぜひ、さまざまなパターンで試算をしてみてください。

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