東海ろうきんの住宅ローンの審査基準とは?向いている人や審査のコツを紹介

住宅ローンを検討する際、借入先として、真っ先に思いつくのは銀行ですよね。

各銀行が住宅ローンに力を入れて様々なプランを提案しています。

しかし、人によっては銀行で住宅ローンを借りるよりも、労働金庫で借入をした方がいい人も少なくありません。

労働金庫は地域に密着したサービスを提供しているので、大手の銀行よりも柔軟な対応をしてくれることも少なくありません。

今回はそんな労働金庫の中でも有名な東海ろうきんの住宅ローンについて審査基準や特徴、向いている人などについて解説していきます。

特に東海地方にお住まいの方はなじみのある労働金庫だと思うので、これから住宅ローンを検討している人は是非参考にしてください!

Contents

東海ろうきん住宅ローンの概要

借入可能金額 ~1億円
保証料 無料
返済期間 ~40年以内(有担保)
繰り上げ返済手数料 〇一部繰上返済手数料:無料
〇全額繰上返済手数料:無料

東海ろうきん住宅ローンの金利について

東海ろうきんの住宅ローン金利は以下の3つがあります。

  • 変動金利型
  • 固定金利型
  • 全期間固定金利型

東海ろうきん住宅ローンの金利

金利タイプ 店頭表示金利 最大割引後金利
変動金利 1.540% 年0.89%
固定金利3年物 1.540% 年0.89%
固定金利5年物 1.840% 年1.19%
固定金利10年物 1.690% 年1.04%
全期間固定金利 2.190% 年1.54%

東海ろうきん住宅ローンの金利タイプの特徴

東海ろうきんでは特約期間が終了した後でも、金利の引き下げ幅が変わらないことが特徴です。

他の金融機関では、借り入れ当初の一定期間のみ金利の引き下げが行われ、その期間が終了すると金利が倍近くになってしまうということがあります。

しかし、東海ろうきんは金利の割引が継続するため安心して利用することが可能です。

住宅ローンの借入途中で、ほかの金融機関に借り換えをしたというケースを耳にしたことはありませんか?

これは一般的に借入途中で金利が上がったため、支払い額を減らしたいという人が行います。

東海ろうきんでは、こうした借り換えをしなくてもいいように、特約期間が終了しても割引が継続するサービスを提供しています。

東海ろうきんで金利を下げる方法

他の金融機関よりも金利の高い東海ろうきんですが、実はある方法を使うことで、金利を下げることができます。

その方法とは、交渉をして東海ろうきんの非公開金利を適用してもらうことです。

住宅ローンには店舗で公開していない非公開金利というものがあります。

通常、非公開金利というのは限られた人にのみ提示されているのですが、交渉をすることで非公開金利を提示してもらうことが可能です。

車などの高額な買い物をする時と同じように住宅ローンを借り入れる際も交渉をすることで、公開金利よりも低い金利で住宅ローンの借入ができるかもしれません。

東海ろうきん住宅ローンの審査基準

拡大鏡と家

ここから、東海ろうきん住宅ローンの審査基準について説明していきます。

住宅ローンを検討するならば、まずは自分が審査基準を満たしているのか確認することが大切です。

それでは、項目ごとにチェックしていきましょう。

年齢

東海ろうきん住宅ローンの年齢基準は「20歳以上、最終返済時年齢が満76歳未満」と指定されています。

他の金融機関と比較すると最終返済時年齢は少しだけ低いように感じますが、76歳以上で住宅ローンの返済を継続するのは現実的に厳しいです。

そういったことを踏まえると、東海ろうきん住宅ローンの基準は一般的であると言えるでしょう。

もちろん、住宅ローンは若ければ通過の可能性が高まるので、借り入れを検討するのならば、若いうちに申込をしてしまいましょう!

年収

東海ろうきん住宅ローンは、申込基準に「前年税込み年収150万以上」の設定があります。

これに加え、安定した継続収入という条件が加わりますが、被雇用者であれば基準を満たすことが難しいわけではありません。

他の金融機関と比較しても、基準は易しいと言えるでしょう。

職業

東海ろうきん住宅ローンの審査基準に職業や雇用形態に関する指定はありません。

しかし、申込の際には以下の条件を満たす必要があるので確認をしてみてください。

  • 東海ろうきんの会員組合員
  • 東海ろうきんに出資加入している地域生協の組合員
  • 自宅もしくは勤め先が「愛知・岐阜・三重」県内にある勤労者の方(自営業は除く)

金融機関の中には、職業に関する条件を設けていない金融機関もありますので、上記を満たすことができない場合は他の金融機関を検討してもいいかもしれません。

勤続年数

東海ろうきん住宅ローンに申し込むためには1年以上の勤続が必要になります。

1年以上の継続勤務というのは、そこまで難しい条件ではありませんよね。

他の金融機関であれば基準が3年以上ということもあるので、東海ろうきんの基準は比較的低いと言えるでしょう。

もちろん、勤続年数は長いほうが審査に通過しやすい傾向があるので、将来的に住宅ローンの申込を検討しているならば、むやみな転職は避けるようにしてください。

健康状態

東海ろうきん住宅ローンを利用する場合は、東海ろうきんが指定する団体信用生命保険に加入しなければなりません。

そのため、申込時に団体信用生命保険に加入できる健康状態である必要があります。

金融機関の中には、団信の適用範囲を広げた「ワイド団信」を用意しているところもありますが、東海ろうきんは「ワイド団信」はないので、健康状態に不安がある人は他の金融機関の利用がおすすめです。

東海ろうきん住宅ローンの団信について

東海ろうきんの指定する団体信用生命保険は、適用金利に0.3%を上乗せすることで三大疾病特約・障がい特約を付けることができるので、家族のいる方や万が一に備えて保証を充実させたいと考えている人にはおすすめです。

また、0.1%上乗せで就業不能保障団信を利用することもできるので、必要な方は是非チェックしてください。

東海ろうきんでは保証料が無料

一般的に住宅ローンを利用する際は、保証料を支払わなければなりません。

保証料は借入金額によって変更されますが、数十万円かかることも珍しいことではないです。

これから住宅ローンの支払いが始まるのに、高額な保証料がかかってしまうのは嫌ですよね。

金融機関の中には一括でなく、金利に上乗せというケースもあるようです。

そんな高額な保証料ですが、東海ろうきん住宅ローンの場合はなんと0円。

数十万円かかる保証料が0円になるので、その分ほかの資金に充てることができる点は東海ろうきんの大きなメリットです。

東海ろうきん住宅ローンの審査の流れ

東海ろうきん住宅ローンの審査の流れをまとめましたので、これから住宅ローンの審査に申し込む方は是非チェックしてください。

事前審査申込

東海ろうきん住宅ローンを利用する場合は、まず事前審査に申込をしましょう。

東海ろうきんの住宅ローンでは、仕事が忙しくて審査に申し込むことができない人に向けて、事前審査をインターネット上で行っています。

事前審査の結果連絡

事前審査の結果は数日ほどで送られてきます。

無事に審査に通過することができると、次は本審査に進むことができます。

スムーズに手続きができるように必要な書類等を準備しておきましょう。

本審査申込

本審査は事前審査とは異なり、必ず店舗を訪れる必要があります。

一般的に本審査は、事前審査よりも通過することが厳しいとされていますが、事前審査を通過しているのならば、必要以上に不安にならなくても問題ありません。

書面で不利になるようなことがある場合、窓口できちんと説明をしておくことで、審査通過の確率も高くなるので、説明できる準備はしておきましょう。

本審査の結果報告

本審査の結果がわかるまで、申込をしてから数週間かかります。

ネット銀行などは1週間ほどで結果がわかりますが、東海ろうきん住宅ローンはそれほど早くはないので、落ち着いて結果が来るのを待ちましょう。

契約書の締結

本審査に通過したら後は契約を結ぶだけです。

東海ろうきん住宅ローンは必要に応じて団信特約を付けることも可能ですので、自分の契約内容をもう一度確認してから契約を結びましょう。

特約を付けることで、金利が上乗せになる場合もあるので、注意が必要です。

融資実行

融資が実行されたら、住宅ローンの支払いがスタートします。

住宅の購入は住宅ローン以外にも費用が掛かりますが「ローンの支払いができなくて、自己破産してしまった…」なんてことにならないように計画的に返済していきましょう。

東海ろうきん住宅ローンの審査の難易度

東海ろうきん住宅ローンの金利や特徴、審査基準について理解できましたか?

東海ろうきんはサービスも充実しているため、利用を検討している人は多いのではないでしょうか?

そんな人が気になるのは審査の難易度。

結論から言うと東海ろうきんの住宅ローンは、他の金融機関と比較すると「審査が通りやすい金融機関である」と言えるでしょう。

もともと労働金庫は地方銀行のように地域に密着した金融機関です。

そのため審査に対して条件はありますが、柔軟な対応をしてくれることが多く、大手の金融機関よりも審査に通過しやすい傾向があります。

これに加えて、上記で紹介した審査基準を考えると、東海ろうきんの住宅ローンは審査が通りやすい金融機関の一つです。

東海ろうきん住宅ローンに向いている人の特徴

それでは、東海ろうきんの住宅ローンに向いている人とは一体どのような人なのでしょうか?

これから向いている人の特徴を紹介するので、東海ろうきんで住宅ローンの借り入れを検討している人は自分が当てはまるかどうか確認してみてください!

【向いている人の特徴①】労働組合や生活協同組合の組合員の方

基本的にろうきんは労働組合や生活協同組合員の方のために作られています。

そのため、ろうきんの住宅ローンは組合員の方が優遇されるようにできている住宅ローンです。

地方銀行も地域密着でサービスの充実度は高いですが、ろうきんは銀行のような営利組織ではなく、労働者のために作られた金融機関のため、金利や手数料が安く設定されています。

住宅ローンにおいて金利や手数料を比較的安くできるのは、大きなメリットといえるでしょう。

【向いている人の特徴②】窓口で繰り上げ返済の予定がある方

東海ろうきんの住宅ローンでは窓口での繰り上げ返済の手数料が無料です。

繰り上げ返済とは、住宅ローンの総支払額を減らすための方法の一つ。

繰り上げ返済には以下の2つの方法があります。

  • 返済額軽減型
  • 期間短縮型

繰り上げ返済は支払い額を減らすことができますが、一般的な金融機関では繰り上げ返済の際に手数料が数万円かかってしまいます。

支払額を減らしたいのにもかかわらず、余計な手数料がかかってしまうのは勿体ないですよね。

そのため手数料がかからない東海ろうきんでは住宅ローンの繰り上げ返済を効果的に行うことができます。

前もって繰り上げ返済を考えている人は、東海ろうきんの住宅ローンに向いていると言えるでしょう。

【向いている人の特徴③】住宅ローン保証料を抑えたい方

保証料を抑えたいという方は東海ろうきんの住宅ローンが向いています。

上記でも説明しましたが、東海ろうきんでは住宅ローンの保証料が無料です。

保証料は借入金額によって上下することはありますが、数十万円かかることも少なくありません。

そのため保証料をできるだけ抑えたいと考えている人には東海ろうきん住宅ローンがおすすめです。

東海ろうきんの住宅ローンに向いていない人の特徴

xも持っている女性

東海ろうきんの住宅ローンに向いている人の特徴が理解できたと思います。

向いている人の特徴が分かったならば、反対に向いていない人の特徴も知りたいですよね。

ここから、東海ろうきんの住宅ローンに向いていない人の特徴を紹介していくので、住宅ローンを検討している人は確認してみてください!

【向いていない人の特徴】健康状態に不安のある方

健康状態に不安のある方は、東海ろうきんの住宅ローンに向いていません。

東海ろうきんでは住宅ローンの借入の際、団体信用生命保険に加入する必要があります。

そのため、健康に問題があると審査に通過することができない可能性が高いです。

また、その他の金融機関では、金利を上乗せすることで健康状態の範囲を広げる「ワイド団信」と呼ばれるサービスを用意していますが、東海ろうきんにはありません。

住宅ローンのある金融機関の中には、団体信用生命保険への加入が必須でない金融機関もあるので、健康面に不安のある方は他の金融機関を検討してみてはいかがでしょう。

団体信用生命保険の特約を多くつけたい人にも向いていない

金融機関の中には、さまざまな団体信用生命保険の特約を用意しているところもありますが、東海ろうきんの住宅ローンは付けることができる特約がそこまで多くありません。

そのため、東海ろうきんの特約では足りず、「保障をもっと充実させたい」と考えている人も他の金融機関を検討してみて下さい。

【向いていない人の特徴】ペアローンを利用したい人

住宅ローンの仕組みの一つにペアローンというものがあります。

ペアローンとは、2人で1つの住宅ローンを借り入れることで、返済比率を下げることや借入金額を増やすことができます。

1つの住宅ローンですが、それぞれ住宅ローンを借り入れしている状態なので、住宅ローン控除もそれぞれ受けることが可能です。

住宅ローン控除は年間40万円、最大で10年間受けることができるので、2人合わせると大きな節税効果になります。

東海ろうきんでは、このようなペアローンがないので、住宅ローンを検討している人でペアローンを利用したい人は他の金融機関を検討した方がいいでしょう。

【向いていない人の特徴】金利をできるだけ抑えたい人

東海ろうきんは労働金庫のため、金利が他の金融機関と比較して高いというわけではありませんが、特別安い金利で住宅ローンの借入ができるわけではありません。

他にも金利が安い金融機関はたくさんあるため「金利をできるだけ低く下げて、総支払額を減らしたい!」という人には向いていないと言えるでしょう。

東海ろうきん住宅ローンの審査に通過するコツ

住宅ローンの審査申込をする際、できることならスムーズに審査通過をしたいですよね。

そんな人のためにこれから東海ろうきんの住宅ローン審査に通過するコツを紹介していきます。

これから審査の申込をする人は、今から紹介するコツを参考にして審査通過を目指してください!

【審査通過のコツ①】頭金を多くする

審査にスムーズに通過したいのならば、東海ろうきん住宅ローン借入時の頭金はできるだけ多めにしましょう。

住宅ローン審査で大切なことは返済能力があるということを示すことです。

頭金を多くすることは、借入金を減らすことができる点と自己資金があるということを証明する2つの効果があります。

頭金が多いだけで、審査に通過することができる可能性が上がるので、審査に通過するか不安な人は頭金をできるだけ多くした状態で申し込みをするようにしましょう。

もちろん生活を圧迫するほどの無理は禁物です!

【審査通過のコツ②】自分の信用情報にはキズを付けない

住宅ローンの申込をする際、東海ろうきんは必ず信用情報のチェックを行います。

信用情報にキズがあると審査の通過が難しくなるため、将来借り入れを考えている人は気を付けなければなりません。

他のローンの支払いやクレジットカードの支払いが遅れると信用情報にキズが付くので日ごろから注意してください。

【審査通過のコツ③】返済比率は余裕を持たせる

東海ろうきんの住宅ローン審査において、年収や年齢と同じくらい重要なのが「返済比率」です。

返済比率とは「年収に対する、住宅ローンの年間返済額の割合」のことを指します。

返済比率は

「返済比率(%) = 年間返済額 ÷ 額面年収 × 100」

という計算式で求めることが可能です。

返済比率は手取り年収ではなく、額面年収で計算されるため、一般的にこの数字が35%を超えると生活が苦しくなってくると言われています。

金融機関は、審査時に住宅ローンを借りる側がきちんと返済できるかどうかを見ているので、返済比率をできるだけ低くすることで、住宅ローン審査に通過する可能性が高くなるでしょう。

住宅ローンは柔軟な対応が可能な東海ろうきんで決まり!

最初にも述べた通り、住宅ローンはさまざまな金融機関が力を入れています。

各商品に特徴があるため、迷うことがあると思いますが、東海ろうきんの住宅ローンは保証料や繰り上げ返済の手数料が無料でサービスの充実度が高いです。

地方金融機関の特色でもある、利用者のニーズに合わせたサービス、地域密着の柔軟な対応が特徴なので、不安の大きい住宅ローンでも安心して利用することができます。

特に東海ろうきんの住宅ローンは利用者からの満足度が高く、申し込みがしやすい審査基準を設定しているので、住宅ローンでお悩みの方はぜひ検討してみてください!

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