ソニー銀行住宅ローンの借り換えのメリットデメリットとは?借り換え審査について徹底解説

ソニー銀行は、2002年にネット銀行で初めて住宅ローンの取り扱いを開始しました。

現在では当たり前の「来店不要で契約完了」、「保証料不要」等は、ソニー銀行が生み出したサービスといわれています。

今回は、ネット銀行住宅ローンのパイオニアであるソニー銀行住宅ローンの借り換えについて調べてみました。

ソニー銀行住宅ローンに借り換えるメリットやデメリット、借り換え審査の内容や必要書類など、公式ページでは分かりにくい情報をていねいに解説していきます。

住宅ローンの借り換えを検討している人の参考になれば幸いです。

ソニー銀行の住宅ローン審査・評判!審査通過のコツを徹底解剖

※本ページにはPRが含まれます。

ソニー銀行住宅ローンの借り換え商品

ソニー銀行住宅ローンは、借り換え商品として

  • 住宅ローン
  • 変動セレクト住宅ローン
  • 固定セレクト住宅ローン

の3種類を用意しています。

借り換え商品の種類

【住宅ローン(変動金利・固定金利)】

事務手数料が一律4万4,000円と非常に安いのが特徴です。

初期費用を抑えたい人に向いています。

【変動セレクト住宅ローン(変動金利・固定金)】

変動金利の引き下げ幅が大きいのが特徴。

借り入れ時は変動金利のみの利用ですが、借り入れ後にいつでも固定金利に変更できます。

ただし、固定金利は「住宅ローン」の方が低いので、変動金利で長期的に住宅ローンを組みたい人におすすめです。

【固定セレクト住宅ローン(固定金利)】

借り入れ時は固定金利で、当初固定金利適用期間終了後には変動金利、固定金利のいずれかを選択できます。

借り入れ時の固定金利を重視する人におすすめの商品です。

ソニー銀行住宅ローンに借り換えをした場合の適用金利

ソニー銀行住宅ローンは、新規購入時よりも借り換え時の方が金利は若干高めに設定されています。

【住宅ローン】

変動金利 0.807%
固定2年 0.700%
固定3年 0.720%
固定5年 0.800%
固定7年 0.820%
固定10年 0.900%
固定15年 1.249%
固定20年 1.372%
固定20年超 1.434%

【変動セレクト住宅ローン】

変動金利 0.507%
固定2年 0.800%
固定3年 0.820%
固定5年 0.900%
固定7年 0.920%
固定10年 1.000%
固定15年 1.349%
固定20年 1.472%
固定20年超 1.534%

【固定セレクト住宅ローン】

固定10年 0.600%
固定15年 0.949%
固定20年 1.072%

※金利はいずれも2020年10月現在

ソニー銀行住宅ローン商品概要

ソニー銀行住宅ローンの商品概要は以下の通りです。

借入可能金額 500万円~2億円(10万円単位)
事務手数料 住宅ローン:4万4,000円
変動セレクトローン:借入金額の2.2%
固定セレクトローン:借入金額の2.2%
保証料 0円
返済期間 住宅ローン:1年~35年(1ヶ月単位)
変動セレクトローン:1年~35年(1ヶ月単位)
固定セレクトローン10年~35年(1ヶ月単位)
繰上げ返済手数料 一部繰上げ返済、全額繰上げ返済ともに手数料無料(1万円以上1円単位)

ソニー銀行住宅ローンへの借り換えのメリット

ソニー銀行住宅ローンに借り換えをすると、どのようなメリットがあるか見ていきましょう。

諸費用を低く抑えられる

多くの住宅ローンでは、事務手数料を「借入金額×2.2%」に設定しています。

一方、ソニー銀行「住宅ローン」なら、いくら借りても事務手数料は一律4万4,000円です。

もちろん、「住宅ローン」よりも金利の低い住宅ローンは多くあるでしょう。

しかし、手数料を含めた金額で比較すると、ソニー銀行住宅ローンの方が借り換えの負担が小さくなるケースがかなりあるはずです。

大きな金額を借り換える予定なら、ソニー銀行の「住宅ローン」はかなり有利な候補として検討できそうです。

いつでも自由に金利タイプを変更できる

ソニー銀行住宅ローンは、変動金利から固定金利あるいは固定金利から変動金利へと、金利タイプの変更をいつでも何度でも自由にできます。

一般的な銀行住宅ローンでは、

  • 固定金利適用期間中は金利タイプを変更できない
  • 金利タイプを変更できる回数に上限がある

などの制約が設けられていることが多いですから、これは大きなメリットだといえます。

ソニー銀行住宅ローンは毎月中旬頃に翌月の金利を発表するので、金利の動向を確認した上で金利タイプを変更できる点も魅力です。

金利の動向をチェックしながら、好きなタイミングで金利タイプを変更できる住宅ローンは貴重です。

ただし、固定金利から変動金利変更する際に、ソニー銀行側が本来受けとれるはずだった利息が減ってしまう場合には、その分を変更手数料として清算する必要があるので注意が必要です。

固定金利から変動金利へと金利タイプを変更しても、ソニー銀行が受け取る利息が減少しなければ変更手数料はかかりません。

団体信用生命保険の保証が厚い

ソニー銀行住宅ローンの団体信用生命保険には、がんと診断された時点でローン残高を50%保障してくれる「がん団信50」が無料でついてきます。

これだけでも充分太っ腹ですが、金利を0.1%上乗せすれば、がんと診断された時点でローン残高が0円になり、さらに100万円のがん診断給付金がもらえる「がん団信100」をつけられます。

「がん団信100」は、がん保障特約ではカバーできない上皮内がん・皮膚がんになった時にも50万円が支払われます。

これだけの保障なら、0.1%金利上乗せしてでも特約をつけておく方がお得です。

その他、

  • 三大疾病団信
  • 生活習慣病団信

等も、それぞれ0.2%金利を上乗せすればつけられます。

ソニー銀行住宅ローンは、ワイド団信を取り扱っている数少ない住宅ローンです。

ワイド団信に加入すると、0.3%金利が上乗せになる住宅ローンがほとんどですが、ソニー銀行住宅ローンなら金利に0.2%上乗せすればワイド団信に加入できます。

返済の手間がかからない

住宅ローンの借り換えをすると、その銀行の普通預金口座を開設して給与振り込みを利用しなければならないケースが多いです。

しかし、わざわざ給与振込口座を変更するのは非常に面倒ですよね。

ソニー銀行住宅ローンに借り換えをする場合も、やはり普通預金口座の開設を求められます。

ただし、ソニー銀行で給与振り込みを利用する必要はありません。

ソニー銀行なら、毎月指定された金額を各金融機関からソニー銀行の普通預金口座に自動的に手数料無料で入金してもらえる「おまかせ入金サービス」を利用できます。

メインバンクはそのままで、住宅ローンの返済額分だけソニー銀行普通預金口座に自動入金されるので、返済の手間がかかりません。

ソニー銀行住宅ローンへの借り換えのデメリット

では、ソニー銀行住宅ローンへの借り換えのデメリットにはどのようなものがあるでしょう?

借り換え時は自己資金ありでも優遇金利が適用されない

ソニー銀行住宅ローンは、住宅の新規購入時には自己資金が10%以上あれば優遇金利が適用され、それが大きなメリットとなっています。

ところが、借り換えの場合だと自己資金を用意できても優遇金利は適用されません。

新規購入時よりも高い金利が適用されるため、割高感があります。

借り換え審査申し込みのハードルが高い

大手銀行住宅ローンの借り換え審査は、年収そのものよりも収入の安定性を重視するケースが多く、年収の条件は比較的緩やかです。

一方、ネット銀行住宅ローンの借り換え審査は、前年度年収で返済能力を判断する傾向にあり、大手銀行よりも年収の条件を厳しく設定しています。

ソニー銀行住宅ローンはネット銀行住宅ローンのうちでも年収条件が最も厳しく、前年度年収が400万円以上となっています。

ペアローンを利用するには、配偶者の前年度年収も400万円以上をクリアしていなければなりません。

他の金融機関の住宅ローンと比べて年収条件が厳しく、借り換え審査への申し込みのハードル自体が高い点は、大きなデメリットだといえるでしょう。

セレクトローンの事務手数料に注意!

「住宅ローン」への借り換えだと、借り入れ金額に関わらず事務手数料は4万4,000円です。

そのため、ソニー銀行住宅ローンは「初期費用の負担を大きく抑えられる住宅ローン」というイメージが定着しているようです。

ただし、事務手数料が4万4,000円で済むのは、「住宅ローン」で借り換えをした場合に限られます。

変動セレクト住宅ローンや固定セレクト住宅ローンを利用する場合は、借り換え金額×2.2%の事務手数料が必要です。

ソニー銀行住宅ローンの変動セレクトローンは、新規購入時は業界トップクラスの低金利なので、事務手数料を考慮してもお得な住宅ローンだといえます。

ところが、借り換え時の金利は新規購入時よりも高めなので、支払いの負担は一般的なネット銀行住宅ローンとそれほど変わりません。

ソニー銀行住宅ローンへの借り換えを希望する人は、そのあたりも考慮して借り換え審査に申し込みをしてください。

ソニー銀行住宅ローン借り換え審査の内容

ソニー銀行住宅ローンの借り換え審査の内容について解説していきます。

年齢

ソニー銀行住宅ローンの借り換え審査には、

  • 申込時年齢20歳以上
  • 借入時年齢64歳まで
  • 完済時年齢84歳まで(ワイド団信を利用の場合は80歳まで)

の人が申込可能です。

完済時年齢が84歳までと、他の住宅ローンと比較すると高めに設定されているのが特徴です。

しかし、完済時年齢を高くすると、老後の生活が不安定になる恐れがあります。

年齢が高くなってからの借り換えは、生活や返済に影響しないことをアピールできるかが審査通過のポイントとなるでしょう。

年収

ソニー銀行住宅ローンの借り換え審査に申し込みをするには、前年度年収が400万円以上あることが条件です。

審査が厳しいといわれるネット銀行住宅ローンのうちでも、かなり厳しい条件だといえるでしょう。

雇用形態

ソニー銀行住宅ローンは、契約社員や派遣社員の人は利用できません。

また、アルバイトや収入が年金のみの人も審査の対象外です。

年収の基準を満たしていれば、契約社員でも申し込みは可能な住宅ローンが多くあることを考えると、厳しめだといえます。

個人事業主や自営業者は3年以上の業歴があり、前年度の申告所得が400万円以上なら申し込み可能です。

勤続年数

ソニー銀行住宅ローンには、勤続年数についての規定は特にありません。

ただし、昨年または今年転職をした人は、本審査の申し込み時にソニー銀行が指定する書類(雇用契約書、採用通知書など)を提出する必要があります。

健康状態

ソニー銀行住宅ローンに借り換えをする場合は、ソニー銀行が指定する団体信用生命保険に加入しなければなりません。

もし、健康上の理由により一般の団体信用生命保険に加入できない場合は、加入条件が緩やかなワイド団信に加入できればOKです。

ワイド団信に加入すると、住宅ローンの適用金利に0.2%上乗せされます。

また、完済時年齢は80歳までに定められています。

ソニー銀行住宅ローン借り換え審査の難易度

ソニー銀行に限らず、ネット銀行住宅ローンの借り換え審査の手続きは、すべてインターネット上で進められます。

対面での審査は一切行われず、個人的な事情は審査には反映されませんので、どうしても審査は厳しくなりがちです。

ネット銀行の中でも、ソニー銀行住宅ローンは前年度年収400万円以上とかなり厳しい条件を設定しており、審査難易度はかなり高いといえるでしょう。

ただ、視点を変えれば、審査の基準を高くしてその条件を満たす人に融資をすることで、貸し倒れリスクを小さく抑え、手数料や金利の低い商品を提供しているのだともいえます。

ソニー銀行住宅ローン借り換え審査の申し込み手順

ソニー銀行住宅ローン借り換え審査の申し込み手順を、簡単にまとめてみました。

1.仮審査に申し込む

「住宅ローン仮審査申込」から仮審査に申し込みます。

2.仮審査の結果連絡

仮審査終了の通知がメールで届くので、サービスサイトから審査結果を確認します。

3.本審査への申し込み

ここからは、ソニー銀行のローンアドバイザーがサポートしてくれます。
必要書類を用意して、ソニー銀行に提出します。

4.本審査の結果連絡

検査の結果がメールで通知されるので、サービスサイトで本審査の結果を確認します。

借り入れ日の2週間前までに現在住宅ローンを借りている金融機関に完済を申し出て完済日を決定します。

完済金額を確認できる資料の発行を依頼する等の手配を済ませておいてください。

5.契約手続き

ソニー銀行から電子契約の依頼メールが届くので、契約内容や振込先を確認して借り入れ日の5日前までに署名をします。

6.借り入れ

借り入れ日当日、借入金がソニー銀行普通預金口座に振り込まれ、指定した振込先に振り込まれれば、借り換え完了です。

  • 事前審査…7~10営業日程度
  • 本審査…書類到着後1週間~10日程度

借り換え審査申し込みから借り換え完了まで、1ヶ月半~2ヶ月程度かかります。

ソニー銀行住宅ローンの借り換えに必要な書類

ソニー銀行住宅ローンへの借り換え審査の際に必要な書類は以下の通りです。
これ以外にも、追加書類の提出を求められる場合もあります。

給与所得者

住民票の写し
各種健康保険証
源泉徴収票
住民税課税決定通知書または住民税課税証明書のうちいずれか1点
ローン返済予定表
返済が確認できる通帳またはローンの残高証明書のうちいずれか1点
建物の間取り図
その他の借入の返済予定表(借り入れ中のものすべて)

給与所得者で確定申告をしている人

住民票の写し
各種健康保険証
確定申告書
納税証明書(その1、その2)
ローン返済予定表
返済が確認できる通帳またはローンの残高等証明書
建物の間取り図
その他借入の返済予定表など(借入中のもの全て)

会社役員・経営者

住民票の写し
各種健康保険証
源泉徴収票
住民税課税決定通知書または住民税課税証明書(直近3年分)
法人決算書(直近3期分)
ローン返済予定表
返済が確認できる通帳またはローンの残高証明書
建物の間取り図
その他借入の返済予定表など

個人事業主

住民票の写し
各種健康保険証
確定申告書(直近3年分)
納税証明書(その1、その2直近3年分)
ローン返済予定表
返済が確認できる通帳またはローンの残高証明書のいずれか1点
建物の間取り図
その他借入の返済予定表など

おわりに

ソニー銀行住宅ローンはトータルコストが安く、借り換えに非常に適しています。

審査基準は厳しいけれども、借り換えをするだけの価値がある住宅ローンだといえるでしょう。

公務員や大企業の従業員なら、審査に通過するのはそれほど困難ではないはずです。

審査基準をクリアしているのであれば、ぜひソニー銀行住宅ローンへの借り換えを検討してみてください。

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